新たな光 ウルトラマンオーブ   作:ユウナガ

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長らく更新ができず、申し訳ありませんでした。これが今年最後の投稿です。


第133話 銀色のHERO

【OP ときめきエクスペリメンス!

歌:Poppin'Party】

 

ここ最近、妙な出来事が立て続けに起きていた

 

 

優介「台風?」

 

香澄「うん。なんか急に台風が出てきて被害が増えてるんだって!」

 

有咲「それだけじゃねぇぞ!湖で妙な香りがするってよ」

 

たえ「それに最近地震や噴火も多いし・・・」

 

りみ「それってなんか関係性が無さそうな気がするんだけど・・・」

 

大地「俺もそう思いたいけど、これらは明らかに普通じゃないんだ」

 

ダイゴ「関連性があるかどうかは分からないけど、自然現象で起きた訳じゃなさそうだね」

 

それぞれの意見を出しあって議論をしていると・・・

 

警報が鳴り響いた

 

沙綾とウェンディが確認する

 

 

沙綾「っ!太平洋上に台風が出現!出動要請が来てます!」

 

有咲「いやいや待て。台風をどうにかしろって無理じゃねえかよ」

 

ウェンディ「いいえ、これはただの台風じゃありません。自然現象で出来た物じゃありません!」

 

その結果を聞いた一行はドラゴンスピーダーで台風の現場に向かった

 

 

優介「見えてきたぞ」

 

大地「あの台風が自然現象じゃないってことは何か人為的に・・・」

 

エックス「大地!」

 

大地「えっ?」

 

エックスが声をかけると目の前の台風が何事もなかったかのように突然消えた

 

優介「っ!」

 

香澄「あれ!?台風が・・・」

 

りみ「いきなり消えた?」

 

台風がいきなり消えたことに驚く一行

 

優介「有咲、あの台風を逆探知って・・・」

 

有咲「できるか!そんな事!」

 

優介「だよな。気象予報士でもないし」

 

仕方なくシースタードラゴンに戻っていった

 

しばらく時間が経った後、大地が皆にあの台風に関する報告をした

 

矢上「あの台風が人為的に作られた?」

 

大地「先ほど調べた結果、あの台風の中に強力な生命反応が確認されました」

 

優介「強力な生命反応・・・怪獣か?」

 

大地「間違いないと思う。ただ、あの台風が自然現象で出来たわけじゃないから、いつ、どこで発生するか見当もつかない」

 

ダイゴ「あらかじめ、出現しそうな場所に待機して台風の出現を待つか?」

 

優介「いや、必ずしも予想した場所に出現するとは限らない。念のため、あの台風の対策を・・・」

 

するとまた警報が鳴った

 

 

りみ「ポイントD2に怪獣が出現!」

 

モニターに表示されるとそれはスーパーグランドキングだった

 

スーパーグランドキング「ギャアアアアア!!!」

 

優介「スーパーグランドキング!?」

 

香澄「っ!待って!ポイントG8にも怪獣が出現したよ!」

 

ウェンディ「えっ!?」

 

たえ「2ヶ所同時に?」

 

 

湖に現れた怪獣は水異怪獣マジャッパであった

 

大地「あの怪獣は・・・」

 

エックス「今まで見たこともない怪獣だ。注意しろ!」

 

沙綾「でもなんか・・・いい香り・・・」

 

ダイゴ「沙綾ちゃん!危ない!」

 

沙綾「えっ?うわあ!」

 

沙綾はダイゴに促され慌てて避けた

 

するとマジャッパは怪しい光を放って消えた

 

 

それと同じ頃にスーパーグランドキングも地中に潜り、逃げられてしまった

 

優介「くそっ!逃げられた!」

 

 

矢上「ポイントV1にパンドンが出現した!」

 

優介「今度はパンドンかよ!」

 

矢上「ポイントD2及びポイントG8に出現した怪獣の反応は消えた」

 

ウェンディ「どういうことなの?」

 

優介「考えるよりもあとだ!今はパンドンだ!」

 

ウェンディ「あ、うん!」

 

そして全員がパンドンが暴れている現場に駆け付けるが

 

パンドンが口から放つ火炎弾によって煙幕を発生させて、煙幕が消えるとそこにパンドンの姿はなかった

 

 

優介「どういうことなんだ?一体・・・」

 

仕方なく戻った一行はそれぞれ話し合った

 

