捻くれた少年とツンデレな少女   作:ローリング・ビートル

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 朝一でようやくFateの映画を観てきました!
 2作目も期待大!!
 Pile様の日本武道館公演、えみつんとの共演……観たかった。

 それでは今回もよろしくお願いします。


SWEET LORRAINE ♯3

 

「……え?」

 彼女の言葉がうまく飲み込めずに、握ったハンカチと彼女のなんともいえない表情を交互に見る。別に変な期待をしていたわけではないが、このハンカチが彼女のものですらないとは……。

「…………」

「…………ふふっ」

 嫌な沈黙が生まれたと思いきや、その口元に微笑みが浮かび、思わず胸が高鳴った。

「なんて顔してんのよ。でもそういう優しさ、嫌いじゃないわ」

「……そ、そうか」

「それじゃ、私行くから」

「ああ……」

 優しげな微笑みと甘い香りを残して、彼女は颯爽と去っていった。

 俺はハンカチを駅の事務所に届けて、小町と合流した。

 

「亜里沙、ハンカチ見つかってよかったわね」

「うん!誰か届けてくれたみたい!」

「そう、次からは気をつけなさいね」

「どんな人が届けてくれたのかなぁ?」

「亜里沙が一目惚れしちゃうような素敵な男の子だったりして」

「一目惚れだなんて……お姉ちゃんじゃあるまいし」

「ふふっ、私が一目惚れなんてするはずがないわ」

「ふぅ……亜里沙編、いつ始まるのかな……」

「亜里沙?」

「何でもないよ!行こ、お姉ちゃん♪」

 

 青春とはツンデレである……(以下略)。

 まあ、あれだ。どこぞのフレイムヘイズやゼロの魔法使い。手乗りタイガー等々、数々のツンデレキャラを見ればわかるように、ツンの時期が長ければ長いほど、デレの破壊力は増す。

 つまり、何を言いたいかというと……。

 俺の人生を振り返った時、初めてのデレにあたるのは、おそらく今日だろうということだ。

「お兄ちゃん」

「どした?」

「目つきが悪いよ」

「これはデフォなんだよ」

 小町と他愛ないやりとりをしながら、千葉駅周辺の商業施設内をダラダラと歩く。いくら設備が整っていようがこうも人が多いと、快適さなど皆無である。やはりいつでもどこでも快適に過ごせるボッチこそ至高。

「そろそろ帰るか」

「いや、ゴミいちゃん。なに散々見て回ったみたいな空気出してんの?今来たばっかりだからね」

「……あ、ああ」

 見破られたか。まあ、いい。ちょっと精神的にハードなウォーキングでもすると思えば……。

「よし!じゃあ、あっちのお店に……」

「おい、だから走るな……って!?」

 駆け出そうとした小町を制すると、背中に誰かぶつかってきて、肩を掴まれた。突然の重みに動けなくなる。

「ご、ごめんなさい……ヒールが折れて転んじゃって……」

「あ、ああ……あ」

「え?」

 俺の肩を掴んで、何とかバランスを保っていたのは、この前秋葉原で出会った女子だった。





 読んでくれた方々、ありがとうございます!
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