He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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そうっ!!恒例のっ!!宴会ーー!!!


part17 宴会(春雪異変編)

「え?また宴会ですか?」

 

俺は永琳先生にそう聞き返す。異変解決から約一ヶ月。今回の異変を解決したことによって、再び解決後の宴会があると言われたのだ。

 

「そうよ。まあ、今回は主役はあなただけじゃないのが前回との違いね。」

 

「で?いつなんですか?宴会は。」

 

「安心しなさい。1週間後よ。」

 

俺はそれを聞いてホッと安堵のため息をついた。前回は唐突だったから、もしや今回も……と思ったが、そうではないようだ。主役が俺1人だけじゃないのもありがたい。プレッシャーが全然違う。まあ、主役であることには変わらないがな……。

 

「とりあえず、仕事お願いね。」

 

「はい。わかりました。」

 

そして俺は仕事に戻った。兎達の世話と輝夜様のお相手。……が、さらにこれはめんどくさいことになった。

 

「輝夜様覚悟っ!!」ビシッ

 

「いてっ!!」

 

「次は……て〜ゐ〜?」

 

「逃げるが勝ちっ!!」

 

てゐと輝夜様のイタズラが加速した。イタズラの矛先は間違いなく俺か鈴仙。鈴仙は輝夜様には何もせず、てゐを捕まえて罰を与える。まあ、輝夜様はてゐの考えに悪ノリしてるだけだから、正しいわな。俺の場合、輝夜様には思いっきりデコピン。てゐには、炎の牢獄。そしてもう1つは……

 

「行けっ!!サラ!!」

 

「キュオォォォォォォォ!!」

 

「やめてっ!!そいつだけはやめてっ!!」

 

火龍(サラマンダー)、愛称はサラ。異変の時に呼び出したサラに追いかけさせてる。ちなみに、サラの餌は炭。だから餌は竹炭を妹紅からもらってる。売り物なので勿論金は渡すぞ?すると、てゐがサラに噛み付かれていた。サラの牙は、正直やばい。鋭い+灼熱の牙。普通の人間だったら皮膚が焼けただれる。けど、妖怪兎であるてゐはそこまではいかない。が、流石に痛いらしく……

 

「痛い痛い痛いっ!!熱い熱いっ!!」

 

「炎火、そろそろ勘弁してあげたら?」

 

「……しょうがないですね。サラ、戻ってこい。」

 

「キュオ〜。」

 

サラは噛み付くのをやめて、俺の方に飛んで来て、俺の頭の上に乗る。サラは俺の頭の上が気に入ったらしく。寝る時以外は大体俺の上に乗っている。

 

「うぅぅ……ひどい……。」

 

「よかったなてゐ〜、輝夜様に助けてもらって〜。ひどいと思うんならイタズラすんな。」

 

俺はジト目でてゐを睨み付ける。てゐは苦笑いでどこかへ走っていった。……絶対またするんだろうな……。ま、その時はまた苦痛を味わってもらうがな。そして、俺はその日をそんな調子で終えた………。

 

 

 

 

 

一週間後

 

え?時間が飛びすぎ?いいんだよ。あれから1週間。特に何もなかった。そして、今…………。

 

「うおおおおおおおおお!!」

 

「叫んでないでさっさと手を動かして!!」

 

「さーせん……。」

 

現在、ここ永遠亭では朝から料理の量産が開始されていた。ことの発端は昨日。俺が宴会に来る幽々子さんが俺達の予想をはるかに超える量を食べる可能性があると永琳先生に言ったところ、こうなった。なので、主役である俺も料理を量産している。ちなみに俺は意外と料理はできる。いつも兎達に毎日料理を作っているから上達した。料理をしているメンバーは、俺と鈴仙の2人。…………正直難易度が高すぎる。だが、やるしかないっ!!そして料理開始から五時間……。

 

「ひぃ…………ひぃ…………。」

 

「え、炎火…………お疲れ様…………。」

 

「おう……けど、昼ご飯作らないと……。」

 

「……あんた大変ね……。」

 

