今年も下手くそな私の作品を見ていただけると嬉しいです。
さて今回はようやく戦闘回ということで、新年1発から誤字脱字が多いと思います。
では、どうぞ
紅魔館から逃げ出した男を追っていた光とパチュリーは、森林を走り抜け、草原が広がる場所に辿り着いた。
そこに先程逃げ出した男が光達を見つめていた。
見た目は黒髪に白いレインコートと中心に紫のシャツが見えていて、黒いズボンを履いていた。
どういう体質なのか右目だけクマが濃いのが気になる。
「ようやく追い詰めたぞ、俺や美鈴の身体に細工したのはお前だな」
「黙っていたところで無理矢理吐かせてもらうわ」
「……今更シラを切ったところで無駄か」
男はそう呟くと周りに霧のようなものが発生した。
あれが俺と美鈴に
「自己紹介が遅れたな、俺の名前はニコラス
タロットカード XIV
やはり国山と同じタロットカードの使いだったか、あの霧のようなものもあいつの能力で発現されているのだろう。
こちらとしても体力が落ちているから普段より戦闘は続かないと思うが、もしここて逃せば次はいつ殺られるか分からない、しんどいところはあるが、ここでやるしかない。
「自己紹介どうも、悪いがお前はここでくたばってもらうぞ!パチュリー!援護は任せた!」
「分かったわ」
パチュリーは魔法陣を展開し、光は刀を出現させるとニコラスの方へ駆け出した。
「俺がくたばる?何を言ってるんだ、それはこっちのセリフだ」
すると突然ニコラスの周りにあった霧がニコラスの身体へと吸収された。
そして全ての霧が吸収された瞬間。
とてつもない衝撃波が発生し、接近した光だけではなく遠距離から魔法陣を展開していたパチュリーも吹き飛ばされた。
「なんだ今のは?」
「これが俺の能力だ。あらゆる標的の体力を落とし、衰弱した所を仕留める、この霧がそうだ、相手からすると有害だが…俺の場合それは活力となり、大きく膨れ上がり強化される、普段はノミの大きさくらいだからお前らには特別に霧にして見せてやったってわけだ」
「…まさか咲夜を殺そうとしたのもその能力でか?」
「まさかあのメイドが原因だったとはな…もう少しで俺の夢も確実なものに出来たんだがな」
「随分と余裕だな、だったらその夢二度と叶わないようにしてやろうか?」
「やれるものならやってみろ俺を
「…パチュリーさっきの衝撃波で何処か痛めたなら休んでていいぞ」
「生憎…魔法で衝撃を抑えたから何ともないわ」
「そうか…なら背後からの援護を頼んだぞ」
そう言った瞬間光は地を蹴り、ニコラスに急接近し、刀を振り下ろした。
ニコラスも構えると短刀で光の刀を防いだ。
光は即座に引くと、ニコラスに刀を突いた。
更に光の背後からパチュリーの弾幕が押し寄せたが、ニコラスは体を反りながら弾幕を回避し、光の突きを短刀でいなすとそのまま光に蹴りを入れて距離を取り、斬撃を放った。
そこへパチュリーの弾幕が相殺した。
光は息を整えると走り出し、下から切り上げるとそのまま飛び上がり、斬撃を放った。
ニコラスはその斬撃を霧…ウイルスで防ぐと、身体を回転させて光の背後に回り、斬撃を放つ。
しかし、パチュリーがそれを弾幕で相殺した。
「(なるほど…あの英雄候補をサポートするような形で魔法使いが動いているのか…まずはあいつから潰しておいた方がいいな、あとはどうやって潰すかだが…)」
するとニコラスは突然パチュリーが居る方へ短刀で斬撃を複数放った。
パチュリーは魔法陣から弾幕を放ち、全て相殺した。
しかし、その際に発生した煙からニコラスが現れ、短刀を振り下ろされた。
…が、間一髪光が刀を出した事で弾かれた。
「パチュリー大丈夫か?」
「えぇ…問題ないわ」
「少し距離を取っておけ、また同じ事が起これば俺がまた入れるかどうなるか分からないからな」
「分かったわ」
パチュリーは光とニコラスから距離を取り、魔法陣を展開すると、再び光はニコラスの方を向き、地を蹴った。
「お前の相手は俺だろう…が!」
光は瞬く間にニコラスに接近するとまずは刀を振り下ろした。
ニコラスは短刀でいなすと背後に回り込み、突きをしたが、光は体を回転させて刃を土台に上に飛び、ニコラスの視界からパチュリーの弾幕が飛ばされ、更に上から光が斬撃を放ったが、斬撃は回避され、弾幕は相殺された。
