援護が間に合わずイドゥンのマークニヒトが動きを止めた。
「分断されるとは、カイン。哀れな」
次第にマークニヒトの目前まで部隊が展開してきた。
「やはり一人では勝てない。ならば」
同化ケーブルを揚陸城に突き刺し結晶化させる。
「手伝ってもらうぞ‘虚無の破壊者’そして‘夜天光’」
形成した結晶から次々と姿を現したのは、小型宇宙怪獣。
それと同じタイミングで夜天光も。
真紅の機体が仲間を連れて部隊を
包囲。
「夜天光か。今更だな……」
ブラックサレナのアキトが冷めた目で見つめる。
「……なんだ?」
一機の飛行型グロングルがブラックサレナの横を飛び去る。
「まずは奴から倒す!」
それを追うクロムクロ。
「……こちらはどうするか……」
ブラックサレナの中でアキトは考えた。
因縁のある夜天光を相手にするのか。
それともクロムクロの援護に向かうか。
「……剣之介を手伝うか」
もはや因縁すら無意味。
ユリカとの再会も果たし、自らが施された人体実験の後遺症もバサラのお陰で解決した。
復讐心はあれど一度殺した相手に興味など無かったのだ。
ブルーバード、クロムクロ、そしてブラックサレナが揚陸城の周囲を旋回しながら飛翔した。
一方のイドゥンに対して真っ先に突撃したのは同型のマークニヒト。
黒の機体へ飛び込むのは紫の機体。
「やはり来たか。皆城総士」
「偽りの亡霊め!不快な姿を見せた以上覚悟してもらおう!」
総士を追うように次々と援軍が。
マークザイン、マークジーベン、マークフィアー。
「ファフナー隊!クロスドックは覚えているか!?」
「あぁ!」
「うん、問題ない」
「こちらもいいぞ!」
総士、一騎、真矢、甲洋が息を合わせる。
「先ずは私から」
真矢が冷淡にイドゥンへ向けて狙撃。
「やるぞ!」
甲洋と総士が左右からルガーランスでの斬撃。
イドゥンのマークニヒトが体勢を崩す。
「今だ一騎!!」
「うおぉぉぉっ!!」
マークザインがルガーランスを二本突き刺し距離を取る。
「遠見!」
「大丈夫。私たちならやれる」
マークジーベンのドラゴントゥースにマークザインが同化。
最大出力の攻撃がイドゥンを貫き爆散させた。
「こっちは片付いたぞ!!」
マークザインが再び空へ飛ぶ。
「待て一騎!さがれ!」
突如として夜天光がボゾンジャンプをして一騎を包囲した。
「くそっ!」
マークザインの胴体に次々と武器が刺される。
しかし次の瞬間にはダイターン3がダイターンザンバーで夜天光を振り払った。
「合わせ技をやるぞ一騎くん!」
「はい!」
「日輪の力を借りて……今、必殺の……サン・アタック!」
ダイターン3の頭部から発射される閃光をマークザインのルガーランスに直撃させる。
「この輝きなら、どんな敵だろうと……」
ルガーランスが日輪を反射させて広範囲に散らばる夜天光を次々と同化していく。
「だからもう……おやすみ……」
同化し結晶化した夜天光が消滅していった。