剣の道にて   作:ぎが

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はい、ぎがです。
私はとにかく剣が好きで、そんなにでかい必要あるの?みたいなレベルの剣にワクワクしてしまいます。
モンハンは片手剣つかってました。
ではどうぞ。


2話 鋼

「何をぼさっとしている!勝負は始まっているぞ!!」

 

父の怒号で両者はハッとする。

 

完全に硬直していた二人は、キッ、と前を向き、剣を構える。

 

「二度はないわ...かかってきなさいッ!」

 

負けたことはおろか剣を身に当てられたこともないロゼは、アーナの予想外の斬撃に怒り狂っていた。

 

「は、はい...」

 

「やああああっっ!!」

 

ロゼは怒りに任せ、大きく剣を構えてアーナに立ち向かう。

 

ロゼはたしかにアーナに負けたことはなかったが、屋敷の外で戦った経験はなかった。

 

「隙だらけよっ!!」

 

ロゼが叫んだその時だった。

 

「なに、これ...」

 

アーナの目には、目の前で鬼の形相で剣を振りかぶる姉の姿が、止まって見えていた。

 

「胴がガラ空き...剣はまだ私のところに届かない...一歩下がろう」

 

そう思った。そして、一歩だけ後ろに下がる。

 

ブォン!!

 

「なっ!?」

 

大きく振りかぶった剣はアーナの腹ギリギリをかすめて弧を描く。

 

「たまたまよ...てやぁっ!」

 

畳み掛けるロゼは、大振りをやめ小さく剣を振り回す。

 

「剣が...遅い。」

 

ブン、ブン、ブン。当たらない。

 

数多の剣をアーナは間一髪のところでかわし続ける。もうまぐれとは言えない程かわした。

 

「アーナ!逃げてばかりでは勝てんぞ!!剣を振れ!」

 

「で、でも...」

 

父はそういうが、今のアーナには確信があった。

 

「当たったら、怪我させちゃう...」

 

アーナのこの言葉が、ロゼの逆鱗に触れた。

 

「ふざっっ...けるなあっ!!」

 

ブオォン!

 

「私に勝ったことがない奴が、何をふざけたことを!!一度でも剣を当てたこともないくせに!!」

 

負けたことがない、ということが、ロゼを思い上がらせていた。

 

ロゼは精神的に強くはなかった。

 

「わかった...本気で、やるね。」

 

スウッ、とアーナの周りの空気が重く冷たく沈んでいく

 

「そうよ!!私を殺すつもりでかかってきなさい!返り討ちにしてやるわ!!」

 

殺す。その言葉は、アーナの最も嫌う言葉だった。

 

その昔、幼い頃に弱っていた猫を庭で隠れて飼っていたのをロゼが見つけ、汚い猫だ。といって切り捨てたことを思い出してしまった。

 

「...っ!」

 

アーナの中で何かがプツンと切れた気がした。

 

震えるほどの怒りを感じたが、アーナの体は至って冷静だった。

 

「あああああ!!!」

 

ロゼが最後の一撃を加えようと、アーナに向かって駆ける。

 

スッ。

 

アーナが振った剣はロゼの腹を大きく横に切り、ロゼはその場に倒れこんだ。

 

「そこまでッ!」

 

父はそう叫ぶと、ロゼの元にかけよる。

 

「大丈夫か、ロゼ。」

 

ロゼは気絶していた。

 

その時、父は信じられないものを目にする。

 

「なっ!?これは!?」

 

ロゼの着ていた鎧が横一文字に大きく切断され、中の下着まで大きく切られていた。

 

二人の剣は鋼で作られているものの、刃は潰してあり、有り体に言えば両者のそれは鋼の剣の形をした棒なのだ。

 

なのに、切れた。

 

「お姉様...っ!だ、大丈夫ですか!?」

 

我に返ったアーナが駆け寄ろうとする。

 

「待て!お前は部屋に戻って休んでいろ。私はロゼを運ぶ。」

 

「はい....」

 

こうして、アーナの初勝利は姉の気絶で幕を閉じたのだった。




はい、読んでいただきありがとうございます。
どうだったでしょうか。
アーナちゃんの容姿について触れておきたいと思います。
アーナちゃんの髪は長めの金髪で、下に行くにつれウェーブの強くなる感じの天パです。
身長は150cmくらいで、お胸はcくらいです。
ロゼちゃんは同じく金の短髪、身長は165cmくらいでキツイ美人といったような風貌です。
お母さんが金髪で、お父さんは真っ黒の髪をしています。
この貴族の女性はみな綺麗な金髪で、例外なく美人です。
お父さんはフツメンです。貫禄はあります。多分。
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