スーパーロボット大戦Re・disk4   作:jupi

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5話-譲れない願い

 

 送られてきた情報によると立山国際高校の同窓会が、揚陸城落下三日前にあるらしい。

 

「防衛戦力の配置や我々統合革命艦隊が黒部に向かう情報が、一般向け動画投稿サイトで流されている……」

 

 エルエルフが溜め息をつくと、由希奈に向き直る。

 

「……たぶん犯人は知り合いです。捕まえていいですけど、殺さないであげてください」

 

 その犯人は黒部研究所から情報を盗み、投稿していたのだ。

 恐らく親族が研究所にいるとか、そんな所だろう。

 

「同窓会は中止させるべきだ」

 

「え~。」

 

 エルエルフの発言に由希奈は悲しげな眼差しで見つめる。

 

「いくら三日前とはいえ、危険地帯である事に変わりはない。それに」

 

 悲しげな眼差し。

 

「……仲間を巻き込む気か?」

 

 悲しげな眼差し。

 

「……けち」

 

「なっ!?」

 

「だって私はともかく、剣之介とムエッタは五年ぶりに地球に戻ったんだから少しくらい……」

 

 由希奈の台詞に、今度はユリカが。

 

「はいはーい。提案。ナデシコを会場の横に停泊させれば大丈夫じゃないかな?」

 

「緊急時にはボゾンジャンプで退避か……いいんじゃないかな」

 

 キラが賛同。

 

「地形的にも、情況的にも問題はないはず。今回は遭遇戦とは違うから」

 

 伊奈帆賛同。

 

「あ、勿論わたしは由希奈ちゃんの味方だよ」

 

 ユリカが賛同する。つまり。

 

「エルエルフさんは?」

 

「……どうなっても知らんぞ……」

 

 エルエルフは渋々了承する事になった。

 

 

 

 

 それから数時間後、グレートゼオライマーとVF-31改ネオファイヤーバルキリーが宇宙にいるエルトリウムに向かって出発した。

 

「それで空から降ってくる城に毒針を撃つのが俺達って訳か」

 

 三日月が昭弘と話す。

 

「うん。精密射撃の観測をグシオンリベイク。俺のバルバトス・スレイブがバンカーバスターで穴を開けながら針を刺すんだってさ」

 

 二人一組の狙撃作戦。

 ソルジャージャベリンが三発あり、それぞれを役割分担して撃ち込む。

 バルバトス・スレイブとグシオンリベイクのA班。

 マークザインとジーベンのB班。

 そして。

 

「あの組合せは意外だったな」

 

 マークニヒトとストライクフリーダム。

 

「まぁ、あの二人なら信用出来るでしょ」

 

「……三日月。お前、最近変わったかもな」

 

「そう?」

 

「なんとなくだ。阿頼耶識に片腕を奪われたり、フェストゥムと対話したりな」

 

「……いや、多分キラ・ヤマトの戦いを見たからかもしれないよ。自分でも感じてた」

 

「そうか……」

 

 三日月は話ながら視線をストライクフリーダムからクロムクロに移す。

 

「次の戦場は鬼の本丸ってオルガが言ってた」

 

「……地べた這いずり回って戦うのが俺達らしい。揚陸城だろうが何だろうが潰すのみだ」

 

「エフィドルグに遠慮はいらない。洗脳されてる連中はなんとかしてくれるから、後は皆殺しだ」

 

 

 

 そんな二人を遠目で眺めていたのはオルガだった。

 

「お前は家族を見ている顔が一番いいな」

 

 そんなオルガに声をかけたのは、やはりムエッタ。

 

「……だったらお前もなるか?」

 

「一応聞くがそれは」

 

「お前の気持ちに応えたい。だから」

 

 オルガが右手を差し出す。

 

「所謂あれだ。剣之介と由希奈みたいに……えっと……」

 

「よろしく頼む」

 

 オルガがモタモタしている内に、ムエッタが手を握った。

 

「私には何もない。由希奈達のような仲間こそあれど、家族が居なかったのだ。それが羨ましく、欲しかったのだ」

 

「……その辺はゆっくりしようぜ。いきなり飛ばしすぎというかだな」

 

 顔を真っ赤にしたオルガが。

 

「今度富山って場所に行くんだろ。一緒に歩こうぜ」

 

「何処だって一緒に行くさ。モノノフの、いや女としての私は、お前を放す気は微塵もない」

 

 

 二人はそれぞれの持ち場に戻る。

 

 ムエッタはナデシコにメドゥーサを積み込み、オルガは鉄華団としてアークエンジェルに向かった。

 

 

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