東方想伝録   作:司馬懿です

60 / 60
新年あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします
という挨拶から1ヶ月が経過したわけですが
すいません、普通にリアルの方で多忙期の襲撃に逢い今現在投稿ペースが下がっております
(そもそもそんなに投稿ペース早くなi)
合間を縫って続きを書きますが見守っていただけると幸いです


VS用心棒

 

 

 

 

翌日、光は人里付近にルフェールの手下達が暴れているという報告を受け、対応していた。

 

 

「くたばれ!」

 

 

ガタイの大きいルフェールの手下はそう言うと光に向かって大きな拳を振るった。

光は手下の攻撃を回避すると横に回って脇腹に刀を突き刺して引き抜いた。

その際に大量の血が吹き出て光の顔を赤く染めるがお構い無しにそのまま首を切り落とした。

次に背後から銃声が聞こえたと同時に光は振り向きながら横に飛んで弾丸を避けると、体勢を低くして走り出した。

迫り来る光にルフェールの手下はライフル銃を構えて数発発砲するが、光は刀で一つ一つ弾丸を弾いていった。

そして射程圏に捉えると刀を突き刺してルフェールの手下を宙に浮かせると、飛んで手下の身体を切り刻んだ。

着地したと同時に正面から刀を持ったルフェールの手下が走ってくると刀を振り下ろしてきた。

光はそれを刀で簡単に防ぐと、蹴りを入れて相手の体勢を崩させると間髪入れず刀で相手を一撃で仕留めた。

一度血振るいをして辺りを見渡すと、光ともう一人、同行している者も難なくルフェールの手下達を倒していた。

 

 

「君達単調だから罠に掛かりやすくて助かるよ」

 

「う………」

 

 

そう呟く平田は影複数のルフェールの手下達の首をワイヤーで刺し殺していた。

傍から見るとかなり惨い光景なので光は直ぐさま視線を逸らした。

 

 

「裏切り者とはいえ元は部下にあたる奴らなんだろ?意外と容赦無いんだな」

 

「それでも相手は俺達を本気で殺しに来てるんだから、それとも君から見て僕は自分が裏切った組織にまだ情が残ってる未熟者だと思ってるのかい?」

 

「本気にすんな、からかってみただけだ」

 

「それは笑えない冗談……っだね!」

 

 

平田は背後から襲ってきたルフェールの手下をワイヤーで捕らえると輪刀で胴体を切り裂いた。

負けじと光も迫ってくるルフェールの手下を迎え撃った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

しばらくして周辺に残党が居ないことを確認すると、二人は武器を下ろして呼吸を整えた。

 

 

「ふぅ…今回はかなり数が居たな」

 

「僕や暗上含めて、既にタロットカード使いが複数人敗北してるからね、上の連中もかなり殺気立ってるはずさ」

 

「そういえばお前らタロットカード使いにも上下関係はあるんだな」

 

「どのカードの暗示なのかは教えられなかったけどね」

 

「……飛鳥は……タロットカード使いなのか?」

 

「君…!もしかして十神様の知り合いなのかい!?」

 

「十神様って…あいつってその組織の中でも高い地位に付けてるのか?」

 

「高いも何もルフェールのボスに側近で仕える連中のひとりだけど?」

 

「ルフェールのボスに仕える…側近…」

 

 

そんな…あの飛鳥が…と言った光の顔は絶望に染っていた。

これだけの勢力を持つルフェールのボス、幻想郷でいう紫のような立ち位置であるヤツの側近に仕えているひとりがあの飛鳥なのだ。

光が外の世界で接していた飛鳥はそんな連中と仲間になるような奴ではなかった。

やはりあの時…凛音が原因であいつの中で何かが変わってしまったんだ…俺が……

 

 

「……くん」

 

 

俺が……俺のせいで……

 

 

「ひかる…くん」

 

「光くん!!!」

 

「っ!?」

 

 

気がつくと心配した表情をした平田が光の顔を覗いていた。

 

 

「大丈夫かい?顔色悪いよ?」

 

「あ、あぁ…すまん」

 

「……その様子じゃ十神様と何かあったみたいだね、この話はやめておこう、今は何処から敵が来るか分からない状況だからね」

 

「すまん……迷惑かけた」

 

「気にしないで、また機会があったら話そう」

 

「おう」

 

「やはり口が軽いヤツは真っ先に始末するべきだな」

 

「!」

 

 

二人は武器を構えて声のする方向を見ると、そこには先程戦ったルフェールの手下とは明らかに違う服装をした男が歩いてきた。

黒服の上に白のズボンと紫の筋が入った白ロングコートを身につけ、首元には細かくは見えないがネックレスを付けているのが分かる。

それを見た平田から信じられない言葉を聞くことになる。

 

 

「君……もしかして十神様の()()()か?」

 

「久しぶりだな、平田…いや裏切り者」

 

 

用心棒…こいつの名前と言うことか?同じ組織に所属していたとしても名乗らない奴が居るのか。

 

 

「随分とセンスのない呼び名だな?本当の名前を名乗ったらどうだ?」

 

「俺の名前は用心棒、それだけだ」

 

「ハッ…そうかい、まぁお前の名前なんざどうでもいい、ここで死ぬんだからな」

 

「あぁ…言われずともそのつもりで来ている」

 

「……光くん、この人の実力は金山に引けを取らない、油断しないように」

 

「………」

 

「その減らず口を今すぐ斬り裂いてやろうか?」

 

 

用心棒は平田に刀を向けると構えて、地を蹴った。

光が応戦しようとしたが、平田が手で制し同じく輪刀を構えて地を蹴った。

大きく刀を振り上げてきた用心棒は平田と接触した瞬間振り下ろし、片方の平田は輪刀で受け止めたと同時に横へいなすと背後に回ってもう片方の輪刀で用心棒の首を切り落とそうとするが、そこへ()()()()()()が平田の攻撃を防いだ。

