東方想伝録   作:司馬懿です

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はいどうも肌荒れが気になるこの季節
2019年も残り2ヶ月を切りましたね、さて今回は前回予告した通り日常編となります。


タロットカード

数日後博麗神社で、国山とそのタロットカードについて霊夢と紫が話していた。

 

 

「身体の一部を硬化させる能力…それが例のSTRENGTH.()というタロットカードに宿っていた能力ね?」

 

「大体は合ってるわ人里で岩の下敷きになった着物屋の犯人も同じだと思ってもいいわ」

 

「なるほどね…腕とか強化して木々とか重いものを持ち上げれることが出来るのは美鈴から聞いたし、確証は得られるわ…これで1件略着かしら?」

 

「あとは…()()()()かしら霊夢?」

 

「………」

 

 

そう、国山を倒したからと言ってこの件は一段落とはいかない。

その事件と同時にもう1つ、妖怪の山でも天狗達が数名不審死を遂げている話だ。

特にその不審死を遂げた天狗達の状態が不気味だった。

それは、全員()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()からだ。

国山なら硬化させた腕などで背後から腹部を貫通させて殺していそうだからすぐにわかるが、その不審死した天狗全員が揃って同じ時間に食欲不振や睡眠不足を訴え始めたのだ。

国山の仕業とは思えない死に方をしていると言うわけだ。

結論からすれば、既に国山の他にもこの幻想郷に。

 

 

「…タロットカードを所持した能力者が複数人この幻想郷に居るという事かしら?」

 

「そういう事よ、とりあえず私は藍と一緒に幻想郷全体を監視するから何かあったら知らせるわ」

 

「…私は光の様子を見に行こうかしら」

 

「あら、普段他人に無関心の貴女が珍しいわね」

 

「うるさいわね退治されたいのかしら?」

 

「はいはい素直に体を張って頑張ってくれた英雄さんが心配だからって言えばいいのに♪」

 

「紫ぃぃぃぃぃ!!!」

 

 

霊夢は顔を真っ赤にしてお祓い棒を紫に振り下ろしたが一足先に紫はスキマの中へと消えていったのだった。

 

 

「…あの大妖怪覚えときなさいよ…」

 

 

霊夢はため息をついたあと永遠亭へと空を飛んだのだった。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

「……という事よ既にタロットカードの所持者がこの幻想郷に複数人いる可能性があるわ」

 

「なるほどねぇ…(モグモグ)」

 

「つまりSTRENGTH.の他にもタロットカードを持った者達がこの幻想郷でウロウロしていると言う事かしら?」

 

「…まぁそういう捉え方をしても良いわ…それで光?1つ聞きたい事があるんだけどーーー」

 

「あ、咲夜さんアップルパイ1つと紅茶お願い出来ますか?」

 

「はい、ご用意しますね」

 

「……1つ聞きたい事があるんだけれど光ーーー」

 

「そういえば美鈴はあの後大丈夫だったんですか?(モグモグ)」

 

「あの後永遠亭で応急処置だけしてその日のうちに紅魔館に戻ってきましたよ次の日にはすっかり元気になって門番をやってます」

 

「ちょっと!聞いてんーーー」

 

「流石妖怪様様だな」

 

「まぁ光さんのお見舞い行く際に早速寝てたのでかるーくお仕置きしておきましたけどね♪」

 

「おぉ…美鈴ご愁傷さまだな…」

 

「そろそろ私キレるわよ…アンタら私の話聞いてんのかしら!?」

 

 

シビレを切らした霊夢は咲夜と光にお祓い棒を向けた。

それに対して光は、なんだこいつめんどくせぇな という目線で答えた。

 

 

「…聞いてるようるせぇな…俺に話があるんだろ?さっさと話せよ」

 

「何よその態度……まぁいいわ話を戻すけど、このタロットカードって言うのは光の世界で流通していたのよね?」

 

「そうだな、俺が知ってる範囲ではタロットカードは流通していたぞ」

 

「それでアンタが知ってる範囲でこのタロットカードはどういう代物なのかしら?」

 

「まぁ基本的には占いや遊戯に使われるな、詳しく言えば78枚1組がもっとも一般的で、56枚の小アルカナと、寓意画が描かれた22枚の大アルカナに分けられるんだが、今回は寓意画が描かれたSTRENGTH.だから22枚の大アルカナに部類されるんだろうな」

 

「それで?その、小アルカナって言うのは何なのかしら?」

 

「…悪いが俺の住んでた世界では小アルカナは大アルカナより比較的認知度が低くてな一般後のタロットカードは大アルカナのみを指すことが多いんだ、だから小アルカナに関してはあまり知らないんだ」

 

