緑の悪魔(笑)は出てきません。
一時、オープニングとエンディングの曲をひたすら聞いてました。
アニメは見てません。
鳴海さんがお姉ちゃんの見舞いに来なくなった。
大丈夫だろうか?
家で死んでるんじゃないだろうか?
心配になる。
お姉ちゃんのことを見捨てたとか、忘れるとか、割り切って日常生活に戻っていくことを決断したなどという考えは浮かばなかった。
1年以上。
高校を卒業するまで。
高校を卒業してから。
ずっと。
毎日。
あの人には、生活すらなかった。
病院の、この病室にやってきて、お姉ちゃんの手を握り、泣きながら小さな声で語り続ける日々。
ただ、それだけの日々。
形の上では学校には通っていた……ううん、通わされていたけど、それがあの人にはなんの意味も持たないことは見ているだけで分かった。
周囲の心配すらも、届かない。
反応はする。
返事もする。
たぶん、こちらに気を使っているのもわかる。
それでも、糠に釘を打っているような、手応えのなさを、誰もが感じている。
誰も、あの人には届かない。
あの人の心に届かない。
お姉ちゃんを見る。
ずっと眠ったままの、目を覚まさない、遥お姉ちゃんのことを見る。
去年の夏休み。
あの人とのデートに出かけて、駅で待ち合わせしている時に事故に遭って……怪我は治ったはずなのに、目を覚まさない。
あの人が待ち合わせに遅刻した。
だからお姉ちゃんは事故にあった。
事故に遭った時間から考えると、そういうことに、なる。
お姉ちゃんの手を握る。
話しかける。
起きてよ、お姉ちゃん。
遅刻にも程があるよ。
……何故か、涙が出てきた。
ああ、あの人も、こんな気持ちだったのかなあ。
お父さんも、お母さんも、日常生活に戻っていった。
理由はわかる。
感情も理解できる。
私は子供で、学生だから、感謝もするし、その選択を否定もできない。
でも、嘘は嫌い。
お姉ちゃんを見ているのがツラいから。
だから、『仕事』とか『日常』とか『生活が大事』とかの理由を後付けしてる。
知ってるよ。
お姉ちゃんだけじゃなく、『鳴海さん』を見るのもツラいんだよね。
お姉ちゃんが事故にあったこと、目を覚まさないことを、あの人のせいにしてるわけじゃない。
お父さんも、お母さんも、大人だから。
家族を守るため、自分を守るため、日常生活に戻っていった。
だから、あの人を見るのがツラい。
家族が大事だから。
お姉ちゃんが大事だから。
お姉ちゃんのために、自分の全てを投げ捨てているかのような『あの人』を見ると……罪悪感を感じる。
言い訳をして生きているから。
何の言い訳もできないあの人の姿を見るのがツラい。
だからお父さんは、『自分を大切にしなさい』なんて言葉をあの人に言う。
心配はしてると思う。
全部は嘘じゃないとも思う。
でも。
自分が楽になりたいから……そう思ってない?
あの人が、日常生活に戻っていってくれたなら。
自分たちの心の負い目は軽くなる。
そう思ってない?
あの人が、鳴海さんが……鳴海孝之さんが、お姉ちゃんの見舞いに来なくなった理由を知った。
そっか、そこまでするんだ。
あの人を日常に戻すため。
あの人を守るため。
キレイごとだってよくわかる。
『娘をこうさせた君に、これ以上見舞って欲しくない』
ねえ。
わかってる?
あの人は、あの人には、お姉ちゃんしかなかったんだよ?
お姉ちゃんが事故にあったのは、目を覚まさないのは自分のせいだって。
お姉ちゃんへの罪悪感が、あの人をそうさせていた。
ねえ、お父さん。
それと、先生。
先生は医者だから、よくわかってるんじゃないですか?
それ、あの人が死んでもいいって思ってませんか?
ずっと嫌いだったんです。
医者だから、一歩離れた位置にいなきゃダメだって理解はできますけど、人を、患者を、『モノ』のように見てませんか?
ねえ。
あの人を。
誰が、フォローするんですか?
ああ、もしかして、そこまで根回しして、そんなひどい言葉をあの人に。
心が冷える。
お父さんへの、想いが冷えていく。
お母さんは知ってるのかな?
たぶん、知らない。
お父さんが、病院の先生と相談して決めた。
今日も病室にいく。
お姉ちゃんを見る。
眠ったまま、目を覚まさないお姉ちゃんを見る。
寒いよ、お姉ちゃん。
手を握る。
お姉ちゃんは目を覚まさない。
なのに、その手は暖かい。
生きている。
もう片方の手を、あの人に伸ばしたい。
と、この上で第二部開始が、私の望む永遠だ。(笑)
個人的には、事故にあった遥をひいた車にあゆが乗っていたとかになると、第二部がより一層香ばしいものになるのではないかと思います。
サブヒロインルートは、メイン3人をマッハで置き去りにしていくからなあ……。