ナゾライブ!サンシャイン!! 【ナゾトキ × ラブライブ!サンシャイン‼︎】 作:コミ6目半
練習問題 後編です。
早速ですが次回の更新はおそらく遅れます。
理由はテストandレポートです……(学生の宿命なので仕方ないと泣きますw)
あとは、ある程度ストックが溜まってからやりたいというのも本音です。(書き終えてからでもいいと思ってる)
ただTwitterの方のナゾライブ!サンシャイン!!Ex.Questionについては、毎週水曜・土曜にネタがなくなるまで更新していくつもりなので是非是非挑戦してみてください!
では、解決編をどうぞ!
「アルファベット?」
「そう!26ってアルファベットの文字の数なんだよ!」
そういう千歌は得意げにホワイトボードに書いたAからZまでの文字を見ながら行う。
「実はこの間の授業でね……」
~二週間前~
「じゃあ、高海。宿題で出した問題3の英作文黒板に出てきて書いてみて」
「はい!」
そう言って千歌は言われた通り、黒板の前に立ちチョークをとると持ってきたノート自分のを見ながら英文を書き、書いた答えを一応確認した後に自分の席に戻る。
すると飛鳥はその答えを見た後、前を向いて言った。
「うん。基本的な構文はあってるけど、高海ここのスペルミスは注意な」
飛鳥は赤のチョークで単語の下に波線を引きながら、正しいスペルを書こうとした。
「あれ?アドバイスのつづりって「advice」じゃなかったでしたっけ?」
「たしかに名詞で「助言」や「忠告」を意味するときは「advice」であっているが、動詞として「助言する」「忠告する」みたいな意味で使う時は「advise」と最後のつづりが違うんだ」
「へぇ……」
「高海はこういうスペルミスが多いから特に気を付けること」
「はい」
そう言いながら千歌はノートに書いてあった間違ったスペルを正しながらも、ため息をつきながら呟く。
「でもさ……英単語のスペルってこまごまとしてるから間違いやすいよ……もっと簡単ならいいのに、ねえねえ曜ちゃんもそう思わない?」
「うーん、確かに英単語のスペルって難しいよね」
「似たようなつづりの単語も多いしさ」
「同じ単語でも全然別の意味だったりね」
「ほぉ……渡辺もそう思うか」
「!?」
二人でこそこそ話をしていると二人の目の前には飛鳥が立っていた。
「えーっと、先生もそう思いませんか?」
「それについてはさておき、授業中の私語はダメっていつも言っているよね?
飛鳥は笑顔でそう言うが目が笑っていない。
「あははっ、ごめんなさい」
「渡辺もだぞ」
「す、すいません」
そう言って頭を下げる千歌と曜に、はぁと小さくため息を吐き話を続ける。
「確かに高海が言う通り英単語のスペルは長かったり似たようなつづりの物が多い、そして渡辺の言ったようなひとつの単語が複数の意味を持つ単語なんか、入試なんかでもよく聞かれるところだし、発音なんかも日本人にとっては難しいものが多い」
「先生もそう思うんですか?」
曜がそういうと飛鳥も首を縦に振った。
「ただ、その一方で英語は日本語と違って基本的にアルファベット以外の文字を必要としない、だからひらがなやカタカナ、漢字なんかを使う日本語なんかに比べると、表現は単一的で言語だし、その他の言語と比べても英語は比較的シンプルな部類に入るんだぞ」
「そういわれると」
「確かにそうだけど……」
なんか騙されているような気もしなくないといった感覚を受けたが二人は一応飛鳥の意見に同意しておく。
「まあ、ともかく。たった26の文字でどんなものでも表せる英語っていう言語は話すことができる人も多いし、勉強もしやすい案外面白くて便利な言語だ。将来のためにも勉強していて損はないと思うぞ」
「へぇ、そんなこと言ってたんだ先生」
「まあ、先生はそういうけど私は英単語覚えられないし、全然シンプルとは思えないんだけどね」
そう言いながら千歌はどこか苦笑いを浮かべる。
「じゃあ、千歌ちゃんと曜ちゃんはその言葉を思い出して26はアルファベットのことじゃないかって思ったんだ」
「うん!」
「他に思い浮かばないし、白峰先生英語の先生だからアルファベットを問題に組み込んでも自然かなって」
「じゃあ、あとは上の文字の意味だけど……」
「それはね、下の文字がアルファベットの数を表してるんだったら多分上の数はアルファベットの順番なんじゃないかな?」
