所々におかしな箇所があると思います。
すいません。
「……38.9度です」
体温計の数字を見て少し眉をひそめ、その数字を告げる咲夜さん。
俺はそれを聞いてため息をついて、再びベッドに横になった。
そう、俺は今絶賛高熱でダウンしている。
先日、体のダルさを感じたが特に生活に支障はなかったので、放置していたのだがその3日後見事に熱を出してしまった。
咲夜さんや美鈴に看病してもらいながら回復を待ったが、1週間経っても一向に熱が下がらなかった。
こんなにも熱が下がらなかったのはインフルエンザにかかった時でも有り得なかったくらい重症である。
弱ったなぁ…今までこんなに体調崩した事無かったんだが…
「何時になったら治るんですかね…」
「仕方ないですよ、こんな真冬日にも関わらず外で稽古したり、私の手伝いを休まず毎日していたんです。無理をしすぎたんですよ」
「うーん…特に自分は無理をしたつもりはないんですが」
「そういうつもりでも、体は正直なんですよ」
「…そうですね今は素直に休めることにします」
そう答えると咲夜さんは微笑んで濡れタオルを取り替えた。
すると俺の部屋のドアからノックする音がこだました。
俺は「どうぞ」返事をするとドアが開き、そこへ1人の女性が入ってきた。
長い紫髪の先をリボンでまとめ、紫と薄紫の縦じまが入った寝巻きのような服を着ていて、ドアキャップに似た帽子を被っている。
名は「パチュリー・ノーレッジ」この紅魔館の住人であり、レミリアの親友でもある魔法使いである。普段は紅魔館にある大図書館で従者である小悪魔と本を読んで暮らしている。
時々会話の中で名前だけでは出ていたが、姿を見せるのは初めてだろう。
「パチュリーか…どうしたんだ?」
「どうしたもなにも…貴方が1週間も熱で寝込んでるって聞いたから様子を見に来たのよ」
「ありがとうな、だがあまり長居は良くないぞ、何せパチュリーはまだ病み上がりなんだから俺の熱が移ったらそれこそ大変だ」
「余計なお世話よ、それに…私の熱から移ったのでしょ?だからその…お詫びというか…」
「まぁパチュリーを看病した次の日に体がダルくなったのはそうなんだが、まだそうと決まったわけじゃないんだしパチュリーが気にする必要は無いと思うぞ?」
「たとえそうじゃなくても、貴方が心配なのは変わらないわ」
「…そうかい…だがまぁ…こうもダルい時期が続くと辛いものだな」
俺は視線を1面赤い天井に移して苦笑いした。
するとパチュリーが少し考え込み、何かを思い出したかのように光に言った。
「そう言えば貴方…
「永遠亭?あー確か宴会で知り合った永琳とかいう奴が住んでいる病院のような場所か」
「そうよ、おそこなら熱が直ぐに下がる薬とか処方してるだろうし、1度行ってみるといいんじゃないかしら?」
外の世界では病院の処方された薬はあまり信用してなかったから小学生以降行ったことがなかったかな、まぁ幻想郷は常識外れが当たり前みたいなものだし、普通に飲んだ瞬間に熱が下がるような薬は存在するかもなぁ…
「…そうだな、1度行ってみるか」
「なら私がお嬢様に伝えてお供いたします」
「すいません、助かります」
こうして俺は久しぶりに薬を貰うために永遠亭という幻想郷の病院みたいな場所へと向かうのだった。
・・・・・・・・・・・
「そういえば咲夜さん、以前話していたんですけど能力者って
「そうですね私もそうですが、お嬢様や、霊夢も能力者の人達は皆空を飛べますよ」
「それってやっぱり霊力を使って飛んだりしてるんですか?」
「そうですね、私は自然と出来ていたんですが美鈴は最初は飛べなかったと聞いております。」
「やっぱり練習とか必要なんですか?」
「そうですね…こればかりは能力者だからといってすぐに飛べるような代物ではないと思いますので、ですが光さんも能力強化と共に練習すれば、いずれ飛べるようになりますよ」
「なるほど…頑張ってみます」
「それに空も飛べるようになれば戦闘の際も広範囲で戦えますし、損は無いはずですよ」
そんなこんなで咲夜さんと俺は迷いの竹林を歩いていた。
