捻くれた少年とツンデレな少女   作:ローリング・ビートル

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I Got Rhythm #9

「海にゃ〜!!」

「いや、はしゃぎすぎでしょ……しかも、合宿に来たんじゃなかったっけ?」

「あはは……でも、真姫ちゃんの家ってすごいね。こんな立派な別荘があるなんて」

「べ、別にそんなこと……」

「せっかくだから比企谷さんにも教えてあげるにゃ〜」

「ゔぇえええっ!?な、何で八幡が出てくるのよ!?」

「だって真姫ちゃんと仲良しだからにゃ〜……ふぃふぁいにゃ〜」

 

 つい凛の両頬をつねってしまっていた。まったく、いつもこうなんだから。

 ちなみに八幡には合宿に行くことを電話で伝えたので、別荘のことは知っている。ほら、一応伝えとかないと、練習のこともあるし?

 何故か自分で自分に言い訳をしていると、花陽が目を見開いてこちらを見ている。

 

「どうしたの、花陽?」

「あっ、いや……なんか自然だなあって」

「?」

「えっと……今の名前の呼び方とか……何て言ったらいいのかわからないけど……」

「な、名前なんて普通に呼ぶわよ!そんなことよりはやく行くわよ!」

「おっ、真姫ちゃんも遊ぶ気満々だね!」

「真姫ちゃんはツンデレやからなぁ〜」

「ま、真姫まで!?せっかくのトレーニングメニューが……」

「いや、アンタ……あんなの誰がついて行けんのよ」

 

 にこちゃんが呆れながら言った。確かにそう思う。その辺の運動部も真っ青のメニューだったし……遠泳10キロって何よ。しかも二日目は15キロになってるし。

 

「まあまあ、息抜きも必要よ。それに、今の私達には仲を深めるのも大事なことでしょ?」

「絵里……仕方ありませんね。では、せっかくですから思いきり泳ぎます!」

「海未ちゃんもやる気にゃ!よ〜し、真姫ちゃん!いっくにゃあ〜!!」

「えっ?ちょ、ちょっと引っ張らないで!もう〜!」

 

 どうやら太陽の陽射しも気にならないくらい賑やかな1日になりそうだ。

 ……そういえば八幡のほうはしっかりやってるのかしら?合宿に連行されたって聞いたんだけど。

 

 ********

 

「………」

 

 容赦なく照りつける陽射し。見渡す限りの豊かな自然。

 騙されて無理やり連れてこられた状況ではあるが、まあ悪くない景色だと思う。こんな心の余裕があるのも、あいつとの交流の

おかげだろうかと思えた。

 ……いや、今はそれどころじゃないが。

 林間学校の目的は小学生をサポートだが、俺達が担当しているクラスに明らかな問題があり、皆がそれに気づいている。

 ……さて、どうなるんかね。

 どこまでも突き抜ける青空の真ん中に、ぽつんと小さな雲があり、まるで群れからはぐれた羊みたいに漂っていた。

 

 

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