ついに大量の料理を作り終わった。そして、俺は兎達の料理を作る。さっきまでの労働に比べたら全然楽。そして、兎達の料理を作り終えた俺は兎達の部屋に入り、兎達に昼ごはんを兎達に配り、自分の部屋に行く。自分の部屋に着くと、俺はバタッと横になる。

 

「つ、疲れた……。」

 

俺は荒い息で呼吸していると、扉が思いっきり開く。すると、そこには輝夜様が立っていた。その理由は大体想像がついていた。それは…………

 

「炎火!!なんで今日宴会があるって言ってくれなかったの!?」

 

「永琳先生に止められてたんですよ……。で、その情報を誰から聞いたんですか?」

 

「え?てゐだけど?」

 

……やっぱりあのバカ兎か。よし、後でサラの食料(炭)にしてやる。

 

「私も行きたい行きたい!!」

 

輝夜様は俺にしがみついて駄々をこねてくる。

 

「でも、永琳先生の許可がないと……。」

 

「あら、もうとったわよ?」

 

あぁ…………。頼みの綱が一瞬にして消えた……。まぁ……永琳先生がいいって言うならいいか……。

 

「……なら、いいですよ。」

 

「え、いいの!?やっt「ただし!!」?」

 

「妹紅と喧嘩しないと約束するならです!」

 

「うっ…………。」

 

今回の異変。妹紅も主役の1人だ。主役は俺、妹紅、霊夢、魔理沙、咲夜、アリスの6人。このみんながいたからこそ、西行妖は封印出来たと思う。だから、妹紅と喧嘩しないと約束してもらわないと、色々と困る。

 

「……わ、わかったわ。妹紅とは喧嘩しないわ。」

 

「ありがとうございます。じゃあ、出発の時間になったら部屋に伺いますね。」

 

「はーい。」

 

俺がそう言うと、輝夜様は部屋を出て行った。さて、妹紅のところに行ってサラの竹炭ストックしとかないと……。

 

 

 

4時間後

 

「さて……着いた……もう疲れた……。立ってるのが奇跡………。」

 

俺達は宴会の始まる一時間前に開催地、博麗神社に着いた。ちなみに俺がここまで疲れてる理由は、大量の料理にある。俺は5時間以上もかけて作った料理を全て俺1人で持っている。え?そんなに大量に持てるのかって?低温の炎で包むようにして持ってた。けど、体力がとんでもなく消費してしまった。まあ、宴会を楽しんでたら回復してるでしょ。

 

「炎火〜、その料理こっち持って来て〜。」

 

俺は霊夢にそう言われ、言われた場所に料理を全て置く。置いた瞬間ドンッと少し地面が揺れた。……流石に作りすぎた?いやいや、今回の宴会は前回よりも規模がでかい。よって、人数も多いから、これで十分なはすだ。

 

「おお、炎火もう来たのかぜ。」

 

「よう魔理沙。俺は前の宴会もこんな時間に来たぞ。」

 

「あ、そうだったな。」

 

俺は疲れて座り込む。そして、兎達に霊夢や魔理沙達の宴会の準備を手伝うよう言う。すると、俺の頭の上にサラが乗ってくる。

 

「お前も飛び続けて疲れただろ。休めよ。」

 

「キュオ〜♪」

 

サラは嬉しそうに鳴く。俺は頭の上に竹炭を投げる。その竹炭は丁度サラのところに落ち、それをサラは口でキャッチしてボリボリと食べる。

 

「どうだ〜、美味いか?私の作った竹炭は〜。」

 

「キュオ〜♪」

 

妹紅はサラを撫でる。サラは妹紅にもかなり懐いていて、気持ちよさそうにしている。すると、サラは自由に飛び立っていく。まあ、数分好きに飛ばせといたら、ちゃっかり頭の上に戻ってくるから、そこまで気にすることないだろう。

 

「あの子、異変の時に呼び出した子?」

 

後ろから声が聞こえ、振り返ると紅魔館の皆が来ていた。

 

「あの龍……本に載っていた火龍(サラマンダー)ね。よく呼び出すのに成功したわね。私でも呼び出さなかったのに。」

 

パチュリーさん、よく来れたな……。っていうか、サラのこと呼び出したことあるのか。まあ、魔法使いだから当たり前か。

 

