あと、女性に不快感を与える恐れがあります。
転生した。
いや、前世の記憶持ちなんだけどさ……こう、今ひとつモチベーションが上がらないの。
例えばさ、同じ人生を若い頃からやり直すっていうなら、また話は別だよ?
でも、転生だからさ。
ただ、前世の記憶があるだけで……家族はもちろん、名前から何から違うんだもん。
正直、今の自分に何ができるのかとか、全然わからない。
そりゃ、記憶があるぶん、勉強面ではちょっとばかり有利だと思うよ。
子供の頃からトレーニングに励めば、スポーツだってそこそこやれるかも知れない。
でもさ、『できること』と『やりたいこと』って違うよね。
前世の記憶持ちで有利だから……ってのは、『やりたいこと』とは違うと思うんだ。
40歳になる前に病気で死んじゃったとはいえ、前世の人生にものすごく悔いがあるってわけでもないし、どういう人生を送ろうかなあ……と、そこからなんだよね。
ほら、あれだ。
進路に悩む高校生が、とりあえず大学に行こう……みたいな感じ。
そんな感覚で、一応、運動と、勉強はしてる。
案外、巻き込まれる感じに人生が進んでいくほうが楽なのかもね。
ははは、それはそれで『決められたレールの上を走る人生なんてまっぴらだ』とか言い出しちゃうのかもしれないけど。
周囲からは、ちょっと変わった子供って思われてた俺も、この春から小学生になる。
入学準備というか、家族揃ってデパートで買い物。
そして、デパートの中のちょっとおしゃれなカフェで食事。
春休みだからか、若い、学生さんの姿も見かける。
というか、女性が多め。
ちょっとばかり鼻の下を伸ばした父さんが、母さんにつねられたのはお約束。
向かいのテーブルの、女子高生か、女子大生ぐらいの3人組。
きゃあきゃあ言いながら、スイーツを一口。
あ、ソーマだろ、これ。
食戟のソーマ。
とろけた顔で、ほぼ半裸状態の若い女性に、周囲は良い意味でノーリアクション。
さっき鼻の下を伸ばしていた父さんですら、それを当たり前と思ってる感じ。
いやいやいや。
なんていうか、その。
半裸で、とろけた表情の娘さんの姿に……恥ずかしながら、ちょっと、興奮しちゃいましてね。
ええ、考えてみれば、男の動機なんて、基本はロマンと、金と、エロスですよ。
難しく考える必要はなかったかな。
え、なんか口調が変ですか?
ふふ、興奮してますから。
そして悲しいことに、身体は6歳児なんです、今の自分。
自分がどこまで出来るかわからないけど、料理の道に進もうと決めました。
15にして志ざし、30にして立つ、ですか。
自分は、6歳にして志ざし、ふふふ、立つのは何歳ですかね。
まあ、食戟のソーマの世界(仮)だからって、原作に介入するとか、主人公に絡んでいくとか、そういうんじゃないんです。
自分の作った料理を食べさせて、綺麗なお姉さんのエロスを目の当たりにしたい。
ただ、それだけなんです。
イメージしてみよう。
若い娘さんが、俺の作ったデザートを一口。
びくん、と大きく震える身体、こぼれる吐息。
ひと呼吸遅れて、胸元があらわになり、微かに震える身体を抱きしめる腕。
目元はぽうっと上気して、潤んだ瞳、かすかに開かれた口の端から、こぼれるのは……。
やらねば。(使命感)
俺は、女性を喜ばせる(意味深)料理人になる。
うん、このイメトレは、朝、昼、夜と、1日3度はやるべきだな。
これは、スポーツの世界でも有用性を実証されている。
成功した自分をイメージ。
そう、成功する自分をイメージ。
繰り返し繰り返し、せいこうする自分をイメージだ。
進路に悩んでいたのが嘘のようだ。
やりたいことが決まれば、方針が決まる。
方針が決まれば、何が必要か理解できる。
そして必要なものがわかれば、目標が定まり、そこに向けて努力が始められる。
まあ、俺に料理のセンスがあるかが最大のネックなんだけど。
でも、出来る出来ないじゃなく、やりたいんだ。
そう、ヤリたいんだ。
料理は、
と、いうわけで……まずは洋菓子職人が目標かな。
仮に、料理の素質に恵まれていたとしても……客層が、おじさんと老人ばっかりだったら、そりゃ拷問でしょ。
メイン客層が、若い女性。
ここは譲れん。
短絡的かもしれないけど、だったらスイーツかなって。
甘いもの。
おしゃれ。
低カロリーとか、ダイエット食とかもいいかもしれない。
転生者として、最低系オリ主と笑わば笑え。
でも、俺は自分に正直に生きる!
この世界、料理こそパワーだ。
そして、俺のパワーは情熱だ。
転生して見つけた、これが、俺の生きる道。
……うん、この主人公で続き書くのは辛いわ。(高任的には)
下ネタって、難しいよね。
こう、ちょうどいいレベルの見極めというか。