前回戦闘回だとかなんとか言ってましたけど展開的に無理でした。
すいません。
2週間後、光は退院した。
迎えに行った咲夜と共に紅魔館に戻っては早速フランに抱きつかれて明らかに嫌そうな顔をしていた。
仕方なく、パチェに頼んで光からフランを引き剥がした。
そして紅魔館に戻ってきた光を盛大に祝った。
本人はあまり乗り気じゃなかったけど、それなりに楽しんだとは思うわ。
彼の態度とか見てみるとまだ私達の事を信じていないのかもしれないわね、まぁ過去に相当な事があって人間不信になった訳だし、長い目で見るとしよう。
とはいえ咲夜の負担を減らすために手伝いとかやってるし根は優しいのかもしれないわね。
…さてと寝間着から着替えて朝食の時間になったのだけれど、そろそろ咲夜が来るんじゃないかしら?
「お嬢様朝食のご用意ができました」
「今行くわ」
ノックをしてからドア越しに聞こえる咲夜の声、いつも通りの日常が始まる。
……と言いたかったのだけれどね。
・・・・・・・・・・・・
「ん?咲夜さん今日も美鈴の朝食少なめにしてるんですか」
「そうですねここの所
今しれっと残酷な事言ったよなこの人。
とはいえ確かに今日の朝門番に行く前も特に何か変わった様子もなかったし、食欲がないと言われても疑うだろうな。
「…咲夜さん今日は俺が美鈴の朝食持っていきますよ」
美鈴について詳しく話を聞くために俺は咲夜さんから美鈴の朝食を受け取った。
というか重っ両手で持てるでかい皿に握り飯何個積んでんだよこれで食欲ないのかよ…咲夜さんめちゃくちゃ力持ちじゃねぇか同じ人間とは思えねぇ、これはもっと鍛えないとダメだな。
そう思った俺は何とか門の所まで持っていき、番をしている美鈴の所までたどり着いた。
紅魔館の扉開ける時に片手で皿持った時は腕持ってかれると思った。
「ありがとうございます光さんもう怪我の方は大丈夫なんですか?」
「闇医者でも手厚く治療してくれたお陰で何不自由無くやらせてもらってるよ」
「それは良かったです」
「…それより美鈴ひとつ聞きたいことがあるんだが」
「はい?」
「咲夜さんから聞いたんだが…お前最近食欲が無いらしいな」
「あー…」
「悪いこういうの女の人に聞くのは失礼だって言うのは知ってるんだが、気になっちまってな」
「大丈夫です、光さんの言う通り、最近私自身食欲が無いんです」
「何かあったのか?ストレスとか咲夜さんにいじめられたとか」
「いやいやもはや慣れてますから今更気に病んだら今頃私病んでますよ、この通り元気ですし、原因が分からないんです」
……逆に心配になる返答が来たんだが。
「ちなみにその食欲が無くなったのは何時からなんだ?」
「えっと…光さんを永遠亭に運んだ次の日なので2週間位は過ぎてますねそれともう一つあって、
「疲れが取れない…それは国山と戦った日からか?」
「はい、同じ日に」
「不眠症とかそんな感じなのか?」
「いや普通に睡眠は取れてます、毎日咲夜さんが綺麗にしてくれてるのですっきりした朝を迎えてます。でも1歩歩くと急にドッと体に疲労が溜まるんです」
「貧血とか立ちくらみとか…そんな感じか?」
「いえ、そういうのは無くて本当に昨日までの疲労が残っているような…」
「なんだそれ…俺がいた世界でも聞いたことない症状だな」
俺が永遠亭にお世話になってる間にそんな事になっているとは思わなかったな、何か原因が分かればそこを改善すれば治るはずなんだが…無いんじゃ手の付けようがないし、1歩歩いた瞬間に疲れが来るとかなかなか聞かねぇぞ…。
「さんきゅうな」と礼を言った後、再び紅魔館に戻った俺は真っ先に咲夜にその事を話した。
「変わらず食欲が無いって言うことですか、更に疲れが取れない…私のベッドの取り替えが下手だったのかしら…」
「あ、いやそれは無いです美鈴自身毎日すっきりした朝を迎えてるって言ってたので、1歩歩くと急に体に疲れが溜まるらしいんです」
「それは不思議な症状ですね…1度永遠亭に行って診てもらいましょうか」
「分かりました、じゃあ昼頃に行ってきます。」
光は門番をしている美鈴を連れて永遠亭に向かったのだった。
後に聞くがこの2週間美鈴が
もしかしたら食欲が無いのと疲労が取れない事に関係しているのかもしれないな…。
・・・・・・・・・・・・
「………」
「何が原因か分からないか?」
「確かに急に食欲が無くなり、疲れが溜まる事は他の人にもあり得るケースね…でもそれと同時に原因が分からないのよ、普通ならストレスから来たり、貧血、悩み事で来たりしてるのだけれど美鈴にはそれがまったく無い。つまりはお手上げ状態って事よ」
「そうか…」
永遠亭に着いた俺達は早速診てもらったが、残念ながら永琳でも分からないらしい。
「とりあえず何か原因が見つかるかもしれないし、疲れが取れるものや、食欲が無くても食べられるものをあのメイドに頼んでおきなさい」
「分かった、ありがとう永琳」
礼を言って俺達は再び紅魔館に戻った。
戻ってくる頃には日が傾いていて、夕飯の時間になっていた。
美鈴の食欲が突然無くなったのと眠れているのに疲れが取れなくなってしまった件俺の予感が当たらなければ例のタロットカード使いの可能性が出てきたな。
もしかしたら妖怪の山で起こった異変と関係しているかもしれない、とは言ったものの食欲と疲労だけで腹部に穴あくとは思えないんだよなぁ…
まぁ色々考えててもしょうがないか、とりあえず妖怪の山で死んだヤツらの想いが聞けるはずだし明日行ってみるか…さてと…細かい事は後にして、咲夜さんが作った料理食べましょうか。
そう思った俺はフォークを持った。
しかしその瞬間俺の手は言う事を聞かなかった。
あまり思いたくなかったし信じたくなかった。
目の前には美味しい料理、絶対に美味いに決まっている。
だが、考えれば考えるほど現実を見せられているようで、余計に腹が立つ。
「光?食べないの?」
なかなか料理に手をつけない俺を見て心配したのかフランが声をかけてきた。
「すまん…
…俺も食欲が無くなったみたいだ」
・・・・・・・・・・・・
「…XIV
「そうか、あいつにはそのまま継続するよう伝えておけ、この計画を進めるためには奴らを潰さなければならない、一刻も早く仕留めるように…とな」
「了解しました。」
そう言うと黒いフードを被った男は姿を消した。
「うまく潜伏出来たようだな」
「はい上手く紅魔館に忍び込めたようです。」
「正直私の
「貴方様の能力は手を出すと後始末が大変になりますからね…安心してください。貴方のようなお方が手を出す程の事じゃないです。あの雨天 光は未熟だ…すぐにでも片付く」
「やはり…
「………………私は貴方達に救われました。その恩をここで存分に返すだけです」
「………要らぬ質問をしたな、引き続き頑張れよ」
そう言うと暗闇の中へと歩いて行ったのだった。