ファランはアインクラッドで出しちゃったので
そして短いです。
番外8ですが、あまり良くないようだったので削除しました。
血濡れの人形さん
誤字報告ありがとうございます!
「NPC成長システム?」
「正式名称はないからナ、便宜上そう呼んでるだけダ」
簡単に言ってしまえば、闘えば闘うほど戦い方を覚え、様々な武器を扱えるようになるんだと。プレイヤー次第で特化型にするか万能型にするかは決めれるらしいが。
闘えば闘うほど戦い方を覚え、死ねば死ぬほど戦闘パターンを学習する。そうして成長させながら、ストーリーを進めていく、と。あの灰も闘い死にながら強くなってるのか。
「タイマンだとそこそこ戦えるみたいだけド、囲まれるとすぐ溶けるって言ってたナ。連続で攻撃を貰うほど受けるダメージが増えるらしいゾ?」
フルボッコには弱いってか?
なら主教たちとの戦って死んでも不思議じゃねぇな。
リーファのときみてぇに押し倒されたか、物量に押し切られたか、祭壇のギミックが発動したか。
ま、火力が足りねぇことには変わりねぇけどな。
「深みの聖堂から前には進めなかった。他に道は?」
「ン~、ないことはないけド、あまりオススメできないゾ?参加してるプレイヤーが全員そこで止まってル。つまりーー」
「強ぇ敵がそこにいる」
「そう言うことダ。アル坊みたいな大剣を使うこと以外、詳しい話は聞けなかっタ。情報屋の名折れだナ、ホント」
「攻略見ながらするのもゲームもつまんねぇからな。それだけでも十分だ」
「グル」
「どうした?シフ」
一緒にALOにダイブしてもいつも丸くなって寝てるシフが膝の上に頭を乗せてくる。
撫でてほしい……訳じゃなさそうだな。
「一緒に行くか?」
「ガウ」
と言うわけで、俺とシフにユウキの二人と一匹でアルゴの情報を頼りに森の中で、お世辞にも綺麗とは言い難い沼をユウキを背に乗せたシフ共に進む。
「見通しが悪ぃな。臭いはどうだ?」
「フー」
「なんとなく、か。ちゃんと耳も澄ませよ?」
「バウ!」
「ははっ悪い悪い」
「シフの言葉が解るの?」
「ん?それこそなんとなくだ。声の高低、視線に仕草から大体は予想できる」
SAOでシフと共にいた期間は1年あるかどうかだが、寝食を共にし戦場を駆け抜けた友だ。完全な意思の疎通が出来なくても、通じ合うことは出来る。
「ねぇシフ、ボクのことどう思う?」
「ゥ?ガウ」
「む~分かんないよ~」
「まだまだだな」
「翻訳して!」
「秘密だ。な?シフ」
「ウォン!」
「断固抗議する!」
言ってろ。にしても、お前も大概口が悪いな。
遅くなったが、今回のキリトたちが来ていないかと言えば、課題が終わってねぇんだと。
明日までの課題があったのを今日になって気付き、今頃はヒーヒー言いながら課題に取り掛かってるだろうな。
シノンはバイトのシフトが入ってて、リズとシリカ、アスナの3人はキリトの手伝い+αだな。
「兄ちゃん、キノコが歩いてる!」
「はぁ?目がおかしくなっ…………」
俺もかも知れない。
見た目はエリンギで二足歩行、両腕もあれば顔らしきものも見える。
……いやいやいや。いきなり方向性がブッ飛びすぎじゃね?聖堂にいたヒルの集合体ならまだ分かるが、明らかに生命体としての進化の方向性を間違えてるだろ。
目付きメッチャ悪いし。
「迂回するぞ」
「えー闘ってみたーい」
「ここじゃ足場が悪すぎる。どう動くか分からねぇ以上、下手に手を出すのは悪手だ」
アルゴめ、あんな奴がいるなんて聞いてねぇぞ。
聞かなかった方が悪いって言われそうだがな。
迂回して進むも行く先々には大小のエリンギ。
一定のラインで配置されてるらしく、マップを開いてみても前に進めてない。
「しょうがねぇ。近くの島で待ってろ。1匹釣ってくっから、そいつ倒して一気に突っ切るぞ」
ラインから1匹だけ釣って穴を開け、そこから前に進む。
それが最善か。
ユウキを乗せたままのシフが島の上に移動したのを確認してから、エリンギを釣るために木の影から様子を伺うがーー
「よりにもよって……」
一際大きなガタイのエリンギ。
他の奴にしたいが移動の時間を考えれば倒したところで、戻ったときにはリポップしてる可能性も高い。
やるしかねぇよな。
後ろから忍び寄り一閃。
がーー
怯むどころか反撃してきやがった!
裏拳のように振るわれた右腕を仰け反りながら回避。
続けて下から掬い上げる左腕を大剣で受け止めーー切れずに吹き飛ばされ、水面に叩き付けられた。
動きは緩慢な癖にどういう腕力してんだ!キノコは繊維質だから筋肉質ってか?
