捻くれた少年とツンデレな少女   作:ローリング・ビートル

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You Are My Sunshine #3

「まったくもう……」

「あはは、ごめんにゃ……」

「あうぅ……ごめんね?」

「まあまあ、悪いのはお兄ちゃんだし」

「おい。さりげなく罪を被せんな」

「まあ、あなたもテンパってただけだけど」

「…………」

 

 それを言われるとぐうの音も出ない。

 西木野は大きく息をつくと、疲れたと言いたげに床に寝転がった。そういう無防備なの控えていただけませんかね。え、何?ここまで来ると誘ってんのなんて思えてくる。ありえないけど。

 そして、それを目ざとく見つける小町。多分ロクなことを言いそうにないのでこちらから口を開いた。

 

「じゃあ誤解も解けたようだし、俺もう寝るわ」

「「「「何でだよ!」」」」

「お、おう……」

 

 まさか集中砲火を浴びるとは。どうやらこのまま逃げることは不可能らしい。キャラ崩壊するくらい怒らなくてもいいじゃないかよぅ……。

 

「てか、今からなんかすんのか?」

「当たり前じゃん。……えーと、ゲーム大会するよ!」

 

 当たり前と言っていた割には、今思いついたかのようなリアクションだな。まあ、いいけど。ゲームならプレイ中は黙っていられるので、会話で噛んで恥ずかしい思いをすることはない。

 

「なんかネガティブな空気を感じるわ」

「…………」

 

 どうやら表情に出ていたらしい。西木野が冷ややかな視線をこちらに向けていた。だが何とでも言え。こちとら女子3人が自宅にいるという状況に慣れていない。小町も普段は友達とか連れてこないからな。俺が兄という事実を、どこまでも隠しておきたいらしい。こちらも何とか隠し通す為に、忍者ばりに気配を消して暮らしている。

 ……だいぶ話が逸れたが、まあ要するに慣れていないということだ。

 

「ほら、はやく。せっかくだし」

「……おう」

「べ、別に一緒に遊びたいとかじゃないから、そこは誤解しないように」

「いや、わかってるから」

「これ漫画で読んだことあります!ツンデレだよね、真姫ちゃん!」

「だからそういうこと言わないの!」

「ぴゃああっ!」

 

 ごめん。今俺もまったく同じ事考えてたわ。まあ、口調だけだろうけど。

 

 *******

 

「じゃあ、第一回ゲームたいか~い!ドンドンパフパフ~♪」

「にゃ~!!」

「わ、わ~……」

「それいる?」

「…………」

 

 小町と星空が無駄に盛り上げ、それに小泉がなんとかついていき、西木野が冷ややかにツッコむ。なんだこれ、和むじゃねえか。

 

「つーか、何のゲームやるんだ?ウチって、コントローラー2つしかなかった気がするんだが……」

「ふっふっふ……大丈夫だよ、お兄ちゃん。小町はこんな事もあろうかと、お父さんに新しいコントローラーを買ってもらっていたのです!」

「…………」

 

 わあ、小町ちゃんたら準備いいー。そして、親父……どんまい。ま、親父の小遣いからだし、別にいいけどね♪

 

「というわけで、今からこのゲームでチーム戦をはじめま~す!」

 

 そう言って小町は、格闘ゲームをじゃ~んと見せびらかした。ただ、こいつそんなに強くないんだよなぁ……。

 

「じゃあ、お兄ちゃんと真姫さんチーム、私と花陽さんと凛さんチームでいい?」

「……一応聞くが、分け方の基準は何だ?」

「そりゃもちろん、戦力を均等にしたからだよ。多分真姫さんはゲーム苦手なので……」

「何で決めつけるのよ!」

「え?真姫さん、ゲームしたことあるんですか?」

「……………………くっ」

 

 今日の小町は勘が冴えているらしい。てか西木野さん、「くっ」て……。

 

「ふふん、凛とかよちんはゲームやったことあるにゃあ!」

「え、ええと、私はそんなには……」

「上等よ!やってやろうじゃない!」

「…………」

 

 斯くして第一回ゲーム大会は、賑やかに開催を迎えた。

 

 

 

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