「ふーん複雑なのね」

 

「つまりこの幻想郷に寓意画が描かれた大アルカナのタロットカードを所持した者がいるという訳ね」

 

「確証は無いけど、可能性としては十分よ」

 

「んで?その話が何に関連するんだ?」

 

「アンタ聞いてないの?妖怪の山の奇妙な異変」

 

「あー…確か腹を食い破られて死んだとかなんとか?」

 

「そうよ、国山にしては器用すぎるし何よりアイツは硬化が武器だから腹部を貫通させるとはいえあんな複数人相手に至難の業よ」

 

「まぁ…あいつの戦い方からして頭を潰す方が手っ取り早そうだったしな…そいつもタロットカードの力を借りてると言いたいのか?」

 

「流れからしてそう考えられるわ、何せ国山の出現と同時に起こった異変だし」

 

「そうだな…それで?その話をするってことは俺にその案件をやれってことか?」

 

「当たり前でしょ?なんの為に紫にお願いされてるのよ」

 

「あのな…こう見えて俺今肋骨折れてるわ咲夜さん永琳からストップかけられてるわお前から今すぐやれと言われて動けるわけねぇだろ」

 

「大丈夫よ、永琳に傷が治る薬でも投与されれば」

 

「それは私が許さないわよ霊夢、これでも光さんは人間なのよ?得体の知れない薬でも使われれば命に関わるかもしれないわ」

 

「そんなのやってみなきゃ分からないじゃない、保証はないけど」

 

 

えぇ…そんなに危険なのかよ…霊夢はよくもまぁ平気で言えたもんだ。

そもそも出会って間もない奴からの薬なんて頼むことも無ければ飲む気もないだろ。

本当に医者なのかまだ分からないし、毒物が入ってる薬飲まされた日にはたまったもんじゃねぇ。

 

 

「…悪いが俺はそんな薬に頼るつもりは無い。そもそも異変解決の専門家はお前だろ?だったらお前がやればいいだろ」

 

「アンタねぇ…私が解決出来てたらこんな話してないわよ、解決したいのは山々だけど、残念ながらこの広い広い幻想郷で目印もない状態で虱潰しに行って気づいた時には遅かったなんてなったら大問題なのよ」

 

「つっても俺だってそれに関しては全く知らないんだが」

 

「何もアンタ1人でやれとは言わないわ、私だけじゃない、紫もそれに関しては目付けてるし色々と協力してくれると思うわ」

 

「それが本当かどうかは知らねぇがとにかく今の俺は怪我人って言う事は覚えておけよ今は無理だ」

 

「私からもお願いするわ霊夢」

 

「……分かったわよ、紫も監視してるって言うし何か起これば何かしら対策はしてくれると思うけど…」

 

「…助かる」

 

「その代わり!治ったら直ぐに出るわよ、いいね!?」

 

「はいはい」

 

 

そう言うと霊夢は病室を後にした。

長話をしたせいで終えた後にとてつもない脱力感に襲われた。

 

 

「霊夢も頑固ですけどそれ以上に幻想郷を守りたい気持ちは大きいので大目に見てください」

 

「…そうですね紫と霊夢も協力するとは言ってましたし何かあればあの二人が何とかするとは思います」

 

「その件に関してなんですけど…私もご一緒してもよろしいでしょうか?」

 

 

咲夜さんがそんな事言うとはびっくり。

ちょっと動揺してしまった。

 

 

「……いや、咲夜さんはレミリアの方をよろしくお願いしますもしもレミリア達に何かあってしまえば大変なので」

 

「…分かりました」

 

 

少し不服そうに見えたが、その後表情を切り替えて了承してくれた。

ふと病室の窓を見ると既に日が落ち、月が幻想郷を照らしていた。

咲夜さんも夜になったことに気づいたのか立ち上がった。

 

 

「そろそろご夕飯の支度をしないといけませんね。」

 

「そうですね、わざわざお見舞いに来てくれてありがとうございましたアップルパイ美味しかったです」

 

「それは良かったです。改めて顔を出します。くれぐれも無理はなさらないでください。」

 

「分かってます。ちゃんと安静にしていますから」

 

 

咲夜さんは微笑むとそのまま病室を出たのだった。

そして入れ違うかのようにドアがノックされ、鈴仙が顔を出した。

 

 

「具合の方は大丈夫ですか?夕飯の用意が出来たので呼びに来ました」

 

「あぁ…悪いな鈴仙わざわざ来てもらって…今行く」

 

 

そう答えると俺は松葉杖を使ってベッドから立ち上がり、病室を後にした。

 

 

 

 




次回は再び戦闘回になると思います。
急展開ですいません、これしか考えつくストーリーが無いんです。
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