東方想伝録   作:司馬懿です

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なんとか2020年末ですが、間に合いました。
今年は色々な事がありましたが来年は落ち着くといいですね。
今回は戦闘回です。


VS平田 和也

翌朝、俺は咲夜さんと一緒に下級妖怪達が殺された場所へ向かっていた。

 

 

「……すいません、まさか咲夜さんまで来る事になるなんて」

 

「気にしないでください。お嬢様の命令ですし、何よりも紅魔館の人達(わたしたち)が光さんを心配してましたので、私が同行するのは当然の事です」

 

「…ありがとうございます」

 

 

咲夜さんは微笑みながら答えてくれた。

昨日の夜紅魔館に戻った俺はレミリアにこの事を話した。

レミリアは以前フランから平田の事について聞いていたらしく少し驚いていたが、咲夜さんと同行するという事で話がついた。

紅魔館(わたしたち)…か…俺の事を家族だと思って接してるからこそ言える言葉なのだろうな。

 

 

「考え事ですか?光さん」

 

「いえ、大したことじゃないので」

 

「そうですか…」

 

「はい」

 

「……」

 

「……」

 

 

………何この重い空気?話題がないからお互いに黙って歩いてるけど例の場所に行くまでまだ距離があるぞ…その間までとか咲夜さんは分からないけど、流石の俺でも気まずいぞ。

な、なにか話題を…

 

 

「「あ…あの」」

 

「あ!すいません!咲夜さんから良いですよ!」

 

「えっと…例の平田さんという方…寺子屋で教師をしていたカズヤさんと同じ人なんですよね?」

 

「……そうですね、実は授業参観の後、慧音に頼まれて夜中に張ってたんですけどカズヤ……平田が資料室を漁っていたのを慧音が発見して隙をついて慧音を攻撃をしようとした所を僕が抑えたんですけど…」

 

「そうだったんですか…信じられませんね、あんなに優しそうな先生でしたのに」

 

「表向きは良い人ぶるなんてよくあるケースですよ、問題なのは裏でどれだけ情報が出回っているのかという事です…平田も国山やニコラスと同じその一人に過ぎないんですよ」

 

「どんな能力を持ってるのでしょうね」

 

「下級妖怪達が殺された事件によると全部原型をとどめてなかったくらいらしいです」

 

「…油断できませんね」

 

「油断する気なんてさらさらないですよ」

 

「光さんは真面目ですね」

 

「俺はただ他人を信じれないだけですよ」

 

「ふふ…そうですね」

 

「?」

 

 

何がおかしいのか?俺の発言に笑う所なんてなかっと思うが、あまり深くは考えない事にした。

でもまぁ重い空気が少しでも和らいだのなら結果オーライか。

 

 

「おーい!光!咲夜!」

 

 

しばらく歩いていたら空から聞き覚えのある声が聞こえた。

普通の魔法使いと霊夢と…

 

 

「アリスに妖夢…お前らなんでここに」

 

「魔理沙に引っ張られてここまで来たのよ、私達が来た事で迷惑だったりしないかしら?」

 

「まったく…光さんの許可なく連れてくるんですから人の気持ちも考えてくださいよ!」

 

「気にするなアリス、妖夢…助かるよ」

 

 

俺の真っ直ぐな返答に目を丸くしてたが、悪いかよたまには俺だって助かることはあるんだよ。

実際相手の人数は分からないが…平田1人だろう。

まだ能力が分からない中、大人数で向かうのは好都合だ。

 

 

「あんたでもそんな事言うのね」

 

「悪いかよ霊夢、俺だって人の心はある」

 

「賑やかになりましたね光さん」

 

「別に賑やかになることを望んでたわけじゃ……まぁいいか」

 

 

光は諦めのため息をつくと、前を向いて全員の足並みを揃えた。

しばらくすると約束の場所に到着した。

そこには昨日の夜中に見た服装と同じ男が立っていた。

 

 

「これはこれは博麗の巫女、紅魔館のメイド、魔法使い2人に冥界の庭師まで」

 

「正直お前の能力が分からないもんでね、ハンデを渡そうか?」

 

「ははは!その必要は無いよ!何せ…全員でかかっても()()()()()()()から」

 

「……なに寝ぼけたこと言ってんだ?寝言は寝てから言え」

 

「その言葉後で後悔するよ?」

 

「ハッ!それこそ寝言だな、そんなに眠いなら寝かせてやるよ…もっとも()()()()()につくけどなぁ!!」

 

