というお話
前からちょっとずつ書いていたものです。
俺がその少女と出会ったのは、第一層ボス攻略戦の時だった。
乱暴に結い上げた灰混じりの黒髪、周りを威圧するようにつり上がった碧眼。周りは男性プレイヤーばかりだから、その小柄な体がよく目立つ。
物々しい鎧に身を包み、両手剣を片手に《センチネル》を相手取ってる。
闘い方は力任せでラフ。
正直に言えば無駄が多い。
なのにーー
その無駄を含めて剣術なのだという印象がある。
「くたばりやがれ!」
剣で斬るだけじゃなく蹴りや体術も混ぜた闘い方は、剣士というより戦士に近いかもしれない。
「一気に畳み掛けんぞ!遅れんな!」
少女に負けじとパーティを組んでるらしい男たちも果敢に攻めていく。
「凄いわね。彼女」
「ああ、戦い慣れてる印象がある。まさかーー」
彼女もβテスター?
いや、攻略会議の時もそんな素振りもなかった。
「その程度でオレの前に立つんじゃねぇ!」
「出てこいよ!βテスター共!」
《イルファング・コボルト・ロード》を討伐後、キバオウの言葉から広がった疑心暗鬼の波。
このままじゃーー
「アホくさ」
疑心の声の中でもよく通る少女の声。
ここにいるプレイヤーの視線が一人の少女へと向けられるが、意に介した様子もなく睨み返してる。
「誰がアホっちゅうねん!」
「テメェら全員だ。ここにいる全員が命懸けてんのに誰が悪い、誰のせいだとか無駄なことに無駄な努力して、それを見てアホ臭いって言ったんだよ。理解できたか?奸物」
「か、奸物ぅ?こ、の……女だからいうて調子に乗りくさーー」
キバオウは最後まで言葉を続けることができなかった。
少女の持つ剣の切っ先が、その喉元へと向けられていたから。
「テメェ……オレを女って言ったな?二度目はねぇぞ。んで、お前」
お、俺!?
「お前もだ。二度とオレを女として見るんじゃねぇ」
……女の子にしか見えません。
アスナと別れ二層へと続く門を潜ったところで、あの少女を見つけた。
「な、なぁ」
「んだよ」
「キミはどうして、あ~その……」
「チッ、言いたいことがあんならはっきり言えっての」
「女の子……いやいやいや!剣を向けないでくれ!」
少女は渋々剣を引き肩に預ける。
「アルトだ。お前は?」
「キリト。それでキミはなんでボス攻略戦に?それも男より男らしく前にぃ!」
「男扱いするんじゃねぇ!」
女の子扱いも駄目。かといって男扱いしても怒る。
面倒臭いな!この子!
その後、アルトと名乗った少女と肩を並べ、時には背中を預けて戦うことになるなんて、この時の俺には知るよしもなかった。
「首から下を埋めてやる!」
「やめてくれ!!」
いつの日かの出来事
「もう女の子がまたそんな格好して!」
「動きやすいから良いだろ!あとオレを女扱いーー」
「それ以前の問題なの!」
赤いジャケットに白いチューブトップ、そしてホットパンツというかなり露出度高めな格好にアスナのお人好しに火が点いた。
「ねぇ!キリトくんからも何か言ってよ!」
「……正直、目のやり場に困ります」
「俺様は構わないけどな!目の保養になる!」
「……コロス」
クライィィィン!!
七十四層《グリーム・アイズ》
「仕方ねぇ!こんなとこで使う気はねぇんだが、こうなったら四の五の言ってる暇はねぇか!」
その言葉と共に彼女の体を赤い稲妻が弾ける。
「そんなに長くは持たねぇ!さっさと仕留めるぞ!」
降り下ろされた大剣を目にも止まらない速さで躱し、飛び上がって四連斬。
凪ぎ払われた一撃を飛び退いて躱したところで、アスナもクライン率いる【風林火山】と入れ替わり《グリーム・アイズ》へと攻撃を加えていく。
「
両手で構えた剣へと赤雷が集まり、降り下ろしと共に光条となって放たれる。
ってビーム!?
咄嗟に横っ飛び。間一髪で巻き込まれずに済んだ。
「……ヤベッ、ガス欠。あと頼んだ」
「……ああ!任された!」
オレっ娘+女扱いしても男扱いしてもキレる
これで分かる人もいると思います。
CVは勿論、沢城さん
ユニークスキル《赤雷》
ソードスキルを使うためのSPを常時消費して、各ステータスをブーストさせる。
効果時間終了後、全ステータスダウン。
かなりピーキー。
ビーム撃ててこそのセイバー(fate脳)
モーさんかわいいよ、モーさーー(血に濡れて読めない)