新たな光 ウルトラマンオーブ   作:ユウナガ

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今回は彼をさらに追い詰めてしまう回です・・・


第128話 悪魔の逆襲 後編

【OP ときめきエクスペリメンス!

歌:Poppin'Party】

 

ティガとオーブ、そしてゴースタードラゴンが逃げたキリエロイドを追ってたどり着いたのは街の地下にあった巨大な洞窟だった

 

 

Pastel*Palettesのメンバーも映像をゴースタードラゴンのブリッジで見ていた

 

 

沙綾「船長、キリエロイドが姿を消したのはこの辺りだと思われます」

 

香澄「すごい・・・」

 

りみ「街の地下にこんな巨大な洞窟があったなんて知らなかった・・・」

 

矢上「キリエル人がどこから現れるのか常々疑問だったんだがもしかするとここが奴らの本拠地なのかもしれないな」

 

香澄「えっ!?」

 

有咲「おいちょっと待て!ってことは私たち今敵の懐に入ってるってことかよ!?」

 

たえ「忍者になって潜入だー!」

 

香澄「忍者ー!」

 

ウェンディ「あはは・・・」

 

するとオーブが何かを発見した

 

オーブ「いや待て。洞窟の奥に何か・・・」

 

矢上「どうした?」

 

そこには尻尾のないゴモラが寝ていた

 

香澄「ゴ!ゴモラだ!尻尾がないゴモラが寝てる!ええ!?なんでこんなところに!?」

 

矢上「いかん!騒ぐな!目を覚ますぞ!」

 

そしてゴモラが起きてしまった

 

有咲「お前がおっきな声出すからだろうが!」

 

香澄「ええ!?私のせい!?」

 

オーブ「他に誰がいるんだ!」

 

ティガ「とにかくここは僕たちに任せて」

 

ゴモラは完全に目が覚めるとオーブとティガを敵と認識して怯えた

 

オーブ「待てゴモラ!落ち着いてくれ!俺たちの話を聞いてくれ!」

 

それを聞いたゴモラは耳を傾けた

 

オーブ「俺たちは地上に出現した悪い奴を追ってここにきたんだ。決してお前を倒しに来たわけじゃない」

 

ティガ「いきなり起こして驚かせてすまない。でも、どうか僕たちを信じてほしい」

 

香澄「私からもお願い!」

 

有咲「ちょっ!香澄!?」

 

香澄「大きな声を出してあなたを起こさせてしまった私が言うのもなんだけど、どうかお願い!」

 

 

そして・・・

 

ゴモラが頷いた!

 

後ろに振り向きゴモラは去っていく

 

彩「怪獣に言葉が通じた!」

 

ウェンディ「たとえ生まれが違ったとしても言葉が違ったとしてもまずは相手を理解することから始まるんだと思います」

 

千聖「そして人と怪獣が分かりあえることが実現できる」

 

ウェンディ「はい、私たちは人間と怪獣が共に生きていける世界を目指している人を2人も知っていますから」

 

それを見届けた沙綾はシースタードラゴンにいる矢上に通信を入れる

 

沙綾「ティガさんとオーブはゴモラに止めを刺さずに逃がすみたいです」

 

矢上「寝ているところを起こされてゴモラも災難だったな」

 

有咲「ああ、誰かさんが騒がなければな」

 

香澄「ごめんなさ〜い」

 

誰もが平和に解決すると思った

 

しかし・・・それは儚くも崩れ去った

 

ゴモラ「ギシャアアアアアアアアアア!!!!」

 

去っていこうとするゴモラを突如青い炎が襲った

 

オーブ&ティガ「っ!」

 

りみ「ひゃあ!?」

 

沙綾「何が!?」

 

麻弥「青い炎!?」

 

矢上「キリエロイドの仕業だ!気を付けろ!襲ってくるぞ!」

 

体が焼きつくされゴモラが倒れてしまう

 

ゴモラ「・・・グゥ・・・グゥ・・・」

 

弱々しそうに鳴きながら力を振り絞りゴモラはオーブに手を伸ばそうとした

 

オーブは急いでゴモラに駆け寄りゴモラの手を取ろうとする

 

 

しかし取ろうとした瞬間ゴモラの手が落ちて息絶えてしまった

 

オーブ「っ!」

 

彩「あっ!」

 

千聖「ゴモラが!」

 

日菜「ひどい・・・」

 

有咲「くそ、ひどいことしやがって・・・」

 