そう言うと曜は千歌の書いたアルファベットの上に数字を振っていく。
「Aを1番目としてZまで26の数字をそれぞれ順番に振っていく、すると……こんな感じかな?」
「そしてこの表を使ってさっきの暗号文を読んでいくと、一番最初の3は「C」」
「次の25は「Y」、1は「A」、18は「R」、15は「O」、14は「N」」
「それで問題文の「+」の記号の通り、文字をつなげて読むと」
「C、Y、A、R、O、N………ああ!!」
ルビィは文字列を並べるとその意味に気付いた。
「この文字を並べると「CYaRon」になって、私と曜ちゃんとルビィちゃん3人のユニット名になってるんだよ」
「すごーい!本当に私たちになってるんだね!」
ルビィはそういうともう一度、キラキラした笑顔でアルファベットと数字の書かれた表と暗号の書かれた紙を見比べている。
「じゃあ、下の分数もこの表を見てとけばいいんだね!」
「うん!これで暗号が示す差し入れの在処がわかるはずだよ」
そう言って、3人は暗号の下の分数の式に目を落とし、分子の数字の上に文字を書いていく。
「最初は11だから「K」、次は21だから「U」次は「R」」
「15は「O」で、19は「S」、1は「A」で23が「W」そしてまた「A」」
「4は「D」で9は「I」そして最後は「A」これをつなげて読むと…………」
「KUROSAWADIA……
「ダイヤさんだ!」
曜は確認のためにもう一度アルファベットの表と照らし合わせるが、やはりローマ字で黒澤ダイヤの文字が浮かび上がる。
「じゃあ、白峰先生はお姉ちゃんに差し入れを預けたってことかな?」
「多分、そうなんじゃないかな?」
「よしじゃあ、早速ダイヤさんのところに……って、あれ?ダイヤさんってどこにいるの?」
「そういえば……どこだろう?」
「とりあえず電話してみよう」
そう言って、千歌はスマホを取り出し早速電話をかける。
しかし……
「ただいま電話に出ることができません。ピーっとなった後に…………」
「あれ?ダイヤさんも出ないよ?」
「なんで出ないんだろう……」
「ルビィちゃん何か知らない?」
「うーん。今日お姉ちゃんはたしか……あ!あそこにいるかも!」
「どこ?どこなのルビィちゃん?」
「えーっと、たぶん……」
~五分後~
コンコン
ルビィは扉の前に立ち引き戸をたたく。
「はい」
すると、中から聞き覚えのある声が聞こえてきたのでルビィは扉を開け、千歌たちと中に入る。
「やっぱりお姉ちゃんここにいたんだね」
「ルビィ?どうしましたの?今日は千歌さん達と練習って聞いてましたけど」
「うん。そうなんだけど、ちょっと聞きたいことがあって、お姉ちゃん今日は生徒会のお仕事やらなきゃいけないって言ってたし、携帯電話の電源切れてるって千歌ちゃんが言ってたから、多分生徒会室でお仕事してるんだろうなと思って来たんだ」
「聞きたいこと?」
ダイヤがそう言うと横にいた千歌が一回息をのんで聞く。
「ダイヤさん!ここに差し入れおいてませんか?」
「………差し入れですか?」
「白峰先生からこんな紙をもらって……」
曜はそう言うと暗号の書かれた紙を見せ、ここに来た理由をあれこれ説明した。
するとその話を聞いたダイヤは呆れたように小さくため息をつき、机の中から一枚紙を取り出す。
「まったく、相変わらず回りくどいことを……それでこの紙ですか」
「これって」
「ええ。朝私が来た時にここへ置いてあったのですわ、まあ、だれが置いたかは検討がついていましたし、後でどういう意味か聞こうと思っていたんですけど」
ダイヤが曜に紙を渡すとそこにはただ千歌達のものと違い分数の式が一つだけ書かれていた。
「えっとこれは……fridgeって書いてあるね」
「fridge?どういう意味?」
「えーと、確か……」
「ああ!それ一年生の授業でやった。冷蔵庫だよ!」
「冷蔵庫……っていうことは!!」
自然と生徒会室の奥にある冷蔵庫に四人の目線が集まる。
そして千歌は冷蔵庫に駆け寄り、ゆっくり冷蔵庫の扉を開けると、中にはCongractlation from Shiramine の文字の書かれたケーキ箱があった。
「あった!これじゃない?」
そういって、千歌は箱の中を開けてみると中に三つ手作りの蜜柑をふんだんに使ったゼリーが入っていた。
「うわー!美味しそう!!」
