私のMSアカデミア   作:和原

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だいぶ遅れた、すまぬ


第8話︰個性把握テスト・中1

── 一種目・50m走 ──

 

 あの後私達は体力テストを行う事となった。

順番的には、その他クラスメイトの後に最後から2番目に紅白頭と誰か、次に爆豪と緑谷出久、最後に私のみとなった。

 私が最後になった理由としてはスラスターの噴射炎をもろに浴びてしまう可能性があると判断──つまり安全管理上、最後にならざるを得なかったとも言う。

 そして、最後という事は嫌でも注目を浴びてしまう訳だが…。

これはいい成績を出せば後で体育館裏に呼び出されるのでは?主に爆豪あたりに。

いや、さすがにヒーロー目指そうというのだからそれは無いはずだ…。多分、恐らく、メイビー。

 

 そう考えているうちに私の出番が近づいてきたので、ここで個性を発動。

私は『半装甲型(ハーフスキンモデル)』と自らそう呼んでいる形態となる。

 詳しく言うと、頭にカチューシャみたいに装甲と頭部センサーが、胸部には見えては行けないものを隠すように、肩には包むように、腕にはオペラグローブのように、腰にはたて丈が短いスカートみたいに、脚にはタイツみたいに現れる。

 

 おいそこのぶどう頭、こっちみてハァハァするな気持ち悪い。

男に言い寄られても嬉しくは…あっ、なんかカエルっぽい女子が舌でぶどう頭の目を潰しを行った。ざまぁみろ、である。

 

 ぶどう頭がしばかれているのを尻目に私は正面を向くと爆豪が緑谷出久に対して凄んでいたと思うと、スタートと同時に両手から緑谷出久を巻き込むように爆風を起こし、飛んで行った。

もちろん、爆風の煽りを受けた緑谷出久は個性を一切(・・)発動させずにそのまま走り切った。

 

 だが、その緑谷に対して周りの生徒は訝しんだ。((なんでこんな奴が雄英高校に受かったのだろうか、本当にまぐれ合格なのか?))と。

正直な話、私もそう思ってしまった。

 

「おい城堂、準備はいいか」

「いつでも」

 

 相澤先生から急かさせるが私に関しては既に準備は完了している。

あとは先生からの合図でいつでも行ける。

「それじゃぁよーい…」

 

 私は相澤先生の言葉に合わせて背部ランドセルのスラスターに火を入れる。

スラスター周りの熱量を背中に感じながら、合図を待つ。

 

「どん」

 

 相澤先生の合図と共にスラスターを限界まで吹かす。

その時の光景は数刻も経たず、ゴールラインを通り過ぎていく。

 弾き出された結果は「1.58秒」である。

この結果も当然と言えば当然の結果である。

先程爆豪と言い合っていた委員長タイプの生徒の脹ら脛からエンジン始動音が聞こえていたから速度系の個性、爆破の推進力を利用した爆豪とジェットスラスターを搭載している私と比べるとどうしても私の方に軍配上がるのは致し方ないだろう。

 

 それにしてもどうしたのだろうか、揃いも揃って呆けた顔をしてからに。

甚だ疑問なのだが誰か教えてくれないか?

 

── 二種目・握力測定 ──

 

 私が50mを終えた後、呆けていたクラスメイトを相澤先生の一言で戻って来させ、握力測定を行っていく。

 

 その中でも腕から触手(?)を生やした異形系個性の生徒が「540kg」を出した為、私の中の訳の分からない対抗心を刺激されそうになるが、あのぶどう頭のせいで一気にやる気がなくなった。

何が「タコって………エロいよね………」だ。いい加減にしないとアタマをかち割ってやろうか。

お前の心無い一言でどれだけの触腕系個性の人達を陥れたか、分からないのであろうか。

 顔には出さないが、それでいていつかあいつの頭をかち割ろうと心の中で誓い、握力計測定を行おうとしていたが、何故か手中には丸められたスクラップが。

そのスクラップとなったのは哀れな握力計である。

どうやら私は気付かぬうちに握力計を渡され、怒りのあまりに握り潰してしまったようなのだ。

 思わず私は辺りを見回すと私と目が合った生徒達はそのこと如く顔を逸らした。

いや、何故である。

 

 

── 三種目・立ち幅跳び ──

 

 三種目は立ち幅跳び。

 相澤先生は当然もかくやと言うように最後に回され些か咎めるように見るが、当の彼は何処吹く風である。解せぬ。

 だが、いつまでも気にしていては時間の無駄だと感じ、意識を変え立ち幅跳びに望む。

 だが、先程から爆豪がしていることはなんなのだろうか。

緑谷の邪魔をしているようにしか見えない。前世と今世の中学で嫌な程人間観察をしてきたが、爆豪のそれは己よりも能力が劣る侮蔑する様な視線と態度である。

正直にいえば気に食わない(目障り)奴である。嗚呼───

 

「おい、城堂。次はお前だ早くしろ」

 

 相澤先生から声を掛けられられ、一瞬だけ何かに意識がを飲み込まれ掛けたがすんでのところで踏みとどまる。

 あのまま飲み込まれていたら取り返しのつかない事になりそうな予感があった。

一体…何故だ…?

 

「はぁ、城堂。何をしている早くしろ」 

「すいません、少し考え事を」

「……思考を巡らすのはいいが、今は体力測定だ。こっちに集中させろ、いいな?」

「……以後気をつけます」 

 

 相澤先生からの注意を受け、私は考えるのをやめた。

あ、そうだ。1度推進剤がなくなるまで飛んでみようそうしよう。

 

「はぁ〜、城堂のやつはどこまで飛ぶんだろう…?」

 

 他の生徒達は三度呆けた表情をしたとかしてないとか。




個性把握テスト・中1に関しては中2ができ次第ひとつにまとめる予定ですのでよろしくお願いします
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