もはや書き方とかどこまで物語進んだか覚えていません。
とりあえず変な箇所が数十個はあるかと思うのでご了承ください。
咲夜の説得により再び霊夢と光はお手合わせすることとなった。
「とりあえず光、まずはあんたの能力を引き出すために弾幕を使うわ」
「弾幕…?なんだ…俺の居た元世界でも動画サイトでコメントが流れる際に弾幕と呼ばれてたのはあったが…?」
「今あんたが考えてるものとは全くもって違うしそもそもそのドウガサイトって言うのは幻想郷には存在しないわよ」
「え、そうなのか?」
「幻想郷は忘れ去られたものが行き着く世界よ?だから光が居た世界から忘れ去られたものがだけがここに行き着くのよだから貴方が博麗神社に来る前に幾つか貴方の居た世界では見たことないものとかあったでしょう?」
「あー…確かにそうだな…」
紅魔館から博麗神社までに行く距離は本当に理解し難い程遠かったけどその道筋に幾つかあっちの世界では見た事ない建物や人がいたのは覚えてる。
普段そういう時代の進歩とか偉業とか名前だけかっこよく見えるものにはまったく興味がなかったけど、実際見てみると確かに今の時代ではありえないほど古臭いというか…タイムスリップしたような気分だった。
…ん?待てよ?そもそも幻想郷に来たこと自体タイムスリップなのでは?
でも見た感じ能力者とか居るわけだし俺の世界ではそんな胡散臭い話は昔でも無かったし、おそらく普通に元の世界に捨てられたということで間違いないだろう。
納得した。
「……話が逸れたなそれで霊夢が使う弾幕というものはなんだ?」
「簡単に言えば、霊力を玉とか針とかの形に圧縮して具現化したもののことを言うわ、そしてその源になる霊力は人間の僅かだけれど体の中に宿ってたりするのよ基本的に少なすぎてあまり使えないけれど、私や咲夜みたいな能力者は弾幕を大量に出せる程の大きな霊力を持っている人も居たりするわそうなれば数に限らず少量から大量まで弾幕を作ることが可能になるわ」
「それで?その弾幕というやつは幻想郷崩壊の危機に追い込んでるヤツらに効果的なのか?」
「私達は『弾幕ごっこ』といってお互いに『スペルカード』所謂必殺技みたいなものね、それを使って互いの力を示し合ったり高め合ったりするのよ、実際これは人間妖怪関係なく効果はあるから威力には問題は無いはずよ」
「なるほどな…それでそんな弾幕も知らなかったド素人なこのただの人間にどうやってわかりやすく教えていただけるのでしょう?」
「問題ないわ、何故なら貴方が
「…なんかお前に言われてイラッとしたわ」
「何よそれ…さてと、長話が過ぎたわね、早速始めましょう。まずは光、私の弾幕を避けてみなさい」
「またお前はそうやって生身の人間を痛めつけようとして…」
「つべこべ言わずに始めるわ…よ!」
霊夢が半強制的に言い放った瞬間3つの弾幕が放たれた。
見た目は丸型の白い弾幕だが、案外速度は早くなく、弾幕と弾幕の間には体一つ分入れるようになっていた。
光はこの程度なのか?と思いつつため息混じりにその間を通過しようとした時だった。
「なっ…!?」
パァン!という音と共に弾幕が光を襲った。
隙間に入ろうとしていた光はなす術なく弾幕を身体に受けてしまい、たまらずその場に膝をついてしまった。
「初っ端それは聞いてないっすよ霊夢さん…」
「これでもかなり手加減してるつもりなのだけれど、貴方ってそんなに脆かったかしら?」
「いや俺普通の人間な、霊夢や咲夜さんみたいに能力者ではないから」
「はぁ…」
「な、なんだよ」
「あんたってほんとに馬鹿よね…」
「出会って間もなく突然こんなに袋叩きにされる人が言う言葉かそれ」
「それで…光さんは先程の弾幕を受けた際に自分を信じてみましたか?」
それまで紫と縁側で見ていた咲夜が光に問いかけた。
「あぁ…自分を信じてやってはみたがこの様だよな…まぁ結局自分を信じるなんてただの迷信なんだよ」
「迷信ではありませんよ事実貴方は今
「意識を保てている…?気を失っていないということか?」
「そういう事です光さんが霊夢に蹴り飛ばされた時貴方は何も考えずに受けましたよね?その時の貴方は元の世界に居た光さん、普通の人間のようでした。」
「普通の人間のようってまるで俺が人間じゃないみたいな言い方だな」
「事実貴方は能力者だからね」
そこへ隣にいた紫が口を開き初めて光に能力者だということを告げた。
「能力者?俺が?どうして?」
「実際貴方は気を失っていない、でも体に傷はついた。それは半信半疑で自分を信じてみた結果だからよ、まだその気持ちに迷いがあるという証拠、それとこのメイドが言った事が貴方の持っている能力が発揮できるきっかけなのかもしれない、まぁ実際その能力で貴方は人間不信になってるようなものだけれど」
紫はそう言うと扇子を開いて自分を扇いだ。
すると今度は咲夜が立ち上がり、光に歩み寄った。
「光さん…1度だけでいいんです。
「っ!?」
咲夜は深く頭を下げた。
正直咲夜うんぬんよりも異性と話すのは幼少期時代からなかったからか凄く緊張してしまった。
…1度だけ私を信じてみてください…か…
「分かりました。もう一度やってみますので咲夜さんは戻ってください」
