ロスリック編は長編です(今更)
オーディナル・スケールようやくレンタルできた……
視聴後
キリトさん、人間やめました?
マイケル藤原さん
誤字報告ありがとうございます!
「殺せぇ!頼むから殺してくれぇ!」
ALOに潜ってすぐに聞こえてきた声。
「なるほどナ~、アル坊はオイラたちがいるからALOを始めたのカ~」
「兄ちゃん!ボク嬉しいよ!」
「GGOを続けてるのも私がいるからかしら?」
「黙れ!口を開くな!」
……あぁユイが録音したあの音声データか。
本当に全員に送ってたんだな。
「こうなりゃヤケだ!テメェらこの画像を見やがれ!」
「ヤメロォ!」
「離せキリト!お前も道連れだぁ!」
お前!よりによってその画像か!
「「頼むから殺してくれ……」」
「可愛く写ってるじゃない?」
「もしかしたら女の子より可愛いんじゃ……」
「お兄ちゃん?え?お姉ちゃん?」
阻止できなかった……。
「「はは……滅べ世界」」
「もう二人とも……ユイちゃん?」
「ママのスマートフォンに転送済みです」
「今日の攻略は中止です。以後の予定もありません……」
「あざっした……」
「大丈夫だって!キリトが女顔なのもアルトがツンデレなのもみんな知ってるからさ!」
「フォローになってねぇんだよリズ!」
「女顔……やっぱりそっちの方向性しかないのかなぁ」
「キリトくん戻ってきて!」
一悶着あったものの攻略の続きだ。
「今日のメンバーは俺、アルト、リーファ、シノンの四人で行きたいと思います」
「意義なーし……」
「左に同じく」
「アスナさんは行かないんですか?」
「え!?え、えぇ。ちょっと、ね」
やっぱり昨日のボスの影響が響いてるか。
「ところでシノンさん。この画像どうやったらスマホに転送できますかね?」
「私はユイちゃんに頼んだわ。音声データの方を、だけど」
「お前ら聞こえてるからな」
「アルト、あとで覚えてろよ」
「今やるか?」
「嬉々として構えるな!」
「あのタマネギはなんだったんだろうな」
「なにかのイベントだとは思うけど……」
簡単なエレベーターの謎で悩んでいたタマネギもといカタリナのジークバルト。
エレベーターの謎を解き上に向かったのかと思えば、途中の階で降りて炎を纏ったデーモンを眺めてまたも悩んでいた。
探索のために戦闘を始めれば、ジークバルトも加勢。
勝利を納めた。
『またどこかで会うだろう』と言っていたから、なにかの長期イベントだと思う。アルトの奴が開口一番タマネギと言い、陰険な雰囲気にはなったけどな。
「森林地帯か……射線が通りにくそうね」
「全員、不意を突かれないように。それと木の陰には十分に注意を払ってくれ」
「木の上にもいたりしてな」
「それよりアルト、その大剣の調子はどうだ?」
昨日のボスからドロップした《亡者狩りの大剣》。
性能自体は《ベルセルク》の方が上だけど、特攻に《亡者狩り》の文字があり、この先の攻略に有効かもしれないと言うことで装備してるけど……。
「《ベルセルク》より軽いし、未強化品だから火力がなぁ」
リズにも頼んでみたが強化出来ず、恐らく祭祀場にいた鍛冶屋がやってくれるんだろうと、話しかけてみても『灰を連れてきな』としか喋らない。
「亡者、か……まさかな」
「ん?なにか言ったか?」
「いや、なにも言ってねぇよ」
「キリトくん、アルトさんどうかしたのかな?」
あの大剣のステータスを確認してからだったかな?
どこか
「アルト?」
「ん?あぁ悪いシノン。よし、行くか」
アルトを先頭に俺、リーファ、シノンと続く。
途中丸太を持った敵とエンカウントする場面もあったけど、何とか突破し蔦に覆われた遺跡のような場所に到着した。
ーーみんな丸太は持ったな!
……今になって毒電波が……。
「どうした?キリト」
「いや、なんでもない」
「まったく、今日のアルトと変態はどうしたのよ」
「シノンさん変態はやめてください」
「あら?男の子なのに女の子のフリしてたのはどこの誰だったかしら?私の記憶だと目の前のーー」
「俺はただ道案内してもらおうと思っただけなのに、そっちが勝手に勘違いしてーー」
「ふぅん。私が悪いって言うの?」
「じゃれてねぇでさっさと進むぞ」
俺が悪い訳じゃないんだぁ!