「珍しい生き物ね……。」

 

「お嬢様、あれは珍しい超えてますよ?伝説上の生き物ですからね?くれぐれもペットにしようとは思わないでくださいよ?あの一匹、しかもあの火龍は炎火のものですからね?」

 

「わ、わかってるわよ!」

 

すると、サラは俺の頭の上に乗る。どうやら、満足したようだ。すると、フランが俺の前に走ってくる。

 

「ねぇねぇ炎火お兄さん!その子触ってもいい!?」

 

「いいけど……大丈夫かな……。」

 

サラは中々人懐っこい。初対面で撫でても、普通に嬉しそうにする。俺が知ってる中でサラが嫌ってるのは1人だけ。てゐだけだ。俺はフランが撫でれるように屈む。そして、フランがサラを恐る恐るなでる。

 

「キュオ〜♪」

 

どうやら、鳴き声的に大丈夫なようだ。そして、それから続々とメンバーが集まってくる。アリスも来て、人里の人達も大量にくる。そして、妖夢と幽々子さんも。……幽々子さん、そんなに大量の料理見て目を輝かせないでください。となりの従者が困ってますよ?そして、俺も体力が回復し、準備の手伝いをする。そして、宴会が始まる予定時間の数分前。俺達異変解決組の6人+サラは既に集合していた。

 

「誰が始まりの乾杯するの?」

 

「炎火でいいんじゃないですか?前回もそうでしたし。」

 

「えぇ!?俺プレッシャーで死ぬっ!!」

 

「そんなんで死なないでしょ。蓬莱が戦ってるときのこと話してくれたけど、そんなに危なげない戦いだったみたいじゃない。精神面であなたは死んだりしないでしょ。」

 

「じゃあ、炎火がいいと思うやつは手を挙げるんだぜ!!」

 

『はーい。』

 

「嘘だドンドコドーン!!」

 

というわけで、俺が始まりの乾杯をさせていただくことになりました。……結構無理矢理だったよね?まあ、いっか。おっとそろそろ時間か。俺は神社の本殿の前に立つ。全員の目線が俺に集まる。ひー、緊張する〜……。

 

「えー……今回も無事に異変を解決することができました。堅苦しいのは無しで、楽しみましょう!!かんぱーい!!」

 

『かんぱーい!!!』

 

そして、ついに宴会が開始された。さて、飯だ飯。腹が減った。俺は一直線に永遠亭のみんなのところに行く。

 

「ふう……。」

 

「お疲れ様。炎火、これ美味しいわよ。」

 

「おっ、輝夜様、ありがとうございます。じゃあ、頂きまーす。」

 

俺は輝夜様に勧められた料理を一口食べる。すると……

 

「辛ーーーーーーーー!!!???」

 

俺のその反応を見て、輝夜様とてゐが大爆笑をする。それよりも水っ!!水っ!!

 

「炎火!!これ水!!」

 

「ゴクゴクゴク…………ぷはぁ……あ〜、死ぬかと思った……。」

 

「大丈夫か?」

 

「あぁ、ありがとう妹紅。それより……ふ〜た〜り〜と〜も〜……?」

 

俺は満面の笑みで輝夜様とてゐに近づく。しかし、その瞳は真っ黒で、死んでいる。その笑顔を見て輝夜様とてゐは笑うのをやめ、苦笑いする。

 

『や、やっほ〜♪』

 

「やっほ〜♪じゃねぇぇぇぇぇぇ!!炎牢『獄炎牢獄』!!そこで反省しろぉぉぉ!!」

 

俺は2人を閉じ込める。このスペル。ただただイタズラをする2人にお仕置きをするためだけに作ったスペルだ。輝夜様がいるから、五分たったら解除するように仕掛けた。

 

 

 

五分後

 

「こ、これにはなれない…………。」

 

「え、炎火〜……、なんで私も〜………。」

 

「当たり前です。」パクパク

 

俺は2人を閉じ込めてる間、飯を食べてた。スペルを維持してる時間、俺は体力を少しずつ失うから、お腹が減る……。妹紅?牢獄に閉じ込められてる輝夜様を見て大爆笑している。

 

「あはははははははは!!」

 

「妹紅、そろそろ落ち着こうか。」

 

「う、うん、ひぃ……ひぃ……。」

 

どんだけ面白かったんだよ……。ちょっと永琳先生、なんであなたは笑いを一生懸命堪えてるんだ。一目瞭然ですよ?