などとくだらないことを考えながら、あいつらのいる場所まで釣っていく。
「倒したー!」
「喜んでねぇでさっさと行くぞ」
攻撃を受けても怯まない。そればかりか、肉を切らせて骨ごと砕かんとばかりに振るわれる腕を掻い潜り、エリンギを討ち倒した。
あんなのを一々相手にしてられるか。
ーーなんてフラグを建てなきゃよかった。
「にーちゃーん!いっぱいいる!!」
「言わんでいい!!」
駆けるシフに振り落とされないよう、必死にしがみついてるユウキが叫ぶ。
どっから涌いてくんのか、右を見ても左を見てもエリンギだらけ。エリンギラインを突破したはいいが、奥に進むほどその数を増やしていくエリンギに内心
当分はキノコは見たくないし、食いたくもない。
「兄ちゃん、ここどこ?」
「さぁどこだろうな?」
一番やっちゃいけねぇことをやっちまったな。
ただひたすらに真っ直ぐ突っ切っちまったせいで、行き止まりにぶち当たり、引き返すしかない。
とは言えまた引き返してもエリンギに追われる羽目になる。
どうしたもんか。
「シフ、エリンギの臭いは覚えたか?」
「フンス」
「そうか。なら、シフの鼻を頼りに避けながら進むか」
「闘わないの?」
「キリトたちもいねぇしな。ある程度探索して、篝火のワープポイントを使えるようにしとくのが、今回の目的だ」
深追いしたして死んでまた最初からってのも面倒だしな。
それにエリア毎にボスが配置されてんなら、間違いなく最奥にはいるだろうし、3人で挑むとしても篝火を使えるようにしてからだ。
それにエリンギの攻撃を防いだお陰で《ベルセルク》の耐久値も心許ない。予備もあるが人数が少ない以上、個人の火力も高い方が安心感も違うしな。
シフの鼻を頼りに沼地を抜け、遺跡の中を進む。
耳が痛いほどの静寂の中、足音だけが異様に大きく聞こえる。
敵の姿も見えなければ、トラップの
にも
アルゴの言ってた大剣使いの敵、なのか?
「おや、またお会いしましたね」
「あんたは……アンリ、だったか」
「ええ。貴方がここにいるということは、あの主教たちを征したと言うことですね。流石です」
ホレス?ホレイス?だったかを伴った騎士装備のNPC。
顔も見えねぇし、声も中性的で男か女か分かんねぇな。
「あの聖堂にはエルドリッチはいなかったよな?」
「ええ。エルドリッチが眠っていた棺は空でした。恐らく本当の故郷へ帰ったのでしょう。棺の中にあった人形がその行き先を教えてくれました」
人形、か?
「この遺跡の下にある地下墓を抜けた先、冷たい谷こそがエルドリッチの故郷。そして冷たい谷は特殊な結界によって護られていると聞きます。この人形こそが結界を抜ける唯一の鍵」
そう言や、主教たちを倒したときキリトがドロップしたとか言ってたな。聖堂をクリアしてからじゃねぇと進めなかったのか。
「ですが、お気をつけください。地下墓とは呼ばれていますが、そこはかつて砂の国カーサスと呼ばれていました。深淵の力に飲まれ滅んだと聞いていますが、全てを統べた覇王と共にその武力は健在とも噂されています」
その深淵を阻む為、
彼の騎士。
それが大剣使いの敵のことか?
深淵、大剣の騎士と言えば思い出すのはSAO時代の狼騎士。
あっちは設定だけで実際に会ったことはないが。
嫌な胸騒ぎがするな。
篝火を灯し、武器のメンテを終わらせてから奥へと進む。
「兄ちゃん、あれ」
ユウキが示した先には石造りの
……待て。あれはSAOで俺がファランの不死隊と闘った場所じゃねぇのか?
思い返せば、あの沼地もグルーがいた毒沼に似通ってる。
偶然似てるだけか?それともーー
そして霊廟の前にはシフよりも二回りは大きい灰色の狼。
「……中に入れってことか?」
俺たちの姿を視認した狼は扉を潜り、こちらを振り返ってる。
大狼に促されるまま霊廟の中へと入ってみれば、そこには1人の騎士が佇んでいた。
兜から伸びた蒼い房、白銀の鎧に兜の房と同じ蒼い外套、左手の大盾、そして地に突き刺した大剣。
剣を交えなくても判る。理解してしまう。
コイツには俺が万全でキリトたちがいても敵わない。
勝てる相手じゃない。
《Artorias the abyss walker》
【深淵歩き】アルトリウス
伝説と邂逅する
親分「パーンチ」
灰「一撃じゃ死ななーー」
You died
親分「黄金の右が今日も唸る」
みんな大好きエリンギ親分。
単純な火力で言えば初代の中でもトップ3というボスもビックリなハードパンチャー。
ちなみにダクソ3のもファランの城塞にいるので探してみてください。戦えませんが。
若干スランプ気味。
活動報告にアンケートがありますので気が向いたら見てみてください
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再び日刊ランキングに載りました!