「やっぱり白峰先生の手作りだし、今日は暑いからさっぱりしたゼリーは嬉しいね」
「早く食べたい!!」
三人は目を輝かせて、ケーキ箱の中をのぞいていた。
するとそんな様子を見ていたダイヤが言った。
「今日は私しかいませんし、そこの机で食べてもいいですわよ」
「ええっ!いいの?お姉ちゃん!」
「ええ、お茶もありますし、三人で仲良く食べなさい」
「ありがとうございます」
「ただ、机が汚れているかもしれませんからまずそこの台布巾で拭いてからですわよ」
「はーい」
返事をした曜が台布巾をもって、洗うため生徒会室を出ていく。
「それにしてもこの謎、何の意味があったのでしょう?」
「さあ?単純にレクレーションとして用意したとか?」
「うーん、それだけとは思えませんけど、たぶんくだらない理由だと思いますし、それに勝手に生徒会室の冷蔵庫を使って……」
「あれ?」
ダイヤと話しながら千歌がゼリーの入っていたケーキ箱を取り出し、冷蔵庫を閉めようとすると千歌達の箱が置いてあった場所より、少し奥にもう一個小さなケーキ箱があった。
そして千歌がそれを取り出すと箱の表に「ダイヤへ」と書かれたメモが一枚貼ってあった。
「これダイヤさんにみたいですよ」
「私に?」
そう言ってダイヤが千歌から箱を受け取り、開けてみると千歌たちと同じゼリーがもう一個入っていた。
そしてよく見るとメモの裏に何か文字が書いてあったことに気付き、メモを裏返す。
冷蔵庫を借りた分はこれでなしということで、あとしっかり休憩はとるように!
「ダイヤさんメモになんか書いてあったんですか?」
「いえ、この中のゼリーで冷蔵庫を借りたことは不問に付せと書いてあっただけですわ.まったく、飛鳥さんは都合がいいというかなんというか、まあせっかくですし私も皆さんといただくことにいたしましょう。今お茶を淹れますわ」
そう言うとダイヤはメモをポケットに入れ、ゼリーを机の上に置いた。
冷蔵庫から麦茶を出し、コップを取りに言ったダイヤがふと頭上の時計を見ると、時計はすでに三時を指していた。
ダイヤは昼を少し早めに食べ十一時半頃には仕事を始めていたからかれこれ三時間近く書類とにらめっこしていたことになる。
(そういえばちょうどおやつ時ですし、この時間に四人で休憩するよう仕向けるために謎を作った……なんてことは考え過ぎですわよね)
「ダイヤさん、なにしてるんですか?早く食べましょうよ!」
「はいはい、千歌さんは慌てすぎですわ。今行きますから」
ダイヤがふとそんなことを考えていると、ゼリーを並べ終え椅子に座って待っている三人がいてダイヤもコップを持って机に向かう。
コップにお茶をいれダイヤが席に着くと、待ちきれなくなった千歌が手をパンッと勢いよく合わせ、はちきれんばかりの笑顔で言った。
「それじゃあ、せーの!」
「「「「いただきます!」」」」
#Case 01 Prologue......
これは夏休みの入って少し経った、8月のある日のこと。
「うわぁ……本当に富士山がこんなに近くに見えるんだ」
少女は電車の椅子に腰を掛け後ろ振り向いたときに見えた大きな山々を見て言う。
京都から新幹線と東海道線を乗り継いで二時間ちょっと、中学生の少女には若干長い道のりだったのか顔にはちょっとだけ疲れの色が見えた。
彼女は窓をぼーっと見続けていると、電車のアナウンスが聞こえてくる。
「まもなく沼津です。お出口は右側です」
「はっ」
降りる駅になっていたことに気付き、急いで下りる準備をする。
(いけないいけない。今日から実習なんだししっかりしなきゃ。私のわがままで夏休み中に実習を頼んでくれた母《かあ》さまに迷惑かけるわけにいかないし、鞠莉お嬢様とは昔何回かあったことがあるけど、だからこそ気が緩まないようにしっかりしないと)
今一度気合を入れ直しうんと言い一回大きく頷くと、電車を降りて改札を出た。
そして辺りを見回し、キョロキョロしていると後ろからとんとんと肩をたたかれる。
「Excuse me? あなたがみつばね?」
そう言われて彼女が後ろを振り返ると、金髪の髪を頭頂部で三つ編みにし、カチューシャを作ったぱっと見外国人の女性が笑顔でこっちを見ている。
その姿を見てはっとし、荷物を一旦置いて頭を下げた。
「はい。私は白峰みつばと申します。二週間お世話になります。鞠莉お嬢様」