ラブライブを終えてから緩やかに時間は流れ、互いの学校で卒業式を終えた。
そんな日の夜、真姫から電話で衝撃のニュースを聞かされた。
「は?ニューヨーク?」
「ええ、ニューヨーク」
突然出てきた単語を思わずリピートしてしまう。マジで入浴を聞き間違えたのかと思ったわ。
「スクールアイドルをより広めるためにニューヨークからライブを配信するのよ」
「なんかあっさり説明してるが⋯⋯うん、すげえな。マジで。いつから行くんだ?」
「2週間後よ」
「おお、まあ、気をつけてな。お前、海外旅行慣れてそうだから俺が言うまでもないだろうが」
「まあね。でも凛と花陽がトラブル起こさないように気をつけるわ」
「ああ⋯⋯だな」
なんか申し訳ないくらいイメージがしやすい。まあ、俺も海外行ったことないし、英語喋れないから、トラブルが起きる可能性がある。ToLOVEるならどんと来いなんだが。そして、トラブルに巻き込まれても周りから気づかれないまである。
「帰ったらお土産渡しに行くから」
「いや、こっちからもらいに行くから心配いらない。めっちゃ楽しみ」
「そう?じゃあ待ってるわ。まだ少し先の話だけど」
こんな話をしている俺は、まさか自分が実際にニューヨークに行くことになるとは思いもしていなかった。
新しい春を迎えた三月。この一年の物語は新しい季節を迎えていた。
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「は?家族旅行?」
「そだよ」
「いや、聞いてないんだけど⋯⋯」
「だってお兄ちゃん、最近ご飯食べ終わったらすぐ部屋に籠もって勉強してギター弾いてるじゃん」
「⋯⋯⋯⋯」
それはそのとおりなので反論できない。まあ、参加したところで行き先などの決定権は俺にはないから構わないのだが。
「それで⋯⋯どこに行くんだ?」
「ニューヨークだよ♪」
「ああ、ニューヨークね。はいはい⋯⋯は?今ニューヨークって言った?」
「言ったよ」
「入浴じゃなくて?」
「何、そのクソつまんないダジャレ?真姫さんの前で絶対言わないでね。フラレるよ?」
「言ってないから大丈夫だ。てか、そんなつまらないか。あと怖いこと言わないでね」
「まあ、フラレはしないと思うけど、白けた表情されるよ」
「それはまあ想像つく」
「じゃあお兄ちゃん、真姫さんにはナイショだよ?サプライズ感出したいから。それじゃあ、おやすみ〜♪」
「ああ、おやすみ。ん?⋯⋯なんであいつ知ってんだ?」
まあ、色々察することはあるが、俺としてはこのタイミングでニューヨークに行けるなら言う事なしだ。
さっそく俺はネットでニューヨークに関して検索を始めた。