たえ「出現した3体の怪獣に何か共通点があったとか?」

 

優介「共通点?」

 

矢上「いや、過去のアーカイブを調べたところそのようなものは一切なかった。しかも、湖に現れた怪獣はデータにない新種の怪獣だ。ただ、今回の怪獣たちの行動がどうも読めん」

 

優介「・・・」

 

 

優介は夢で見た今まで見たこともない怪獣たちの内3体の怪獣が先ほど出現した怪獣とほぼ一致していた

 

優介「いや、考えすぎか」

 

ウェンディ「優介くん?どうしたの?」

 

優介「・・・いや、考え事だ。気にするな」

 

ウェンディ「あ・・・うん」

 

ウェンディ「(どうして何も話してくれないの・・・)」

 

すると先ほどの怪獣たちが東京に一斉に出現した

 

 

 

有咲「出てきやがった!」

 

沙綾「3体同時に!?」

 

りみ「でもどうして急に?」

 

 

 

【ウルトラマンオーブ!ハリケーンスラッシュ!】

 

【ウルトラマンエックスとユナイトします!】

 

 

オーブ「シュアッ!オォリャアッ!」

 

優介たちは変身して

 

オーブはマジャッパ

 

エックスはスーパーグランドキング

 

ティガはパンドンとそれぞれ戦うことになる

 

 

ティガはパンドンにタックルを叩き込み、頭を抑え、動きを封じる

 

ティガ「まさかとは思うけど・・・コイツらは!」

 

ティガは戦いながら何かを感じていた

 

 

エックス「奴の装甲は硬い。油断するな大地!」

 

大地「ああ!」

 

【サイバーゴモラアーマーアクティブ!】

 

エックス「イィサァッ!」

 

エックスはゴモラアーマーを纏って強大なパワーを持つスーパーグランドキングに攻撃を入れていく

 

 

オーブはマジャッパと戦いを繰り広げているとマジャッパから妙な香りが漂ってきた

 

オーブ「おぉ・・・なんかいい香り〜」

 

バチン!

 

と言ってる間にマジャッパにビンタされる

 

オーブ「痛っ!何すんだよ!せっかくお前のいい香り褒めてやったってのに!」

 

オーブ「あーもういいよ!お前をぶっ潰す!」

 

キレたオーブがオーブスラッガーショットを飛ばして、切りつけていく

 

そしてオーブスラッガーランスを生成して、マジャッパに向かっていく

 

オーブ「八つ裂きにしてやるよ!」

 

 

その頃シースタードラゴンではまた警報が鳴った

 

 

矢上「どうした!?また怪獣か!」

 

香澄「いいえ、あの台風が出現してものすごい速度で真っ直ぐ市街地に向かってます!」

 

台風の進行によって建物やビルが次々と破壊されていく

 

そして台風が止まり、消えた

 

そして台風が消えるとそこから巨大な白い翼を持つ怪獣グエバッサーが姿を現した

 

たえ「新たな怪獣が出現!」

 

りみ「これも新種の怪獣です!」

 

香澄「やっぱりあれも怪獣だったんだ!」

 

矢上「一体何が起ころうとしてるんだ・・・」

 

 

 

???「あれがモンスター銀河から飛来する奴の子分の内の4体の原型というわけか」

 

そしてその戦いを見ていたあの男が意味深な言葉を発していた

 

グエバッサーの出現をオーブたちも察知した

 

 

オーブ「くっ、まずい!ティガ!お前は翼の怪獣を頼む!」

 

ティガ「っ!でも!」

 

オーブ「心配するな!これくらい問題ない。行け!」

 

ティガ「・・・分かった!」

 

ティガはスカイタイプにチェンジして、グエバッサーの元に飛翔した

 

パンドンは飛び去ったティガを追いかけようとするがオーブが道を塞ぐ

 

オーブ「お前たちの相手はこの俺だ!」

 

オーブはマジャッパ、パンドンをまとめて相手する

 

 

ティガ「お前の相手はこの僕だ!」

 

ティガは到着して目線の先にいるグエバッサーに突撃して街から引き離す

 

オーブたちが戦っている間にも人々は避難していた

 

矢上「住民の避難は?」

 

ウェンディ「まだです!」

 

するとモニターに一瞬だったが以前ウェンディに助言をしたあの男が避難する人々の流れに逆らって、戦場に向かっているのが映った

 

ウェンディ「っ!あの人は!」

 