 

「さて……炎火、他のところも回って来たら?」

 

「……うーん……わかりました。ありがとうございます、永琳先生。」

 

俺は永琳先生に言われて他のところを回ることにする。ちゃっかり妹紅も付いて来てる。もちろんサラもいるぞ?竹炭を上に投げながら歩いてる。まずは……おっ、チルノいるじゃん。俺と妹紅はチルノのいるところに行った。

 

「よう。楽しんでるか?」

 

「あっ!!お前はあたいを2度も倒したやつ!!」

 

あっ、そういえば俺チルノに自己紹介してないな。まあ、そんな時間なかったしな。なんか悪いな……。

 

「あ、自己紹介がまだだったな。俺は焔 炎火だ。」

 

「あたいはチルノ!!お前強いな!!どうやったらそんなに強くなれるんだ?」

 

「うーん……毎日欠かさず鍛錬かな?よかったら一緒にまたするか?永遠亭ってところに来れば、俺はいるから。」

 

「いいのかっ!?ありがとう!」

 

チルノは俺に笑顔を向けてくる。人に善意を向けるのは、悪いことじゃないよな。すると、チルノの後ろから、1人の小さい女の子がこっちにくる。金髪に赤のリボン、そして黒と白の制服に似ているような服を着ている。宵闇の妖怪、ルーミアだ。

 

「ねーねーお兄さん、一緒にご飯食べよう?」

 

「ん?いいぞ?」

 

そして、俺はルーミアとチルノとご飯を食べることにした。っていうな、中々美味しく作れたな。チルノとルーミアも美味しそうに食べてくれてる。ちなみにこの宴会の大体六割は俺と鈴仙が作ったものだ。流石に多すぎかな……?俺はそれから20分ぐらい食べた。……まだ満腹にならない。消費と供給が釣り合ってないのかな?

 

「じゃあ、俺は別の場所に行ってくるよ。ルーミアも永遠亭に遊びに来ていいからな。」

 

「わかったのだー。」

 

そして、俺はルーミアとチルノのいた場所から離れ、上に竹炭を投げながら、今度は紅魔館組のところに行く。ちなみにこいつは普通の食べ物も食べるが、サラ的には炭の方が美味しいらしい。

 

「あら炎火、来たのね。」

 

「咲夜さん、レミリア様、隣いいですか?」

 

『いいわよ(ですよ)。』

 

俺は咲夜とレミリア様の隣に座る。紅魔館組は持参した料理を食べ、楽しんでいる。

 

「俺も食べてもいい?」

 

「ええ、いいわよ。」

 

「じゃあ、いただきまーす……。!!?うっま!!!」

 

美味い……美味すぎる……。こんな美味しい料理、転生する前にも食べたことないぞ!?

 

「あら、嬉しいこと言ってくれるわね。」

 

やっぱり咲夜でしたか。もうね、料理でお金を稼げても全然いい。つまりプロ級ですよ。

 

「どう?うちのメイド長はすごいでしょ?」

 

「おう……というより、予想以上でしたね。」

 

また料理教えてもらおうかな?そういえば、頭の上からサラがいなくなってるな。右前を見ると、サラはフランと戯れていた。すっかり仲良しか、よかったな。さて……。

 

「じゃあ、俺は別の場所に行ってきます。」

 

「あら、もう?まあ、あなた人気者だものね。」

 

「咲夜さんからかわないでください……。サラ、行くぞ。」

 

「キュオ〜。」

 

俺が呼ぶと、サラは俺の方に飛んでくる。それに合わせて俺は竹炭を投げ、それをキャッチして頭の上に乗る。

 

「思うんだけど、首とか痛くない?」

 

「え?特に痛くないですけど?」

 

「へぇ……変わってるわね。」

 

「?じゃあ、俺行きます。」

 

さて……次は……。そうだ。あの場所に行ってみよう。

 

「こんばんは、楽しんでますか?」

 

