捻くれた少年とツンデレな少女   作:ローリング・ビートル

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If I Give My Heart ToYou #4

「まったくも~、改まって言うから何だと思ったじゃん!」

「いや、まさかね。そんな皆気づいてると思わないじゃん?」

「いや、さすがにそれは無理があるよ、八幡。僕だって二人の間で何かあったなって思ったくらいだもん」

「あはは……確かに」

「真姫ちゃんわかりやすいから、何かあったってすぐわかるにゃ~、にゃあ!?なんで凛だけにゃあ~!?」

 

 凛の頬をつねりながら、真姫は呆れた笑いを見せた。

 

「気づいたなら言ってくれればよかったのに……」

 

 ちなみに材木座は後ろの方で「え、何の話?これ夢の中なんじゃね?」とか何とか呟いている。おい、キャラ崩壊しかけてんぞ。いや、素が出てきていると言ったほうが正しいか。

 

「あの……どっちから告白したんですか?」

 

 まさかの小泉からの質問に、俺は自然に真姫と目を合わせた。

 その目からは「あんた言いなさいよ」と言いたげだった。まあ、そうなるよな。

 

「まあ、あれだ……その、どっちからとも取れるような感じだ。悪いがこれ以上は言えん」

「わぁ、何か二人だけの世界って感じで素敵です……」

「どっちも素直じゃないからかにゃ~?」

「「…………」」

 

 まさかの星空の発言に頬が熱くなるのを感じる。恐らく……いや、絶対に間違いないだろう。何故このタイミングで鋭いのだろうか?星空のくせに。

 

「まあ、何はともあれ二人がうまくいってよかったよ。おめでとう、お兄ちゃん、真姫さん」

「……おう」

「あ、ありがとう」

 

 小町の屈託のない笑顔にこちらも口元が緩んでしまう。こんな笑顔が見れたなら、うじうじ悩まずにさっさと言えばよかったと心から思う。

 秋風が俺達の間を緩やかに通り抜け、また新しい空気を連れてくるような予感を残していった。

 

「ねぇ、もうキスとかしたの?」

「「は?」」

 

 綺麗に締めれたと思ったら、小町が衝撃的な発言をした。

 無視しようかと思ったが、自然と反応してしまったし、真姫は小町に驚愕の視線を向けているし、戸塚・小泉・星空もあわあわしていた。材木座に至っては耳を塞いでいる。まあいいか。

 

「す、するわけないじゃない!!そういうのは二十歳を過ぎてからよ!!」

 

 いきなりの真姫の反応に何故か気が遠くなるような思いがした。

 だがそんなのは知らないとばかりに真姫が続ける。

 

「ていうか、パパくらい素敵な男性になってからよ!!」

「「「「…………」」」」

 

 耳を塞いでいる材木座以外の目がこちらを向いた。

 その目には『がんばれよ』という応援のメッセージが込められているような気がした。

 

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