「また、か」
「だな」
半ば崩れた遺跡の中を進むが誰もいねぇ。
敵の一人でも配置されててもおかしくねぇんだが……。
奥に進むにつれ、また左腕が熱を感じ始める。
と言うことはーー
「いるな。確実に」
大樹戦の時は闘いに気を取られて気付かなかったが、この熱と灰はなにかしらの関係があるのは間違いない。
だが疑問が残る。
ーーふふふ……
「ッ!」
「どうした?」
「……いや、気のせいだ」
気のせいだ。気のせい……のはずだ。
「進めないね」
リーファの声に意識を戻せば、道なりに続いていた道が煙のようなものに遮られてる。
「一旦引き返えす?」
「そうね。進めない以上、引き返して別の道を探すべきだと思うわ」
「そうだな。アルト……アルト?」
「ん?」
「……なんか今日おかしいぞ?体調でも悪いのか?」
「そんなヤワじゃねぇ。ちょっとした考え事だ。今日の夜飯何にすっかなってな。誰かさんみてぇに3食パスタはごめんだ」
「お前……」
「心配いらないわ。栄養のバランスも考えて作ってるから」
「アルトさんとシノンさんは同棲してるんですか!?」
「してねぇ!」
誤魔化せ……てねぇだろうな。だが深追いはしない奴らだ。こう言っておけばこれ以上は踏み込んでこねぇだろ。
「引き返して探索し直すか。敵を倒せば進めるかもしれねぇ」
来た道を引き返しながら左腕の熱が引いていくのを感じる。
やっぱりアイツは……。
「リーファ!スイッチ!」
「了解!キリトくん!」
一旦遺跡をあとにして、浅い湖にいる子蟹を潰して回っていたら現れた巨蟹相手に戦っていた。
速く、固く、火力もある。
そんなのが3匹同時に現れ、苦戦を強いられていた。
「アルトが面白半分にやるから!」
「子供を苛めれば親が出てくる!当然だな!」
「言ってる場合ですか!」
速いとは言ったが、やはり蟹らしく横に速い。
前に歩き出したときは驚いたが、鈍重もいいとこだ。
「1匹ダウンした!アルト任せた!」
「
口に大剣を突き入れ横に振り抜く。
その一撃でポリゴンになって散り、後ろから降り下ろされた鋏を振り抜いた大剣で弾く。
「残り2!さぁ!さっさと来い!」
「なんでそんなに楽しそうなんだお前は!」
性分だからな。仕方ない。
「ちょっと!戦闘音に気付いて、新手が来てる!」
シノンの声に周囲を見渡せば、巨大な棍棒と曲線を描く大曲剣を担いだNPCがこっちに向かって来てた。
「楽しくなってきたな!なぁ?」
「お前だけだ!」
失礼な!
「どうするの!?」
「陸に上がれ!障害物を利用して蟹の方を引き離す!」
2匹とも半分まで削ってっから持ったいねぇ気もするが、命あっての物種だ。
「ちょいと失礼」
「え?ちょっ!」
シノンを小脇に抱え走る。
「軽ぃな!ちゃんと食ってんのか?」
「ッ!セクハラで訴えるわよ!」
おー怖っ!
「って前!」
「甘ぇ、よ!」
横凪ぎに振るわれた大曲剣を飛んで躱し、NPCの顔面を足場に更に跳躍、頭上を飛び越え陸地へと着地する。
「さて、仕切り直しだ」
「もういや……」
「ゲンナリするのはまだ早いぞ」
「誰のせいだと……ああ!もう!」
ヤケクソ気味なシノン。
どうかしたのか?
「《ラージクラブ》に《流刑人の大刀》か」
ドロップ品を品定めするが大刀はともかくもクラブはなぁ……。
「エギルに使わせるか」
「残り物を押し付けようとするな」
いや、大刀の方も
結果ーー
「ゴミ」
「ちょっと待て。どういう経緯を辿ってその結果になった」
「…………」
「…………」
「おい二人とも口から出ちゃ行けねぇもんが出てるぞ」
人魂的なもんが。
「あれじゃないか?十字架背負った赤目」
「ああ、あれか」
……似た奴をどっかで見たことあんだよなぁ。リサだかトレヴァーだったか、そんな名前の奴だった気がする。
あっちは十字架じゃなくて手枷だった気もするが。
「「そっちじゃない!!」」
「「おぉう」」
「抱えて逃げるのはまだ分かるよ!?」
「だからって人を抱えたまま敵に突っ込む馬鹿がどこにいるのよ!」
どこってーー
「おいアルト、なんで俺を指差した」
「そう言うお前もだろうが」
「ああもう……この二人は……」
「お互い苦労しますね……」
再び遺跡を通って煙に阻まれていた道に戻ってみれば、煙が晴れて通れるようになってる。
だがアイツはどこにもいない。
「なんだったんだろうね?」
「アルトの言う通り、敵がキーになっていたのか、別の要因があるのか……とにかく先に進みましょ」
「篝火があるな。アクティベートするから、少し待っててくれ」
「広さ的にボスがいるかと思ったんだがなぁ」
「残念そうな声を出さないで」
最近シノンが手厳しい気がする。
最初にここに来たときに感じた熱はもう感じない。
あの道を塞いでいた煙は、アイツがここでなにかと戦っていたからじゃねぇか?つまりこの先にアイツが進んだ可能性が高い。
NPCならリスポーンすんのも納得できるが、その度に強くなるってのはどう言うことだ。そう言う仕様か、それとも別に理由があるのか。