ならばと光は着地した瞬間体勢を低くして回り込むと、刀を振り下ろした。
それを短刀で防がれると更に切りつけたがそれもいなす。
それでも怯まず刀を振り続ける。
ニコラスも防ぎ、いなし続ける。
隙を伺うために、パチュリーも遠距離から弾幕を放ち、奮闘するも、全て回避されてしまう。
刀と刀がぶつかり合い、金属音が響き、火花が散り、お互いに隙を見せないが、パチュリーは光の顔色が悪くなってきていることを知っていた。
「(あのタロットカード使い…強化された上に能力で弱体してる光に押されているように見えて押しているように見える…長期戦が続けば光の体力にも限界が来る、そうなる前に私がなんとかしないと…!)」
ついにパチュリーはスペルカードを取り出すとそれを発動した。
〜金符 「シルバードラゴン」〜
その瞬間複数の弾幕がニコラス目掛けて降ってきた。
パチュリーは横からダメなら上から大量の弾幕ならどうだと、ニコラスを消耗させようとした。
光も好機と見たのかニヤリと笑い、一気にニコラスに接近した。
そして刀を振り続け、横から光、空からパチュリーの弾幕が迫りニコラスは八方塞がりになった。
流石のニコラスも表情を歪ませて何とか弾幕や斬撃をいなしたり回避したりした。
そしてついに光の攻撃を防ぎきれず、胴体がガラ空きになった。
光はそれを逃さず、ニコラスも体を捻って回避しようとしたが、右肩に刀が刺さった。
怯んだニコラスに更に蹴りを入れて抑え込むと、首元に刀を向けた。
「お前のお得意な衰弱戦法も塞がれて虫の息だなニコラス」
「………っ」
「はぁ…上手くいったみたいね」
「サンキューなパチュリー」
「気にしなくていいわ…さてと、それで?このタロットカード使いはどうするつもり?」
「このまま生かしておけば、椛に顔向け出来なくなる、何よりこいつもタロットカード使いだ、正直俺自身もこいつに世話になってるしな」
そう言うと光は刀を両手で握り、上に構えた。
「対面早々悪いが…ここで終わらせてもらう」
そして、光は刀を振り下ろしたーーーーーー
「そろそろ
「っ!?…体が…動かない…!」
「光!?どうしたの!?」
「どうしたもなにもそのままの言葉だ…よ!」
「ぐっ…!」
ニコラスは刀を振り上げたまま硬直した光に蹴りを入れると、光は力なく吹き飛ばされてしまった。
「光!」
「お前は少し眠っててもらうぞ」
バキッ
「う……光……」
「はぁ…はぁ…てめぇ…」
「どうだ?立場が逆転される気分は?」
ニコラスは見下すように光を見ると、這いつくばっている光を蹴り飛ばした。
光は力なく吹き飛ばされると木々にぶつかり、全身に痛みが走る。
「ガハッ…!」
「さっきまでの威勢はどこに行った英雄候補?」
そう言うと更にニコラスは光の腹部に蹴りを入れた。
「グッ…!」
「俺の能力 XIV Temperance. は食欲や睡眠、気力を低下させ、疲労を蓄積し、弱った所を仕留めるのが基本だが…それはあくまでも
更に光の顔面に蹴りを入れ、頭を掴んだ。
「良いか?俺は常に上を目指さなければならない…だからこそ今回抜擢されたこの機を逃してはならない…そう、ここで俺はお前を殺し、そこで寝ている魔法使いも、館の門番、吸血鬼そしてあのメイドも!幻想郷に居る能力者全員を殺せば
「……ゲスが」
「なんとでも言えばいいさ…上を目指せるのならば…ね?」
そう言うとニコラスは短刀を光の首元に向けた。
「時間が惜しいんだ…まずは1番厄介と言われているお前から始末してもらう!」
「なら俺も手加減無しで行かせてもらおうか」
その瞬間、光からとてつもない霊力が放たれた。
「なっ…!?お前…まさか!?」
「上を目指さないといけないんだろ?なら俺はその想いを力に変えてやるよ!」
瞬間光の周りから衝撃波が発生し、ニコラスは下がるしかなかった。
そして、光は立ち上がると刀を構えた。
「…それがお前の能力という事か…!」
「さぁここからは1対1の戦いだ…
「…面白い、その言葉後で後悔させてやる…行くぞ!」
そして同時に2人は地を蹴った。
今年もよろしくお願いします。