 

光は刀を抜くと、地を蹴った。

それと同時に他の5人も各攻撃体勢に入った。

瞬く間に平田に接近すると光は刀を振り下ろした。

それに関わらず、平田はニヤリと笑いながら1歩も動こうとしなかった。

 

 

「(こいつ…1歩も動こうとするどころか避けようともしない、何か策があるのか?それとも、6人相手に絶望して動けないのか…まぁどっちでもいいか、このまま倒せれば好都合)」

 

 

そして、光の刀が平田の頭部に接触しようとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()

 

 

「なっ…!?」

 

「だから言っただろう?後悔するよと」

 

 

瞬間光の脇腹に強烈な蹴りが飛んできた。

為す術なく吹っ飛ばされた光は5人の元まで飛んだところで身体を回転させて上手く着地した。

 

 

「なんだ今のは…おい何か見てないのか!」

 

「………っ!」

 

「空から見てたが、何もわからなかったぞ…光が刀を振り下ろした時に突然止まったように見えたぜ」

 

「妖夢なにか見えたか?」

 

「…すいません私からも突然光さんの身体が止まったように…」

 

「っ…!これが奴の…」

 

「身体が止まったように見えるというのはちょっと違うかな?」

 

「なに…?」

 

「そこのメイドさんは何かわかったようだけど?」

 

「咲夜さんが…?」

 

 

さっきから隣で黙っていた咲夜さんの方を見ると手元にあったナイフが数本消えていた。

 

 

「時を止めたんですか咲夜さん」

 

「はい…光さんの背後に回られても大丈夫なようにナイフを設置しておいたのですが…」

 

「なにか見えたんですか?」

 

「いえ…私が時を止めた状態で光さんの背後に立った時までは何も起きませんでしたが、私が能力を解除した瞬間、何やら()()()()()()()()が聞こえたあと()()()()()()()()()()()()()()()、正確に投げたはずのナイフがそれに捕まって軌道を変えられてしまいあらぬ方向へ飛んでいきました…!」

 

「ワイヤー……まさか…!」

 

「ご名答!僕の能力は()()()()()()()()()()()()()()、小さいとはいえ君達の能力がまともに使えなくなるくらいの効果はある」

 

「あの気持ち悪い感覚になったのはお前の能力だったのか」

 

「そう…だからあの下級妖怪の雑魚達も簡単に殺せたわけだよ…そしてこれが…!」

 

 

その瞬間、瞬きする暇をも与えないうちに平田は光の背後に回っていた。

 

 

「僕のタロットカード!Wheel of Fortune(ホイール・オブ・フォーチュン)(運命の輪)だ!」

 

「させません!」

 

 

光が気付く前に、妖夢が刀で平田の攻撃を防いでいた。

 

 

「っ!?」

 

「凄い速さ…!」

 

「流石冥界の庭師…反応速度が良いじゃないか」

 

「あなたの好きにはさせませんよ」

 

 

妖夢の刀の先には…小さな輪刀(りんとう)が二つあった。

もしも妖夢が反応に遅れていたら光の首は吹っ飛ばされていただろう。

 

 

「なるほど…運命の輪だから…武器も輪型になっているのか…」

 

「もう少しで首を飛ばせたのだけれどね」

 

「もう同じ手は通用しねぇぞ平田ァ!!!」

 

 

妖夢が刀を弾いたと同時に光が刀で突き刺すが、またしても直前で身体が止まってしまい、避けられてしまった。

 

 

「一対一でやるのはあまりにも不利すぎるな」

 

「ここは2人1組で行動した方が良さそうね」

 

「妖夢、俺に合わせられるか?」

 

「問題ありません」

 

「咲夜さんは霊夢と、魔理沙はアリスと組んで行動しよう」

 

「分かりました」

 

「任せろ!」

 

「ちょっと!勝手に決めないでよ!」

 

「今は文句言ってる場合じゃねぇだろ、戦った後に言ってくれ」

 

「私と組むのは嫌かしら?霊夢」

 

「……分かったわ」

 

「……よし」

 

 

話がまとまったと同時に光は刀を再び構えた。

同じく平田も輪刀を構えた。

 

 

「覚悟しろ平田、お前がどこまで通用するか試してやるよ」

 

「フフ…やれるものならね」

 

 

そして平田に急接近した光を筆頭に他の5人も攻撃を開始した。

 

 




来年は出来るだけ更新出来るように頑張りたいです。

では!みなさん良いお年を!
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