捻くれた少年とツンデレな少女   作:ローリング・ビートル

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One and One #7

「わぁ、お兄ちゃん!アメリカ!アメリカだよ!」

「ああ、そうだな」

 

 しかし、長時間飛行機に乗るのがこんなしんどいとは思わなかったわ⋯⋯。

 その疲れが長時間のフライトのせいだけではないことを自覚しながらもそんな事を考えていると、親父と母ちゃんから肩を叩かれる。何だよ、ニヤニヤすんじゃねえよ。まあ、家族旅行の笑える思い出の一つになったなら何よりだよ。せいぜい思い出し笑いしてくれ。

 

「まあよかったじゃん。二人が仲良いとこ、お父さんとお母さんに見てもらえたから」

「⋯⋯とりあえずそれは置いとこう。お兄ちゃん恥ずかしさで悶えちゃうから」

 

 俺と小町は前方にいるμ'sのメンバーに見つからないように、こそこそとタクシーを待った。

 

 ********

 

 さすがに初めての海外ということもあり、窓の外の景色一つ一つが新鮮でいつまでも見ていられる。小町もずっと外に視線を向けて何かしらリアクションをしていた。

 隣に真姫がいたらどうだろうか?

 ⋯⋯そういやアイツ行き慣れてたわ。スマートに店員にチップを渡すとこが容易に想像できる。

 

「お兄ちゃん、今真姫さんのこと考えてるでしょ」

「あ、自由の女神」

「誤魔化さないの。お兄ちゃん、自由の女神とか見て感動するタイプじゃないじゃん」

「いや、さすがに初自由の女神に感動くらいはする」

「そっか、お兄ちゃんもようやく人間の心を手に入れたんだね。小町、感動だよ。真姫さんに感謝しなくちゃ」

「もっと前からあったはずなんだが⋯⋯まあいい。つーか、サプライズってどのタイミングでやるんだ?俺何も聞かされてないんだけど⋯⋯」

「まあまあ、そこは既に凛さんと花陽さんと希さんに話してあるから。今は家族水入らずの時間を楽しもうよ」

「今、一人変な人が紛れ込んでいなかったか?」

「変な人じゃないよ。希さんはμ'sの一員だよ?」

「いや、そういう意味じゃなくてだな⋯⋯つーかいつの間に仲良くなったんだよ」

「ん?凛さん達と連絡取っているうちに自然と」

「そ、そうか、あの人絡むとサプライズがなんかどえらいものになりそうな気がするんだが⋯⋯」

「お兄ちゃん、考えすぎだよ。スピリチュアルだよ」

「さっそく変な影響受けてんじゃねえか。あとスピリチュアルの使い方絶対間違ってるからな。お兄ちゃん、恥ずかしいよ」

「細かいことは気にしないの。さ、ほら行くよ」

「へいへい」

 

 またさらなるトラブル(?)みたいな何かを予感させながら、本格的にアメリカ旅行は幕を明けた。

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