オーブ「シュアッ!」

 

オーブはオーブスラッガーランスを振り回して、2体を近づけさせず、隙をみて蹴りや斬撃を入れていく

 

パンドンが口から火炎弾を放つとオーブはオーブスラッガーランスを360度回転させて防ぐ

 

しかしそれによって後ろががら空きになり、マジャッパに蹴り倒される

 

オーブ「ウアッ!」

 

倒れた勢いでオーブスラッガーランスを手放してしまう

 

すぐに立ち上がり、取りに行こうとするもパンドンに頭を掴まれ、殴られていく

 

オーブ「グアッ!」

 

そしてオーブはパンドンとマジャッパに挟み撃ちにされてそのまま投げ飛ばされる

 

 

投げ飛ばされたオーブの近くに青年がやって来た

 

???「・・・」

 

オーブ「グゥッ!」

 

 

 

 

???「ウルトラマン!ネオーーーース!!!」

 

 

変身アイテム、エストレーラーを掲げて光になった青年は赤と銀の光の巨人となってオーブとパンドンたちの間に割って現れた

 

 

 

香澄「あっ!」

 

りみ「あれって!」

 

ウェンディ「ウルトラマンさん!?」

 

矢上「いや、違う!」

 

 

挿入歌:ウルトラマンネオス TYPE2001

 

オーブ「っ!ウルトラマンネオス・・・」

 

ネオスは無言で手を差し伸べる

 

オーブはその手を掴み立ち上がる

 

【ウルトラマンオーブ!スペシウムゼペリオン!】

 

立ち上がったオーブはスペシウムゼペリオンに変わり、ネオスと共にパンドンたちを迎え撃つ

 

ネオスが先行してパンドンに蹴りを入れて、体当たりしてパンドンを押していく

 

オーブは飛び上がり、両足でマジャッパの首を挟み捻り倒す

 

ネオス「ヘァッ!デァーッ!」

 

ネオスはチョップを2回叩き込み、回し蹴りを次々と叩き込んで、最後にパンドンを背負い投げる

 

 

ティガはスカイタイプの高速移動ですれ違いさまにチョップを入れていく

 

形勢が不利となったグエバッサーは竜巻を起こす

 

ティガ「ぐっ!すごい竜巻だ!」

 

ティガはグエバッサーが巻き起こした竜巻の中に巻き込まれる

 

ティガ「もう時間がない。どうすれば・・・」

 

カラータイマーが点滅を始めて焦るティガ

 

ティガ「っ!そうか!」

 

すると何かをひらめいたティガは高速でグエバッサーが巻き起こす竜巻とは逆回転の竜巻を発生させて、竜巻を消滅させた

 

ティガ「ジュアッ!」

 

そしてティガはランバルト光弾を放って、グエバッサーを撃ち落とした

 

グエバッサーは地上に落下したと同時に爆散した

 

 

エックス「なんとかして奴にダメージを与えなければ!」

 

大地「だったらこれだ!」

 

【サイバーベムスターロードします!サイバーベムスターアーマーアクティブ!】

 

エックス「ベムスターのアーマー?」

 

大地「あれを利用する!」

 

 

エックスはスーパーグランドキングの胴体からの破壊光線をなんとかギリギリ吸収しきり、跳ね返した

 

そして跳ね返った破壊光線はスーパーグランドキングの装甲を破壊して防御力を弱めた

 

大地「なんとかギリギリで跳ね返せた・・・」

 

エックス「今だ!大地!」

 

大地「よし!」

 

【ウルティメイトゼロ、ロードします!】

 

【ウルティメイトゼロアーマーアクティブ!】

 

ベムスターアーマーを解除して、ゼロやオーブのウルティメイトイージスを模したアーマー、ゼロアーマーを纏った

 

そしてアーマーをファイナルウルティメイトモードに変形させて、弓を引いて膨大なエネルギーを溜めていく

 

大地&エックス「ファイナルウルティメイトゼロ!!」

 

そしてファイナルウルティメイトゼロを装甲の薄いところに撃ち込み、スーパーグランドキングは内側から破裂して爆発した

 

オーブ「やられたらやり返す!」

 

 

オーブ「倍返しだ!スペリオン光輪チョップ!!」

 

オーブはスペリオン光輪をそのまま切りつける形でマジャッパにぶつけた

 

ぶつけられた箇所から火花が舞い散り、マジャッパは後ずさる

 