強くなってるとは言ってもステータスだけじゃなく戦い方もそうだ。剣だけじゃなく刀や斧、投擲や魔法のような攻撃もしてきた。プレイヤーだと言われた方が納得できんだけどな。
「またか」
「またね」
「まただね」
プレイヤーと同じように装備を変え、必要に応じて戦い方も変える。
そう言う風にプログラミングされているのか。
ユイと同じ様なAIなのか。
それに左腕に感じる熱との関係性。
戦い方に関してはアルゴに聞けば、他のパーティではどうなのかを確かめれるが、左腕の事は俺自身に関係するなにか。
それに左腕だけに熱を感じるってのもおかしな話だ。
「まさか……」
「どうかしたか?」
確証はないが推測は建つ。
アイツは俺の左腕なのではないか。
突拍子もない話だが、アイツが近くにいることで熱を感じると言うことは、感覚が戻ってると言ってもいいかもしれない。
だが俺の左腕はあの女に引き千切られて行方知らずのまま。それが何故ここにあるのか。
考え込んだまま動かないアルトを俺とリーファで引き摺って進む。引き摺られてるのに一向に気づく気配がないコイツはどうしてくれようか。
「教会、かしらね」
シノンの言葉に視線を向ければ、木々の切れ間から建物が見える。
「教会と言うより聖堂ですかね」
「マップを確認してみる……【深みの聖堂】って名前みたいだ。それ以外は載ってないな」
まだ探索もしてないマップだから仕方ないけど。
「新しいエリアなら近くに篝火があるかもしれない。そこまで行ったら1回戻って休憩にしよう」
「「賛成」」
「んーおう」
お前には聞いてないから。
返事はあるくせに反応がない。
ユウキがいればなぁ。やっぱりメンバーに入れればよかったかも。
スイッチが入ればいつもこうだ。
断片的な情報から答えにたどり着くのはさすがだと思うけど、フィールドでは止めて欲しい。フォローするこっちの身にもなれ。
「取り敢えずはこんなもんか……どこだここ」
「……お前なぁ。さっきから何を考えてたんだよ」
「……キリトはこの先、何人の女を落とすのかってな」
「人を節操なしみたいに言うな!」
「それは同感ね。行く先々で女の子を引っ掛けてるみたいだし。もしかして、女の子のフリしてたのも女の子を口説くためかしら」
「俺だって好き好んで女の子のフリをしてたわけじゃないんだ……!」
「お兄ちゃん……」
そんな目で俺を見ないでくれぇ!
「よしキリトを弄り倒したし、ノルマ達成だな」
「なんのノルマだ!」
俺の心配を返せ!このツンデレ野郎!
「はいはい。男同士でじゃれてないで敵よ」
シノンの視線の先には黒いローブに身を包んだエネミー。
最初のエリアで見た奴に似てると思ってたら、いきなり自分に火を点けて突っ込んできた!
自爆!?
「シノン」
「了解」
アルトが飛び出すと同時にシノンの矢がエネミーの頭に命中。怯みがら空きになった腹に大剣の突きが叩き込まれポリゴンになって四散する。
「弱っ」
「お前の火力が高すぎるだけだから」
「火力こそ正義ってな」
タンクが一番火力が高いってどういうパーティだよ。
「おや。私たちが先かとも思いましたが先客がいたようですね」
後ろを振り返れば、鎧に身を包んだ二人組。
「私はアストラのアンリ。こちらは相棒のホレイス。私たちはここに幽閉されているエルドリッチを倒すためにここに来ました」
聖堂の中へ促され入ってみれば長椅子と篝火。
そして無数の人を象った石像。
「それでエルドリッチって言うのは?」
「《薪の王》の1人にして人喰らいの異名を持つ悍ましい怪物です。人を喰らい続け
「《薪の王》か。ようやく1人目だな」
「あなた方も《薪の王》を?」
エンマに言われたことをそのまま伝えるとアンリは呆れたように首を降るだけだった。
「成る程。《薪の王》に会い、この世界を救うか否かを決めると。《薪の王》は各時代で最も力ある者がなる。あなた方の旅路は決して容易いものではないでしょう」
「分かってるさ、それぐらい」
「簡単に乗り越えれんならハナからやってねぇ」
「あなた達はとても強い方だ。引き留めるのも野暮と言うものですね。私たちはここで少し休んでいきます。あなた方も1度戻られた方がよろしいのではないでしょうか。あなた方に火の導きがあらんことを」
「そうだな。戻ってアイテムの補充をしよう」
武器の耐久値も心許ないし。
「アルト、行くぞ」
「あ、あぁ」
……やっぱり変だな。
篝火に手を翳し、転送される。
少し核心に近付きましたかね。
拙作なこの小説を読んでいただき、本当にありがとうございます。
結晶の古老、描写もなく灰に殺られた模様
灰「分身するとか聞いてない」
灰の性別によってアンリの性別も変わります。
なるべくどちらでもいけるように書きますが。
妹に執筆してるとこ見られた……
「
執筆するときはリビングじゃなく自室でしましょう(戒め)
妹の冷たい目にゾクゾクきた作者はもう手遅れかもしれない