すると物陰からキリエロイドが現れた。しかし

 

香澄「あれ!?」

 

たえ「キリエロイドの姿がさっきと違う!」

 

物陰から現れたキリエロイド、それは今までとは全く違う姿をしていた

 

矢上「なるほど。蹴り技を強化したパワーアップタイプということか。となると・・・ティガとオーブが危ない!」

 

進化したキリエロイド、すなわちカオスキリエロイドがティガとオーブの前に立ちふさがる

 

 

ティガ「なぜだ!なぜゴモラの命を奪った!?」

 

カオスキリエロイド「キリエル人の未来にあのようなゴミなど必要ない。だから始末してやったのさ。怪獣など邪魔で倒されなければならない存在なのだ。お前たちもそう思っているだろ?」

 

ティガ「っ!貴様!ヘッ!ヂャアッ!」

 

非道なことをしたカオスキリエロイドに怒りを覚えたティガが立ち向かう

 

だがカオスキリエロイドは強化された素早い蹴り技の数々でティガを追い詰めていく

 

下手するとそのスピードはティガのスカイタイプ以上かもしれない

 

そして超スピードでキックのラッシュを食らい、ティガは吹き飛び倒れる

 

ティガ「ぐっ!以前のキリエロイドよりも遥かに強くなっている」

 

カオスキリエロイド「貴様たちがいけないのだ!」

 

ティガ「ディアーッ!」

 

カオスキリエロイドは憎しみを募らせてそれをぶつけるかのようにティガを蹴り飛ばす

 

カオスキリエロイド「貴様たちさえいなければ、この星の愚かな生き物たちの命を奪うこともなかっただろうに」

 

ウェンディ「っ!」

 

有咲「あいつ!」

 

カオスキリエロイドの言葉を聞いたウェンディたちも怒りを覚える

 

 

そんな中・・・オーブは・・・

 

 

オーブ「・・・なんでだよ・・・」

 

オーブ「どうしてそうやって簡単に命を奪うことができるんだよ・・・」

 

オーブ「これだから自己中な奴らは・・・」

 

オーブはとてつもない力で拳に力を入れる

 

するとウルティメイトブレスレットが光りオーブは全身に赤い炎が描かれたオーブオリジンへとなった

 

日菜「オーブが赤くなった!」

 

矢上「っ!」

 

ウェンディ「あの力は!」

 

これはウルトラマンダイナストロングタイプとウルトラマンコスモスのコロナモードの力を合わせたストロングコロナオリジンだった

 

元々はウルトラマンゼロが得た能力だが以前オーブはゼロ、ダイナ、コスモスと合体しウルトラマンサーガとなったことでオーブにもダイナとコスモスの力が宿ったのだ

 

カオスキリエロイドは倒れているティガに止めを刺そうと腕に青い炎を集める

 

カオスキリエロイド「キリ!」

 

そこにストロングコロナとなったオーブが割って入りカオスキリエロイドの腕を掴んだ

 

カオスキリエロイド「キリ!?」

 

カオスキリエロイドは振りほどこうとしたがものすごい力で掴まれて振りほどけない

 

オーブ「なんも罪のない者たちを次から次へと殺していきやがって・・・ゴモラまで・・・!」

 

オーブのパンチがカオスキリエロイドの顔面にヒットしてカオスキリエロイドが壁に激突する

 

ティガ「・・・」

 

ウェンディ「っ・・・」

 

オーブの中でこれまでにない怒りが爆発する

 

オーブ「俺はもう許さねえぞーーー!!!キリエロイドーーー!!!」

 

BGM:サンダーブレスター

 

 

ティガ「そうか。あの時彼らと融合してサーガになったからその力が君にも宿っていたのか」

 

ストロングコロナオリジンは真っ直ぐカオスキリエロイドに向かっていく

 

ストロングコロナオリジンが進む度にとてつもない地響きが起こる

 

 

オーブはカオスキリエロイドの攻撃をいとも簡単に弾いて、膝や脇にキックやパンチでおもいっきり攻撃していく

 

カオスキリエロイドの足を掴み、投げ飛ばす

 

投げ飛ばされた先に角がある岩に背中からぶつかりカオスキリエロイドはあまりに強烈な苦痛に悲鳴をあげる

 

しかしそんな暇も与えず、無理やり立ち上がらせてカオスキリエロイドの腹を何度も何度も殴ったり膝で蹴ったりして、背負い投げる

 