オーブ「スペリオン光線!」

 

最後はスペリオン光線でマジャッパに止めを刺して撃破した

 

 

ネオス「チャアッ!」

 

ネオスはジャンプしてからの急降下キックをパンドンに叩きつけた

 

ネオス「デァーッ!」

 

そして立ち上がってから再びジャンプして急降下キックでパンドンを蹴り飛ばした

 

ウェンディ「速い・・・」

 

 

ネオス「ヘアッ!」

 

ネオスは距離を取ってから必殺のネオマグニウム光線を放ち、それを受けたパンドンは爆発を起こして消滅した

 

 

戦いを終えた彼らは変身を解き、邂逅した

 

大地「貴方は?」

 

カグラ「僕はカグラ・ゲンキ、特捜チームHEARTの隊員でウルトラマンネオスと一体化してるんだ」

 

ダイゴ「ネオスか・・・」

 

優介「確かザム星人の命を・・・」

 

 

カグラ「うん。今では順調に進んでるよ。人類の科学で蘇らせる日もそう遠くはないんだ」

 

大地「そうなんですか・・・」

 

カグラ「大丈夫。なんたって僕はミラクルを越えたウルトラマンだからね」

 

優介「ふっ、そうだな」

 

カグラ「それから君にネオスの力を・・・」

 

カグラ「この宇宙の未来を守るために」

 

そしてカグラはエストレーラーの光をオーブリングに照射してそこにはウルトラマンネオスのフュージョンカードがあった

 

優介「サンキュー、カグラ、ネオス」

 

そしてカグラは去っていった

 

大地「まだ俺たちの知らない所で人間と宇宙人が共存できるって信じている人がいるんだね」

 

優介「ああ」

 

 

その後、優介はシースタードラゴンを出て、外の空気を吸っていた

 

するとそこにダイゴがやって来た

 

ダイゴ「どうしたんだい?こんな所で」

 

優介「ああ、ちょっと外の空気を吸いにな」

 

そして2人は話をするが、近くにウェンディが来たことには気づけなかった

 

そしてウェンディは2人の話をこっそり聞くことにした

 

 

ダイゴ「たくさん仲間を亡くしたと言ってたね」

 

優介「ああ、それも皆俺の目の前でな・・・」

 

優介:今でも忘れない。皆が死んでいく光景を俺は黙って見ていることしかできなかった

 

ダイゴ「だからいつも思うわけだ」

 

ダイゴ「あの時力があったなら、力を手に入れさえすればと」

 

優介「っ!どうしてそんなことを・・・」

 

ダイゴ「自分の非力さに泣いたことのあるものは誰でもそう思うよ。たぶんね」

 

優介「・・・」

 

 

ダイゴ「けど、その力を手にしたその時から今度は自分が誰かを泣かせるものとなる」

 

 

ダイゴ「それだけは忘れるなよ」

 

優介「っ!」

 

優介は痛いところを突かれたのかダイゴの発言に驚く

 

 

ダイゴ「僕たちはこれからも戦い続ける」

 

ダイゴ「でも、いざ戦いとなったときそれを忘れ、勝手な理屈と正義でただ闇雲に力を振るえばそれはただの破壊者だ」

 

優介「・・・」

 

ダイゴはあの時、暴走したサンダーブレスターの事を言っているのだと優介は思った

 

ダイゴ「そうじゃないだろう。君と僕たちの・・・ウルトラマンの力は」

 

優介「・・・ああ、分かってるよ」

 

ダイゴ「ならいいんだ。あの時のように暴走してほしくないからそう言っただけだから気にしないでくれ」

 

そう言い、ダイゴはシースタードラゴンに戻っていった

 

それを密かに聞いていたウェンディは話の内容に驚いてしばらく立ち尽くしていた

 

 

ウェンディ「(優介くんが・・・暴走した?)」

 

 

TO BE CONTINUED

 

 

【ED IN YOUR HEART

歌:松本梨香 with Project DMM】

 

次回予告

 

久々の休暇を楽しむことになった優介とウェンディの2人、しかしそこにあの謎の男が妨害をしてきた上にオーブリングを奪われてしまう。そして遊園地にロボットが現れる。しかしそれは・・・優介の心を今でも苦しめている黒いロボットの面影だった

 

次回 奪われたオーブリング




次回はウルトラマンシリーズでよくある奪われたアイテム回です。それでは皆さん、よいお年を。

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