He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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第15話!!そろそろ春雪異変編も終わりに近づいたかな?


part15 春雪異変③

「はぁ……はぁ……。こ、ここか。」

 

俺はついに、犯人がいそうな結界の前にいた。アリスと合流してから30分ぐらいが経っていた。その30分の間にあったことといえば……。

 

「霊夢〜、この結界なんとかなんないのかぜ?」

 

「…………ちょっと黙ってて、集中してるから。」

 

「……ちょっと静かにしてましょう、魔理沙。」小声

 

「わ、わかったのぜ、咲夜。」小声

 

霊夢と咲夜と合流した。ついでに言うと、騒霊のプリズムリバー三姉妹と友達になった。霊夢に攻撃されていて、「助けて!」と言われたので、三姉妹を助けた。なんでも、楽器で演奏していたら、「うるさいから。」という理由で襲われたらしい。…………霊夢、お前自分勝手過ぎだろ……。咲夜は、レミリアに異変解決に向かうよう、命令されたらしく、そして、俺と合流したらしい。

 

「……出来た!みんな、準備は大丈夫?」

 

ついに、結界をなんとかすることに成功したらしい。霊夢の目の前には、結界に裂け目のようなものができている。

 

「大丈夫だぜ!!」

 

と、魔理沙。

 

「大丈夫よ。」

 

と、アリス。

 

「大丈夫です。」

 

と、咲夜。

 

「大丈夫だぞ。」

 

と、妹紅。

 

「大丈夫だ、問題ない。」

 

と、俺。そして、俺達は、異変解決に向けて、霊夢によって出来た結界の裂け目に突入する…………………。

 

 

 

 

 

「………………ここか。」

 

俺は気がつくと、さっきとは変わった景色が広がっていた。辺りを見回すと、幽霊が大量にいた。目の前には、気が遠くなるぐらいの長さの階段。幽霊が近くを通ると、凍傷になるかのような寒さが身を襲う。しかも、そもそもが寒い。多分ここに来る前よりも寒い。いくら俺と妹紅以外は防寒してきても、寒さは貫通すると思う。

 

「……ちょっと時間もらうぞ、静かにしていてくれ……。」

 

「ん?何なんだぜ?」

 

「………………はぁっ!」

 

俺は全員に炎を纏わせる。直接触れずに、しかも全員にやっているため、少々体力の消費が見られるけど、大丈夫だろう。

 

「あっ、暖かくなった。」

 

「便利だろ?こいつの能力。」

 

「なんで魔理沙が誇らしくしてるんだ?やったのは炎火だろ?」

 

「そうよ。っていうか、レミリアお嬢様に勝ったんだから、凄いのは当然じゃない。」

 

「おいお前ら、さっさと行くぞ。さっさと行かないと俺の体力がやばい。」

 

そして俺達は、長い階段を走り登り始めた。……正直言って長すぎる。そして、半分ぐらいのところを、登り始めていた時、目の前に1人の少女が、道を塞いだ。白髪に、緑と白の服。黒のカチューシャに、側には幽霊のようなものが浮いている。半人半妖の庭師、魂魄 妖夢だ。

 

「ここを通すわけにはいかない!」

 

「ちっ!お前らは先に行け!!ここは俺が食い止めておく!!」

 

「……わかった!やられるんじゃないわよ!」

 

「さっさと倒すんだぜ!?」

 

「ここは任せるわ。」

 

「信じてるぞ、炎火!」

 

すると、みんなは一斉に走り出す。すると、アリスが俺の近くに来る。

 

「蓬莱。」

 

「ホラーイ!」

 

「何かあったらこの子に言って、私の上海に情報が伝わるから。私達に何かあったら蓬莱が伝えてくれると思うから。」

 

「……わかった。」

 

そして、アリスもみんなに合流して、上を目指す。

 

「っ!行かせませんよ!」

 

「お前の相手は俺だ!!メビュームブレード!!」

 

俺は左腕から、炎を使って剣を作り、妖夢に斬りかかる。妖夢は、それを刀、『楼観剣』でそれを防ぐ。

 

「お前は剣を使うんだろ?だったら俺もそれで対抗してやる!」

 

「……いいでしょう!受けて立ちます!!魂魄 妖夢、参るっ!!」

 

「焔 炎火!!勝負だっ!!」

 

妖夢は2本目の刀『白楼剣』を抜刀する。俺はそれを見て、メビュームブレード一本では不利だと思い、右腕からナイトビームブレードを生成する。

 

「………………。」

 

「………………。」

 

この場には静寂な空間が生まれる。ピリピリと張りつめていて、気をぬくと負けるような、そんな感覚だった。そして、ついに勝負の火蓋が切られる。最初に仕掛けたのは…………妖夢だった。

 

「はぁぁぁぁ!!」

 

妖夢が2本の刀で連続攻撃を仕掛けてくる。俺は、自分の剣2本で剣撃をいなしていく。その攻撃は、流石と言わざるを得ないものだった。とても洗練されていて、無駄のなく、鋭く速い。そんな攻撃だった。

 

「……くっ!!」

 

俺はこのままだと負けると思い、足に力を込めて、回転しながら攻撃し、後ろに下がる。攻撃は避けられたが、距離は取れた。そして、俺の2本の剣が消滅する。

 

「やっぱり、剣勝負では勝ち目がないな。あとなんか俺に合わない。やっぱり俺は、こっちだなっ!!」

 

俺は下がりながら大量の炎の弾幕を放つ。今の弾幕の密度と速度。初めて使ったときのファイアーマシンガンと同じぐらいだ。

 

「くっ!!中々厄介ですね!!」

 

妖夢は俺の弾幕を斬って防ぐ。しかし、あまり前に進めないようで、距離は全然詰められないようだった。

 

「獄神剣『業風神閃剣』!!」

 

「ちっ!スペルカードか!!」

 

妖夢はスペルカードで俺に攻撃をしてくる。俺はそのスペルの弾幕をなんとか躱す。しかし、このままでは押し切られる。俺は前方向に最大出力で熱風を放つ。すると、一瞬、弾幕が消える。俺はその隙に、妖夢の動きを炎で封じる。

 

「……くっ!?う、動けない!」

 

「これで終わらせる!!炎熱線『メビュームシュート』!!」

 

俺は両手で十字に組み、光線を放つ。その光線は、動けない妖夢に命中し、爆発を引き起こす。爆発による煙が晴れると、妖夢は気絶していた。俺はある程度妖夢に手当てをし、階段を登ろうのすると、蓬莱から、アリスの声が聞こえた。

 

「炎火!!炎火聞こえる!?」

 

「アリス!!こっちは終わったぞ!そっちはどうだ!?」

 

「緊急事態よ!!早く来て!!」

 

「!?一体何があった!?」

 

「それは……きゃっ!?」

 

「アリス!?大丈夫か!?」

 

アリスとの通信がアリスの悲鳴とともに途絶える。……何があったんだ?ともかく、早く行かないと。

 

「蓬莱、行くぞ!」

 

「ホラーイ!」

 

体力が結構やばいが今更そんなこと言ってらんない。俺は全速力で飛行し、上に登る。そして、登りきったそこには、そろそろ満開になりそうな桜の木が、みんなを襲っていた。




今回は中々文字数が多くなったと思います。

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