あ、一応下ネタ注意で。
皇国の16騎士。
剣を振るえば一騎当千、兵を率いては常勝無敗。
人格、能力、ともに優れたるものがたどり着く(以下略)。
すべての少年たちが憧れ、一度は夢見る地位。
無論、夢は夢、憧れは憧れとして現実に目を向けて大人になる少年がほとんどだが。
16騎士で、ちょうど中堅にあたるものはこう語った。
『皇国の守り手として誇らしい気持ちはある。だが、本当は……守り手と呼ばれる我々が必要ない世界……それこそが真の望みだ』
だが、これは表の世界。
光あるところに影がある。
妖し、魔のもの。
皇国を狙う、人ならぬもの。
剣も、兵も、それらを討ち果たすには能わず。
皇国は、人は、それらの前に屈するしかないのか?
いや、そうではない。
表に出ることはない、皇国の闇、黒の16騎士。
人ならぬものを討つ、聖なる力。
表の16騎士が男性であることとは逆に、黒の16騎士は全員が女性。
女性は、男性にはない神聖な力を秘めているのだ。(ガバガバ設定)
彼女たちの存在は、表に出ることはない。
闇に潜み、魔を討つ。
そんな彼女たちには、過酷な運命が待っているのだ!
夜の闇よりも暗い、影が奔る。
二対の影。
耳をすませば、聞こえてくる。
争いの音。
「追い詰めたぞ、魔女ディルメース!」
闇の中で、仄かに光る剣を突きつける女騎士。
その名を、カノンと言う。
「ええ、よく追い詰めたわね……褒めてあげるわ」
妖艶に笑う、魔女。
そして、こぼれる声。
「ようこそ……堕としの間に」
「っ、これは!?」
はいはい、テンプレテンプレ。
「なんだ、もうおかわりはいないのか?」
汚された身体を清めながら、カノンは魔女に問いかけた。
どこから取り出したのか、替えの下着を身につけていく。
「いや、あの……あんな目に遭って、折れたり……しないの?闇堕ちしない?快楽堕ちしないの?」(震え声)
「……1000年も前から、全く成長していないようだな、お前らは」
ため息をつきつつ、カノンは術で清めた剣と鎧を身につけた。
人の命は短い。
それゆえに、学び、成長する。
後のものに、教訓を残していく。
むしろ、神聖な力でゴリ押しすればいいのだ、と。
「なあ、知っているか?」
「な、何を……?」
カノンの鬼気迫る表情と、殺気に怯えつつ、魔女が尋ねる。
……よせばいいのに。
「我ら黒騎士は、皆例外なく師匠をぶっ殺しているんだよ」
「ど、どういう意味……かしら?」
「師匠はな……お前らのやり方に何も感じなくなるように、子供の頃から念入りに私たちを特訓してくれるのさ……つまり、師匠をぶっ殺せるってことは……わかるな?」
皇国の闇は深い。
この世で一番恐ろしいのは、人間である。
「ククク、私の姉など……気がふれてしまってな。まあ、師匠を別の意味で殺してしまったが、騎士としては働けぬ。もう、二度と正気に戻ることはないだろうな」
「あ、あの……そんな国裏切って、私たちの仲間に、ならないかな……なんて?」
「ないです」
魔女の首か飛ぶ。
カノンは語る。
『私たちの後継者が生れずとも良いように、あいつらを殺して殺して殺しまくることが使命だと思っている。黒騎士など、女騎士など……この世から消滅する日を願ってな』
あ、あの……『あいつら』の中に、皇国の関係者は混じっていますか?(震え声)
カノンは薄く笑い、しかし一筋の涙をこぼした。
『やつらは、最後の最後にヤる』
あっはい。
皇国の騎士は、表も裏も、自分たちの存在が必要な唸る未来を望んでいる。
戦え、皇国の16騎士!(表と裏)
その時が来るまで!
……何を書いてるんだろう、私。(所要時間10分)