He have gone to Gensokyo. 作:風峰 虹晴
俺は全速力で上に登ると、桜の木によってみんなが襲われていた。妹紅は背中に1人の気絶した女性を背負っている。ピンクの髪、水色の帽子にありふれた幽霊が頭につけているものに、水色の着物。亡霊の姫君、西行寺 幽々子だ。そして、全員……というより、その幽々子さんを狙って攻撃しているのが、西行寺 幽々子の亡骸によって封印されていた西行妖だ。西行妖は枝を伸ばして幽々子さんを狙うが、妹紅達がそれを阻止する。
「くっ!!こいつらしつこいっ!!」
「お前ら、大丈夫か!?」
「炎火!!こいつ、明らかにやばいわよっ!!」
「わかってる!!お前ら、桜の花びら持ってるか!?あったら俺に渡せっ!!」
俺は炎の壁を作り、一時的に安全地帯を作る。けど、数分したら消えるだろう。
「よし、この花びらは焼却だ。これであの桜は満開にはならない。」
西行妖を目にした時、とてつもない悪寒が俺を襲った。とんでもない禍々しい妖気。あんな桜を満開にしたら、本当に幻想郷が終わる。
「さて……この時間で、俺にできること……一か八かやってみるか。」
俺は両手を地面に置き、精神を集中させる。すると、薄く、本当に薄く魔法陣のようなものが現れ、段々と濃く光る。俺は顔から大量の汗を流し、顔は蒼白になっている。体力がやばい。しかし、集中しないと成功率は0だ。すると、赤い魔法陣が強く光る。
「はぁ……はぁ……で、できた……。」
その魔法陣の中から、小さい龍が出てくる。
「炎火、そいつは?」
「この前、紅魔館の図書館で見つけた。火龍(サラマンダー)。見た目はこんなんだが、中々強いらしいし、火を扱う、つまりこの戦いではかなり役に立つ。」
「あなたがよく紅魔館に来ていたのはそういう理由ですか……。では、その龍を信じますよ。」
「あぁ、さて、そろそろ来るぞっ!!」
俺がそう言うと、炎の壁を西行妖の枝が突き破って、襲ってくる。俺は炎の壁を解除すると、一斉に全員横に跳ぶ。元いた場所には、大量の枝が突き刺さっていた。
「あっぶねぇ……さて、行くぞっ!火龍『ヘルファイアブレス』!!炎符『ファイアーマシンガン』!!」
俺は火龍に攻撃のためのスペルを発動。そして、自分もスペルで攻撃する。
「弾幕はパワーだぜっ!!恋符『マスタースパーク』!!」
魔理沙はスペルで枝を破壊しつつ、本体にダメージを与える。効いているらしく、少しだけ、しかし確実に攻撃が弱まった。
「今っ!!メイド秘技『殺人ドール』!!」
「ええっ!白符『白亜の露西亜人形』!!」
その隙に、咲夜とアリスが攻撃する。すると、数秒、西行妖の攻撃が止まる。
「今だっ!!時効『月のいはかさの呪い』!!」
そして、その隙に妹紅も攻撃する。流石に西行妖といえど、この攻撃の嵐には耐えられないらしく、かなり弱っている。
「はぁ……はぁ……今だ霊夢っ!!」
「ええっ!!夢符『二重結界』!!」
「よしっ!!獄炎拳『ノア・インフェルノ』!!」
霊夢のスペルによって、動きが封じられ、俺は超超高熱の炎を左手に纏う。ジュッと焦げるような音と、激痛が走るが、この際気にしない。俺はそのまま思いっきり殴る。
「霊夢!!封印っ!!」
「わかってるっ!!霊符『夢想封印』!!!」
そして、封印効果のある霊夢の十八番、夢想封印が西行妖に命中する。そして、西行妖の桜の花びらが散り、封印が完了する。
「やったわ!!」
「やったんだぜっ!!」
「やったぞ!!」
「やったわね。」
「任務完了です。」
みんなが喜ぶ。西行妖の封印に、みんな喜ぶ。その時、俺の視界がぼやける。頭がクラクラする。体が倒れていくのがわかる。
(流石に………体力……切れか………。)
その直後、俺の意識はプツンと切れた。
「はっ!!」
俺は目を覚ます。周りを見渡すと、俺の部屋で、俺は布団の中にいた。……が、頭の感触が枕ではない。もっと柔らかった。上を見ると。妹紅の顔が見えた。寝ている。が、数秒後に目を覚ました。……つまり俺はあれか?妹紅に膝枕されてたの?
「妹紅、おはよう。」
「んぁ……あぁ、炎火おはよう……。」
妹紅はまだ眠そうだ。大きく欠伸をする。俺は起き上がり、窓から外を見る。月はほぼほぼ真上、もう深夜だ。確か、結界内に突入する前は真昼間の2時くらいだったな。で、西行妖と戦い終わるまで、大体二時間ぐらいかな?階段が長過ぎた。つまり、俺は約9時間も寝てたのか?
「妹紅、ずっと膝枕してくれてたのか、ありがとな。」
「んん……?あぁ……どういたしまして……。」
流石に眠いみたいだ。俺は妹紅を布団に寝かせた。すると、肩に火龍が乗ってくる。……あれ?結構懐かれてるの?まあいいや。俺はそのまま部屋を出て、月を眺めた……。
春雪異変しゅーりょー!次回、異変解決後、恒例のあれ。