さらにオーブはカオスキリエロイドの頭を掴み頭突きをしては壁に叩きつける

 

りみ「すごい・・・」

 

沙綾「強化されたキリエロイドを圧倒している」

 

有咲「でも・・・あんな戦い方・・・」

 

ティガ「・・・」

 

今のオーブの力は凄まじいものであった

 

本来のオーブオリジンはオーブカリバーが大半の強みとなっており、それがないと平凡のウルトラマンとほぼ変わらない強さである

 

だが、今のオーブオリジンにはダイナストロングタイプとコスモスコロナモードの2つのパワー戦士の力を身に付けているため攻撃力が異常に強く、カオスキリエロイドが子供扱いのようだった

 

そしてオーブはオリジウム光線の構えを取ったあと、ブレスレットに手を添えてエネルギーを集めて炎の光線を突き出すガルネイトオリジウムバスターを放ち、それを受けたカオスキリエロイドは大ダメージによって倒れる

 

イヴ「や・・・やりました?」

 

だがカオスキリエロイドは完全には倒しきれていなかった

 

BGM:ナオミ悲しみのメロディ

 

すると先ほどからずっと無言のオーブが倒れたカオスキリエロイドを掴み上げ、頭から地面に叩き落とす

 

有咲「お、おい!」

 

そしてオーブがまた無理やり立ち上がらせてカオスキリエロイドの腕を掴み、骨が折れるくらいに曲げて、投げ飛ばす

 

オーブはゴモラや大勢の人の命を奪ったカオスキリエロイド、そしてそれらを守れなかった自分への怒りで拳に力を入れる

 

この一撃に怒りをこめて・・・

 

オーブ「ウアアッ!!」

 

そしてやっと声を発したオーブがカオスキリエロイドの顔面をおもいっきり殴り飛ばした

 

たえ「あっ・・・」

 

香澄「優介君・・・」

 

カオスキリエロイド「キリ・・・キリ・・・」

 

カオスキリエロイド「我々キリエル人こそが・・・この星の救世主なんだ・・・」

 

それを聞いたオーブはカオスキリエロイドの首を掴み、壁に叩きつける

 

オーブ「ふざけたこと言ってんじゃねぇ!この悪魔野郎!お前たちの下らない目的のためにどれだけの命が犠牲になったか分かってるのか!?」

 

カオスキリエロイド「我々こそが・・・神だ・・・」

 

オーブ「っ!」

 

またオーブはカオスキリエロイドを投げ飛ばす

 

オーブ「もういい・・・」

 

ウェンディたち「・・・・・・」

 

何を言っても考えを変えないと悟ったオーブはウルティメイトイージスを召喚してイージスにストロングコロナの炎の力も付与し、エネルギーのチャージが完了した

 

カオスキリエロイド「っ!」

 

オーブ「消えろ・・・」

 

カオスキリエロイド「グアアアアアアアア!!!!」

 

そして零距離で炎の矢となったファイナルウルティメイトオーブが放たれカオスキリエロイドに直撃して超高速回転と共に摩擦熱とストロングコロナの炎の力による超絶威力でカオスキリエロイドは苦しむと共に自らの体がどんどん焼け焦げていく

 

カオスキリエロイド「ぐああああ!!!嫌だ!やめろ!やめてくれーー!!」

 

オーブ「人の命をもてあそび、頂点になろうとするお前たちのような屑こそ、この宇宙には必要ない」

 

カオスキリエロイド「嫌だあああああああ!!!!」

 

そしてカオスキリエロイドは爆発を起こして消滅した

 

そこかしこに灰となったカオスキリエロイドの体の一部が転がっていた

 

BGM:Love Theme from TIGA

 

オーブ「・・・」

 

ティガ「オーブ・・・」

 

ウェンディ「・・・」

 

そしてオーブはストロングコロナから元のオーブオリジンに戻りゴモラの遺体に近づき、自分たちが来る前の姿勢

 

つまり、寝ている姿勢に寝転がせた

 

オーブ「・・・なんでだよ・・・」

 

 

オーブ「・・・なんで・・・」

 

 

 

 

 

 

オーブ「なんでこうなるんだよーーー!!!」

 

 

自身の悔しさと怒りで拳に力を入れて地面を叩きつける

 

りみと彩はゴモラが死んでしまったことに顔を隠して泣いていた

 

香澄たちも声を出さずに涙を流していた

 

映像越しでシースタードラゴンから見ていた矢上船長も悔しさを隠せないでいた

 