「…はい!」
再び咲夜は縁側に座ると光は霊夢と向き合いこう告げた。
「霊夢、まだ弾幕を撃つことは可能か?」
「え、えぇ…大丈夫よ?」
「なら今度は俺に直接ぶつけてくれ全力でな」
「あんたそれ本気で言ってんの?そうと決まれば私は手加減できないわよ?」
「構わない、全力出来てくれ」
「それじゃあ…行くわよ…」
霊夢は目を瞑り、左手を前に出すと周りから霊力らしき白い煙が出ていた。
霊力が溢れるほど集中かつ弾幕を一つの霊力で集めている証拠である。
そして周りの霊力が全て左手の弾幕に集まった瞬間それは一気に放たれた。
「はあああああぁっ!!」
先程とは比べ物にならないほど高速に放たれ、あっという間に光に命中した。
光はそのまま後ろへ吹き飛ばされ、木を数本薙ぎ倒してから地面に叩きつけられた。
「光!?」
「待ちなさい」
それを見た霊夢は思わず光の方へ向かおうとしたが一緒に見ていた紫が止めた。
「何してるのよ!このままだと光がーーーー」
「いいや大丈夫だ心配するな霊夢」
「っ!?」
その瞬間地面に叩きつけられた際に発生した砂埃が吹き飛び、そこには所々に土はついているが
その姿を見た霊夢はもちろん咲夜も驚いていた。
「…あんた傷は?」
「ん?…あぁ…確かに土で汚れはしたが特に外傷はないな…これが能力という奴なのか?紫さんよぉ」
「ふふ…ようやくお出ましね」
光はそう言いながら少しニヤついた顔でゆかりを睨みつけた。
その姿を見て紫は扇子で口元を隠して密かに笑った。
「まさか未だに信じられなかったが…咲夜さん、あんたの言う通り
まだ信じられてないのか手を開いたり握ったりして身体に影響は無いか確認していたが、特に異常がなく先程気絶して能力を暴走させた時とは変わって今はそんな自分に驚いて思わず笑ってしまっている光がいた。
「なるほど…つまり…は…霊夢、もう1度同じ弾幕を打ってくれ!」
「あ、あんた本当に大丈夫なの!?無理してるんじゃないのかしら!?」
「問題ない、それともビビっちまってもう弾幕は打てないのか!?」
「あーもう!どうなっても知らないわよ!」
そう言った霊夢は再び大きな弾幕を1発放った。
すると光はそこに立ち尽くすのではなく自分から向かって言ったのだ。
そして光は右手の拳を握りしめて向かってくる弾幕にめがけて放った。
「………はぁっ!!!!!」
弾幕と光の拳はぶつかり合い、地響きが発生した。
そして数秒後、霊夢の弾幕は跡形もなく
「う、うそ…あの弾幕を…?」
「あの子…完全に自分の能力を…」
「なるほど…こういう事も出来るんだな…勉強になったよ」
「光さん…今のは?」
「今のもそうだ。同じように自分を信じてから胸から湧いてくる何かをこの腕に込めて思いっきり殴ったんだよ、その結果やっぱりこの様子じゃ完全に俺は能力者みたいだな」
「これで人間不信である貴方も認めざるおえないわね?」
「やっぱり元々俺に能力があった事は知ってたんだな、正直最初は自分に能力は無いとばかり思っていたけど、ここまでされちゃもう信じるしかねぇみたいだな」
「そうね、晴れて貴方は幻想郷崩壊の危機を救う英雄となり、そしてこの幻想郷の人として生きていくのよ」
「幻想郷崩壊の危機を救う英雄…」
「まだなにか信じられないことでも?」
「…いやないさ、さてと…俺は晴れて素晴らしい能力者の仲間入りになったわけだが、これからどうするんだ?」
「とりあえずこれで私の役目は終わった訳だけれども…そうね…貴方
「名前なんてあるのか」
「そうよ?私達も伊達に能力者やってる訳じゃないわちなみに私はスキマとかで外の世界や幻想郷の境界を越えたりするから『境界を操る程度の能力』よ」
「私は『空を飛ぶ程度の能力』よ、名前からして弱そうに見えるけどあまり舐めてもらうと困るわよ?」
「分かってるよそんなこと…あんたに何度も痛めつけられたことか…それで咲夜さんも能力者なんだよな?」
「そうですね私は『時間を操る程度の能力』ですね」
粗方聞いてみて一番強いのが咲夜さんだと言う事だった。
霊夢は本人も言ったように名前からして弱そうだが、あんだけ袋叩きにされたんだ。
強いということを認めざる負えないだろ、あれでも傷一つ無いと言ってもかなりの衝撃あったんだから。
紫に関しては移動とか凄い楽そうなのは分かった。
あ、でもこれ境界だから体を切断することだって可能かな?
だとしたらかなり強いんだが…
「なるほど…3人の能力は分かった。それで紫?俺の能力は一体なんて言うんだ?」
「『自分を信じる』…そうすることであらゆる攻撃を防いだり、逆に攻撃として使うことが出来る所謂力に変えることが出来るということ、そしてそれは強ければ強いほどまた貴方はもっと強い力を得ることが出来る。そうね…貴方の能力…」
紫は1度目を瞑り、少し経って再び光の目を見たあとこう告げた。
「『想いを力に変える程度の能力』と言ったところかしら?」
ここまで読んでくださりありがとうございます。
約一年経ってようやくブロローグ終わりというなんとも長いオープニングでしょう。
仕事とかの影響であまり書けてはいませんが出来るだけ早めに出せればいいなと思います。
それではまた、いずれ。