予定次第ではさらに伸びる可能性が高そう…
あの試験から約1週間経った日。
私は1人しか居ない我が家に居た。
両親はどうしたかと?大方、中東に蔓延ってるテロリスト諸君と仲良死子良死してるのではないでしょうか。テロリスト諸君、骨も残らないと思いますね。まさに南無三です。
ちなみに仲良死子良死と言ってはいるが別に誤字ではありません。たまに両親のどちらかから国際線で電話が来ますが、遠くから爆発音やら発砲音・叫び声が聞こえるし、元気にテロリスト諸君と戯れているに違いないでしょう。
さて、私の話ですね。
もうそろそろ来るであろう雄英高校からの手紙が今日届いた。
が、手紙と言う割には中央部がやけに膨らんでおり、それに重かった。
これは明らかに紙媒体を使用して無いという事が明らかに分かるものだった。
封を切ると中から出てきたのは何かしらのデバイス。
わかりやすく言うとへぇへぇボタンみたいなものである。
そのデバイスだが、つい先程眠っていた私はついうっかりしてしまったせいか床に落としてしまった。
ええ、それはもうなかなかいい感じの音で落ちてしまいまして。
慌てて拾おうとしたらブォンと言う効果音と共に空中に映像が投影された。
『ンッウン!私が!映し出された!』
そこに映っていたのは『平和の象徴』『NO.1ヒーロー』と称される圧倒的人気のオールマイトでした。
だが、当のオールマイトはいつものヒーローコスチュームではなく、筋肉のせいでピチピチとなったスーツを着ていました。
『どうも!初めまして、城堂千司くん!私はオールマイト!今年から雄英で教師として赴任することになってね!御両親はお元気かい?』
もちろん、今映っているオールマイトはただの記録なので返答はしないだろうが、あえて心の中で答えるなら「中東でテロリスト諸君と仲良死子良死しています」と答えたでしょう。
うっすらとほかの先生から『オールマイト先生、今その質問は非合理的ですよ』と注意されているのも聞こえていますし。
『あ、相澤くんゴメンね!?ウッホン!では気を取り直して城堂千司君!君は合格だ!しかも、他の受験生を差し置いてぶっちぎりのトップだ!いやまぁ、あの2人の子だからこれくらいは朝飯前だったかな?』
まぁ、あれくらいは余裕と言うかなんと言うか…、母との訓練よりかはだいぶ…いや、かなり楽勝と言えました。
母の個性の性質上、四方八方からの攻撃───俗に言うオールレンジ攻撃と言うやつと比べたらどうしてもですね?
『さて、雄英高校に入学に伴ってきみには入学式3日前に来てほしい。話す内容としては君たの個性についてだ』
……ああ、やはりと言えばいいのか、試験最後のアレが不味かったのだろうか。
自身でも思い当たるのはあの時しか無い。ああ…、これは面倒なことになった。
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雄英高校入試試験官室、とプレート部分にセロハンテープで張り付けられた一室で複数人の人達が集まっていた。
「いやー、今年の子はなかなか豊作じゃないか?」
「まぁ…、その意見は反対では無いが…」
「特に0Pの仮想
「だが、まだまだ改善の余地があるな…」
等など彼らは目の前に複数併設されたモニター画面を見ながら自らが思った事を述べていく。
「過去に立ち向かったものはいましたが、ああになるまで壊されたのは初めてです。…まぁ、殴られた方はまだ修復が可能でしたが」
彼らの内の1人が報告を行うと2つのモニター画面に映されたのは顔面部が激しく凹んだ仮想敵と頭から股まで融解したように切り裂いた仮想敵。
この2体が映されていた。
「うーん、物の見事に壊されているねぇ…」
その報告をした者と聞いた者達は挙って顔を見上げた。
(((来年の予算委員会荒れるだろうなぁ…)))
そう、今ここにみんなの気持ちがひとつになった瞬間であった。
「んん!では気を取り直して爆豪勝己という少年ですが、ヴィランポイントは高かったのだがレスキューポイントが0というのもある意味すごいですな」
「…資料によると緑谷君と爆豪君は同じ中学校らしく…」
「ほう。それはそれは……」
そして、話の中心は緑谷と爆豪の2人に焦点が当てられた。
誰も、城堂の話題に触れることもなく、その危険性を理解出来ずに…。いや…、あえて誰も認識をしようとはしなかった。
画面の片隅に映る、その蒼き鋼に宿る狂気を…。