アフターストーリー すなわちイチャイチャタイムですw
初めて図書館で七尾さんと話をしたあの日ー
あれから僕たちは急速に距離を縮めていきました。
偶然か、はたまた運命か
僕たち二人は好きな本のジャンル、ゲーム、好きな教科、趣味思考…あらゆる面でぴったり一致していて、意気投合するのに時間はかかりませんでした。
昼間は図書館で七尾さんオススメの本を紹介してもらって、放課後に感想を語り合ったり。
逆に僕からはオススメのゲーム紹介して、一緒にプレイしたり…
最近は、とあるRPGゲームにハマってるのですが、七尾さんがギルドで知り合ったという「Vivid_Rabit」さんという凄腕のプレイヤーに協力してもらいながら限定クエストを一緒にプレイしたりしてます。
ただ、戦闘の時にVivid_Rabitさんが事あるごとに「リア充爆発しちゃえ!」とか言いながら広範囲魔法で僕もろともモンスターを消し去ろうとするのは………勘弁して欲しいです。
ええ、今僕たちは………かんというか………
お付き合いをしているのとほぼほぼ変わらないと思います。
いつも一緒に帰ってるし、休日はデート…というか、どこかに出かけたり、こう…いろいろ、してるし…
でも、それを僕の方から口にした事はないし、七尾さんから聞いたこともない。
なんというか……
もし、僕が勘違いしてるだけとかだったらすごく恥ずかしいし………
うん…………やっぱり、恥ずかしいし。
っていう話をこの間共通の友人にしたら爆笑された。
「え〜?アンタ達まだ進展ないの?もう二人が付き合ってるのみんな知ってるよ?」
「なっ!?/// つつつ付き合ってるだなんてそんな…」
「あっはっはっは!!昨日百合子がした反応とまんまそっくり!w ホント、お似合いだねぇ〜」
うぅ……なんか人に言われると癪だなぁ…
「もうさ、こういうのはアンタの方がビシッと言って!漢見せなきゃ!
ダーイジョブだってぇ、ほぼほぼ両思いなんだから!」
うーん……………
とはいえなぁ…
結局なんだかんだで何も言えないまま時間が過ぎてしまった。
かくいう今も(恋人繋ぎで)一緒に帰ってきてるんだけど……話題が尽きてきた。
「「……………」」
「「あっ、あの…!!」」
「「あっ…ど、どうぞお先に!!」」
「じ、じゃあ私から……」
「うんっ…」
「あのね、私達、こうやって、一緒に帰ったり……その…いろいろ、するようになってもうどれくらいだったっけ?」
「えっと…3ヶ月くらい、かな?」
「3ヶ月経ってるのに、なんだかこう、いろいろ足りないと思いませんか?」
「足りない……と、いうと?」
「ふふふ…さぁ、推理のお時間ですよ♪私達の関係を埋めるピース、解き明かしてみてください!」
上手いこと言ったとばかりに得意げな表情の七尾さん。
うーん…………なんだろう。
なんて言うまでもなく答えはわかってるんだけど、やっぱり心のどこかではまだ言えないと言うか言いたくない、天の邪鬼な自分がいる。
なんか、言い得て妙な例えはないものか…
………………!
「わかった!ここは二人の愛の巣で貪るように愛を」
パッチーン!!!!
「ほがあっ!?」
僕の視界に星が散った。
目の前の七尾さんは顔を真っ赤にして目尻を潤ませていた。
ーーーーーーーーーー
「ご、ごめんなさい……冗談です。」
「まったくぅ!言って良い冗談と悪い冗談があります!!もう……///」
プイッと顔を背けた七尾さんは耳まで真っ赤だった。
流石に刺激が強すぎたか
「だ、大体、物事には順番ってものがあるじゃないですかぁ///」
「そう…だよね。」
おっしゃる通りです。
「はい、もう一回ちゃんと考えてください。
今度こそちゃんと考えなきゃ…
「なんだろう?壁ドン!」
「なんで壁ドンが出てくるんですか…?」
「デコツン!」
「違う!」
「ニコイチ!」
「真面目に答えてください!」
また怒られた。
「………わかった!今度は大丈夫!」
「本当に分かってるんですか……?」
「うん大丈夫!だからさ、ちょっと目を閉じてみて」
「えっ?どうして急に…?」
「いいからいいから!」
訝しみながらもそっと目を閉じる七尾さん。
もう逃げようがない。こうなったら、賭けだ。
僕には七尾さんみたいにいろんな言葉を知ってるわけじゃない。だから……想いは、[[rb:行動 > カタチ]]で示すしかない!
チュッ
刹那
ゼロになる、僕と君の距離
間髪入れずに耳元へ
「好きだよ、百合子」
「ッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?!?////」
ピーッ!!とお湯が沸く音が聞こえそうなくらい真っ赤になる顔、驚愕に見開かれた目、思わず抑える唇。
七尾さんの感情が沸点を超えたのは目に見えて明らかだった。彼女の時は今止まってる。
こんな大胆な事をしといてなんだが、僕も止まった。
自分の出来事じゃないみたいにふわっとして…やっぱり恥ずかしかった。
永遠みたいな一瞬から、七尾さんの表情がまた動き出した。でも…
下がってた目尻と眉が徐々に釣り上がり、顔は依然として赤い。
そのまま僕を思いっきり睨み付けると
「……………Pくんっ!!!」
叫ぶ。
「はっ、はいぃ!?」
ま、まずい……流石に怒らせちゃったかな…?
「ここどこだと思ってるの!?」
「…………へ?」
「住宅街のど真ん中ですよ!? なんのロマンもないじゃないですか!!ファーストキスくらい…もっと良いところでしてくれたっていいじゃないですか!!」
「えっ!?…あっ、う、うん…………ごめんなさい………」
ええ…………怒るところ、そこなの?
「…………でもね、好きは、正解。私も、大好き、だよ。P君…」
今度は僕が不意打ちされました。
その綺麗な瞳に、まっすぐ撃ち抜かれて
「百合子……………」
僕も、頬が熱くなる。
「でもファーストキスはやり直しさせるからね!もっとロマンチックなところじゃないと許さないんだから!」
「え、えええぇ……」
上手くいった、けどとんだ宿題をもらっちゃったなあ。
「(私……………初めて…………キス……しちゃった………………………心臓が、爆発しちゃいそう…………!!!)」