挟み結ぶ鉄鋏使い   作:葵・Rain

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 第一巻終盤のところ、ガンダムブエルアスタリスクの力を表現できたらいいな~。
 では、どうぞ!


境界を挟み結ぶ者

 砂煙の中から現れた一機の重武神。叩き潰したグレイズから大剣を引き抜き肩に担いだ。

 

『う、嘘だろ!?武蔵には作業用武神しかいないはず!?』

『デルタは援護に徹しろ!俺が出る!』

 

 一機のグレイズが腰にマウントしているバトルアックスを手に持ち、突撃してきた。ブエルアスタリスクは大剣で防ぎ、押し返した。倒れこんだグレイズに向かって突撃、持ち上げた大剣で振り落とそうとしたところをもう一機のグレイズの妨害射撃により振り落とすタイミングがズレてしまった。そのおかげで立ち直り後退したグレイズ。

 

「そう簡単にやらしてくれないか」

 

 優頼は考えを巡らした。今自分ができる最大の攻撃で後ろにある武蔵を守りつつ相手を引き付ける方法を。僅かな時間で作戦を見出した。

 ブエルアスタリスクは妨害されたグレイズに向かって突撃していった。

 それを見ていて行動しないわけがない。妨害したグレイズデルタは向かっているブエルアスタリスクへライフルを向け撃つが気にせずに向かってきたブエルアスタリスクは持っていた大剣をグレイズデルタに向けて投げた。グレイズデルタは左手に装備しているシールドで大剣を上へ弾き飛ばした。

 

「武器を投げるとかやはり総長共々馬鹿だな!」

 

 ライフルを向けたがそこにはブエルアスタリスクいなく辺りを探した時、接近戦を仕掛けていたグレイズのほうにブエルアスタリスクがいた。そこに目を向けると両腕を綺麗に切断されたグレイズと二本の青いエネルギーブレードを持っているブエルアスタリスクがいた。

 ブエルアスタリスクはエネルギーブレードこと流体剣でグレイズの胴体を刺し、機能停止させた。

 次はグレイズデルタに狙いをつけてた。当然、グレイズデルタは後退しながらライフルで撃っていく。二本の流体剣で向かってくる弾丸を切りながら、後退するグレイズデルタへ向かって行く。

 約五メートルの所でグレイズデルタはライフルを投げた。その奇怪な行動に不思議がる優頼。次の瞬間、全面で大きな爆発が起きた。

 機体ダメージは軽微なものの黒煙が晴れると二丁のライフルを向けているグレイズデルタがいた。狙いを定めてこちらへ撃ってきた。ブエルアスタリスクは流体剣を仕舞い、後ろへ後退した。

 後退をしたのを確認するとライフルを一丁仕舞い、盾に仕舞われていた手榴弾を武蔵へ投げた。

 自動人形武蔵はそれを確認すると広大に障壁を広げ爆発の防いだ。グレイズデルタは素早く二つ投擲し、障壁との間から今やられている品川の方へ投げられた。

 最大にまでスラスターを噴かしたブエルアスタリスクが大剣を投げて空中で一つ防ぎ、もう一つは己で防いだ。

 ダメージは蓄積されているがまだ動ける。

 

『なんだよさっきから邪魔ばかりして、さっさと降伏しろよ!』

 

 グレイズデルタの操縦者が癇癪を起しながらバトルアックスを持ってブエルアスタリスクへ向かってきた。ブエルアスタリスクは大剣を回収し、振り落とされるバトルアックスを防ぎそのまま薙ぎ払った。地面に倒れこんだグレイズデルタは急いで体勢を立て直そうとしたところ馬乗りになったブエルアスタリスクがいた。

 手には先ほどの大剣がない代わりに鋏型の武器でグレイズデルタを挟み込んでいた

 

「降参はするか?」

『毛頭ない!するぐらいなら自ら首を切る!』

「そうか。案外楽しかったぜ」

 

 鋏の刃に赤色が集まっていく。その赤色は血のように見える。

 その様子を通神から武蔵が、トレスエスパニアが、K.P.A.Italiaが、各国の要人たちがその輝きを見ていた。

 

「切り結べ血華鋏!」

 

 グレイズデルタの胴体を上下に真っ二つにした。鋏型の武器、血華鋏を引き抜くブエルアスタリスク。

 そこで不可思議な出来事が起きた。真っ二つにしたグレイズデルタの胴体が綺麗にくっついていたのだ。しかし消滅反応が見られたはず。なのに操縦者共々傷一つなかった。

 血華鋏、または結果鋏。右片刃は鉄血、左片刃は鉄華という一つずつで準神格武装、二つ合わせて神格武装と言う異色の武器である。

 鉄血は蜻蛉切や悲嘆の怠惰の割断に似た切断を有する。その能力は自分から半径三十メートル周囲の物体は切断するというもの。対象を限定に写すわけではなく、自分が視認できる数の半径三十メートルに入っている物のみ。しかも、無差別に行うため敵味方関係なく巻き込む恐れがある。

 鉄華は結合。その能力は十メートル範囲を結合する。それはまるで針で縫うような感じである。これは対象を刃に移す蜻蛉切や悲嘆の怠惰と同じである。

 そしてその二つを合わせたのは血華鋏。刃に写る対象を切って結ぶだけ。だが、一つしか写せない鋏特有の弱点がある。しかし、それは通常駆動の時。上位駆動は物体の他に空間や現象すらすべて切り結ぶ。その対象は自分が認知できる範囲にいるすべてさえも切り結んでしまう。その分、流体燃料の消費が激しい。

 

「こちら優頼、終わったぞ」

『ありがとう、では最終段階へ向かおうか。目標は……』

「ホライゾンの所だろ。そして、派手に暴れるぜ!」

 

 スラスターをふかしてホライゾンがいる戦場へ行った。

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