それは用心棒の手にあった。

()()()だ、あの用心棒は二本の刀を使う戦闘スタイルなのだ。

もう片方の手で平田の輪刀を背面で受け止めた用心棒は、受け流された刀を地面に突き刺して飛ぶと空中で斬撃を放った。

それを輪刀で切り刻んで威力を殺すと、走り出して身体を捻って二つの輪刀に力が行くようにして用心棒に攻撃した。

それを二本の刀で受け止めた用心棒は平田の輪刀を力任せに弾いて、胴体に力強く蹴りを入れた。

吹き飛ばされた平田は地を転がり、木に激突すると息を切らしながら膝を着いた。

間髪入れずに用心棒は体勢を低くして走り出すと足に力を込めて飛び上がると、そのまま平田目掛けて刀を振り下ろした。

しかしそこへ光が割り込むように刀を出して防御した。

 

 

「おいおいおい、お前ら血気盛んでよろしいが、俺もいることを忘れるなよ?」

 

 

光は押し返すようにして刀を振るうと、用心棒は一旦距離を取り、刀を構えると光を迎え撃つ。

光は刀に想いを流し込み、振るうと用心棒の表情が少し歪んだ。

それを見逃さなかった光は斬撃のラッシュを繰り出し、用心棒を後退りさせていく。

このままではまずいと判断したのか攻撃を受けた瞬間に横へ転がって追撃を受けないように斬撃を放ち、光が斬撃を回避したと同時に身体を反転させて二本の刀で斬り付けようとしたが、そこへ平田のワイヤーが発動し、片腕を妨害されるが、それでもともう片方の刀で斬り付けようとしたが、光に難なく防がれてしまう。

このままではまずいと判断したのか光の刀を足場に飛び上がるとワイヤーを切断して距離を取った。

 

 

「そろそろ能力を使ったらどうだ?用心棒さん」

 

「………」

 

「確認するまでもないがお前は能力者二人を相手にしてる訳だ、どんな理由があって手を抜いてんのか知らねぇが、死にたくねぇなら能力を使ったらどうだ?」

 

「……やむを得ない」

 

 

 

そう呟いた用心棒は刀を持ち直すと、姿勢を低くして構えた。

そして地面が抉れるくらい踏み込むと、物凄い速さで光達に接近した。

そのまま用心棒は刀を振るうと、光はそれを受け止めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はずだった。

 

 

「っ!?」

 

 

瞬間、光は目を疑った。

何故なら目の前に()()()()()()()()()()()()()のだ。

そして再び同じような動作でこちらに向かってくると今度は正面ではなく、横から刀を振り下ろしてきた。

防御の構えをしていた光は慌てて対応するが、そのまま吹き飛ばされてしまった。

吹き飛ばされた光は刀を地面に突き刺して減速させて対応した。

 

 

「今…何が起きたんだ」

 

 

光はこの時、何が何だか分からなかった。

確かに今、用心棒の攻撃を刀で受け止めたはず、その感触すら覚えているくらいだ。

ラッシュで攻撃してくるのは、自分でもやるが、わざわざ攻撃前の動作まで戻るには一度下がるという行動が必要になる。

だが、あの用心棒にはそれが無かった。

瞬間移動したように見えた。

頭の中を整理していると再び用心棒が走り出してきた。

光は斬撃を放って相手の出方を待とうとしたが、なんと今度は()()()()()()()()()()()()()()()()()()のだ。

突然こんな事が起きるという事は奴が能力を使っている証…だがそれがどんな能力なのか全く分からない…!

光は腰を低くして用心棒の攻撃を正面から受けると、相手から追撃を受ける前に先に攻撃を仕掛けた。

光のラッシュに用心棒は二本の刀を駆使して受け流すと、後ろに飛んで斬撃を二発放った。

光はそれを横に飛んで回避した。

瞬間だった。

 

 

「なっ……!」

 

 

光は今確かに横に飛んだ。

横に飛んだ先には()()()()()()()が光に向かってきていたのだ。

いつ何処で追加の斬撃を放ったのか肉眼では確認できなかった。

しかも光が地に足をつけると同時に斬撃が当たるよう計算もされている。

 

 

「くそ!このままだと…!」

 

 

万事休すかと思ったその時。

一つの黒い壁が光の前に現れ、斬撃を防いだ。

この物体、使える奴としたらあいつしか思い浮かばなかった。

 

 

「大分苦戦してるみたいだな」

 

「暗上!」

 

「……少し遅いんじゃないかい?」

 

 

光の背後から現れた暗上と身体に影を纏った平田が現れた。

 

 

「とりあえず平田の怪我は和らぐ程度だが、動けるようにはなった」

 

「ごめん光くん、待たせたね」

 

「……助かる」

 

 

光は再び用心棒の方を向くと刀を構えた。

 

 

「暗上、あの用心棒とは関わりはあるのか?」

 

「まぁ一応な」

 

「あいつの能力……お前らなら分かるんじゃないか?教えてくれ」

 

「………」

 

「………」

 

「平田?暗上?」

 

 

光は口を閉じた二人の方を見ると二人は用心棒の方を見ながら眉間にシワを寄せて答えた。

 

 

「……ごめん光くん、なんて言えば……」

 

「俺が代わりに言う、その質問には俺達……いや()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「どういう事だ?」

 

 

暗上は影を手に持つとひとつ、ため息をついてから再び口を開いた。

 

 

「何故なら、この世にあいつの能力を見て生き延びた者は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。