 

オーブ「・・・ゴモラ・・・ごめん・・・」

 

オーブはゴモラを救えなかったことに落胆する

 

そんなオーブの肩にティガが手を添える

 

ティガ「・・・行こう」

 

オーブ「・・・ああ・・・」

 

そしてオーブはゴモラの目を閉じてティガとゴースタードラゴンと共に地上へと戻った

 

 

オーブたちが去った後、怪しい円盤がゴモラの頭上に現れたとも知らずに

 

 

 

???「ご苦労でした。キリエロイド、これでまた一歩計画が進みましたよ。それに先ほど面白いものも手に入れましたからね。フハハハハ!!」

 

宇宙人の視線の先にはあの能力・転送カプセルがあり、中には巨大な怪獣らしき姿があった

 

そしてその怪獣は別名宇宙悪魔と呼ばれていた

 

 

優介「・・・」

 

彩「あっ・・・」

 

ウェンディ「優介くん・・・」

 

帰って来た後も優介は話を聞くことができず茫然自失の状態だった

 

有咲「こんなのって・・・ねぇよ・・・」

 

沙綾「ゴモラ・・・」

 

千聖「私がキリエル人を止めていれば!」

 

たえ「千聖先輩のせいじゃ・・・」

 

千聖「でも!私が止められなかったせいでたくさんの人の命が失われた!ゴモラも・・・」

 

麻弥「千聖さん・・・」

 

全員がいるブリッジは重たい雰囲気に包まれていた

 

ダイゴ「(それにしてもあのキリエロイドは一体何だったんだ?)」

 

ダイゴ「(キリエロイドが手に入れた新たな力なのか?それとも・・・)」

 

そんな中優介のフュージョンカードホルダーの中にあるコスモスのフュージョンカードが僅かに光った

 

 

BGM:1908某国にて

 

 

後日、外にどしゃ降りの雨が降っていた

 

まるでキリエロイドに殺された者たちの悲しみを表すかのように

 

さらに破壊されたビルの側には多くの花束が置かれていた

 

それは・・・キリエル人によって殺された者たちの家族や友人が涙を流しながら置いていったのだ

 

そして・・・

 

 

矢上「優介は・・・」

 

ウェンディ「ダメです。今日も部屋から出ようとしません・・・」

 

あれ以来、優介は部屋に閉じ籠ったきり外には出なくなった

 

 

優介「・・・」

 

 

優介「(あの青い炎で全身が燃え上がり、殺されるゴモラの姿が脳に焼き付いて消えない・・・)」

 

優介「(それに・・・俺はあの時ゴモラの手を掴むことができなかった・・・)」

 

優介「(もう・・・俺は誰も助けることはできないのか・・・いずれ・・・ウェンディの命も・・・)」

 

 

そう思い始めてから涙が溢れてきた

 

 

優介「俺は一体何をやってたんだぁ・・・ウルトラマンになって・・・うぅ・・・一体何をやってたんだぁ・・・」

 

 

 

 

そして優介はある決心をして荷物をまとめて外に出ようとする

 

そこに矢上がやってくる

 

矢上「どこに行く?」

 

優介「・・・今の俺にはもう・・・人々を守ることなんかできません・・・」

 

優介「・・・だから・・・ここを離れます・・・」

 

矢上「っ!何を言うんだ!君は今まで立派に守ってきたじゃないか!」

 

優介「守れてないんだよ!!」

 

矢上「っ!」

 

優介「いつだってそうだ・・・肝心な時に大切なものを守れず、そして失っていく!過ちを繰り返すんだ!」

 

優介「だからもう・・・俺は・・・」

 

矢上「・・・本気なのか?」

 

優介「・・・もう決めたことです・・・」

 

矢上「・・・分かった。もう止めはしない・・・ただし、必ず戻ってくるんだ。でなければ私だけでなく彼女が許さない」

 

優介「・・・」

 

だが答えることもなく彼は立ち去っていった

 

 

TO BE CONTINUED

 

【ED IN YOUR HEART

歌:松本梨香 with Project DMM】

 

次回予告

 

ゴモラを救えず失意に落ちさまよう優介。だが、そこに現れたのはゴモラ!?今度こそ救おうと必死になるオーブ。しかし、その裏では凶悪な存在がうごめいていた

 

次回 クグツ




重たい・・・ただその一言です。ちなみに前回のサブタイは大爆発五秒前でした
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