人里や妖怪の山の正反対に地位する所だがここに永遠亭があるらしい、正直話を聞くとめちゃくちゃ強運の人じゃないと脱出できないらしい、そんな場所になんであるんだよ…って話なんだが、まぁあっち側の事情もあるのだろう。
すると咲夜さんは足を止めた。
どうしたと思い向こうを見ると、そこには1人の女性が立っていた。
白髪のロングヘアーに深紅の瞳を持つ。髪には白地に赤の入った大きなリボンが一つ、上は白のカッターシャツで、下は赤いもんぺのようなズボンをサスペンダーで吊っている。
名は
永琳とは知り合いで、この迷いの竹林の案内役をやっているとかなんとか…恐らく永遠亭に辿り着けないからこういう仕事をしているのだろう。
「妹紅ちょっといいかしら?今から永遠亭に行きたいのだけれど」
「ん?あぁその様子だと光に問題があるみたいだな、分かった着いてきてくれ」
そう言うと妹紅を先頭に俺達は歩いていった。
・・・・・・・・・・・・
しばらくするとこんな静かな竹林の中に1つ大きな建物がぽつんと佇んでいた。
そして、妹紅が「ここだ」っと言って咲夜さんがお礼を言うとそのまま玄関へと入っていった。
俺は慌てて中に入っていったが、この時無断で入ってよかったのか?と思った。
少し経つとまたもや1人の女性が歩いてきた。
ピンク色のロングヘアに頭にうさ耳が生えていて(恐らくカチューシャのようなもの)目は赤い。
服装は外の世界では「制服」という学生服を着ている。
なんとも珍しいタイプだ。
名は
永琳のことを師匠と呼んでいる。
「咲夜さん!本日はどうされたんですか?」
「ちょっと光さんの熱が下がらなくて、パチュリー様の勧めで永遠亭に来たのよ」
「なるほど…分かりました!それじゃあ師匠がいる部屋まで案内するので着いてきてください!」
俺達は永遠亭の廊下の奥へと向かっていったのだった。
少しすると病院でいう手術室のような部屋に来た。
そこには長い銀髪に左右で色の分かれる特殊な配色の服を着ている女性が座っていた。
頭には、十字架のマークが彩っているナース帽を被っている。
名は
咲夜さんが今までの状態を話すと、永琳は俺の顔を見ると直ぐに立ち上がり近づいてきた。
「君は光だったわね?そこのベッドに横になりなさい、今から診断するから」
「は、はい…」
そう言うと俺は言われるがままに横になり、永琳に症状を見てもらったのだった。
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「…疲れと睡眠不足から生じた発熱ね、普通の人間なのに1週間も苦しめられてよく死ななかったわね」
結果的に普通に発熱だった。
やっぱり咲夜さんの言う通り自分ではそんなつもりではなくても身体は悲鳴をあげていたという事だな。
そんな俺に呆れながらわざとヘラヘラと態度をとった。
「無駄にタフなメンタルなんですよ俺は」
「はぁ…早朝からの稽古もいいけれど、適度にやりなさいよね『練習は量じゃなく質だ』ともいうし」
はい、っと永琳は俺に薬を渡してきた。
「これは解熱薬だけど熱が下がってもこの薬が終わるまでは継続的に飲むこと、もしかしたら直ぐにぶり返す可能性があるから」
なんだよそれ熱が下がっても飲まないといけないのかよ外の世界よりもレベル低いんじゃねぇのか?この病院でもまぁもしぶり返してまた1週間も動けなくなるのはゴメンだしここは素直に承諾するか。
「…分かりましたありがとうございます…えっと…先生?」
「永琳で良いわよ、外の世界では先生とか言ってたと思うけれど、ここはそういうの気にしなくていいからあと敬語もね」
「…分かった永琳、継続的にだな、これだと1週間程度か?」
「そうね、無くなったらそれでおしまいよ、それじゃお大事にね」
最後に俺は咲夜さんと礼を言って永遠亭を出たのだった。
何か良くないものを感じた。
光の身体から感じたもの、ただの発熱それは変わりないのだが、何か良くないものを、もしかするとあのスキマ妖怪が言っていた
今回はほとんど発熱を基本に4人のキャラクターと会わせました。
無理矢理感があって申し訳ないです。
令和も何卒よろしくお願いします!