「あ、炎火さん!」

 

俺は幽々子さん、妖夢のいるところに来た。……流石幽々子さん、食べっぷりがえげつない。周辺を見ると、料理の入れ物が大量に置かれている。勿論、空で。

 

「もう、幽々子様!炎火さん来ましたよ!!」

 

「ん〜?ゴックン あら、いらっしゃい。」

 

「どうも……。それより妖夢さん、怪我とか大丈夫ですか?」

 

「妖夢でいいですよ。あと敬語はなしで自由に。私もそうしますので。」

 

「敬語じゃないですか……。」

 

「癖みたいなもんです。怪我なら炎火が手当てしてくれたのでもう治ってますよ。」

 

「そっか、ならよかった。」

 

結構本気でメビュームシュート撃ったからな。流石半人半霊、怪我の治癒力も違うな。

 

「ねぇねぇ、この料理ってあなたが作ったんでしょ?美味しいわよ〜。」

 

「あり?妖夢も料理持って来てなかったっけ?見た感じ結構な量。」

 

「もう全部幽々子様が食べちゃいました……。」

 

えぇ……。流石……って感じかな?あれぐらいよ量、しかも1人で食べたなら、俺だったらもうギブだな。

 

「それより……。」ゴックン

 

「?なんですか?」

 

幽々子さんは俺の方を見て、正座する。俺も座り、正座する。すると……幽々子さんが俺に頭を下げる。

 

「……西行妖を止めてくれてありがとう……。今考えたら、あれが満開になってたらとんでもないことになっていたわ……。」

 

「……頭を上げてください。俺は異変を解決するよう言われて、原因となるあの桜を止めただけです。」

 

「そう……なら、宴会を楽しみましょうか。」

 

「はい、そうですね。」

 

そう言うと、俺達3人は料理を再び食べ始めた。……ここまではいい。が、30分後……。

 

「ふぅ……美味しかったわ……。」

 

『食べ過ぎです!!』

 

料理を食べ終わった幽々子さんに、俺と妖夢が本気で突っ込む。あれからおせち料理4個分ぐらいの量を1人で食べた。

 

「いいじゃない。折角の宴会なんだから。」

 

「はぁ……まあ、それもそうですね。さて、霊夢達のところに行こうかな……。」

 

「行ってらっしゃ〜い。」

 

俺は立ち上がり、霊夢達のところに向かう。……嫌な予感。俺の予想では霊夢、魔理沙、そしてアリスの3人だと思うんだが……。

 

「よう霊夢。楽しんでる……か……。」

 

そこにいたのは霊夢、魔理沙、アリスの3人……のはずが、6人。イレギュラーな存在が3人もいる。1人は小さい女の子。茶髪で白い服に青いスカート。腰には瓢箪をつけていて、頭に角が生えている。地底の鬼、伊吹 萃香だ。2人目は緑色の髪に赤いシャツに赤いチェックの上着。フラワーマスター、風間 幽香だ。そして、最後は、金髪で、赤いリボンのついた白い帽子、そして白と紫が中心の服。妖怪の賢者、八雲 紫。…………嫌な予感的中。っていうか状況がカオス。どうしたらいいの?

 

「あら炎火。一緒に飲みましょ?」

 

「そうだぜ〜……一緒に楽しもうぜ〜……。」

 

霊夢は普通だが、魔理沙はかなり酔っているみたいだ。かなり顔が赤い。

 

「あなたが焔 炎火ね?私は八雲 紫よ。よろしくね。」

 

「私は風見 幽香よ。よろしく。」

 

「私は伊吹 萃香だ〜!よろしくな〜!」

 

「ほ、焔 炎火です。よろしくお願いします。」

 

や、やべえ、心臓の音がうるさい。俺はとりあえず、霊夢と魔理沙の間に座る。流石に大妖怪クラスが隣だと俺の心臓がもたない。

 

「お前顔暗いな〜♪ほら、これ飲め!」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

俺は萃香から盃をもらい、飲む。

 

「あっ!炎火、そのお酒……」

 

「ゴク……ゴク……!?」

 

急に体が熱くなる。頭がクラクラする。やばい、この酒キツすぎるだろ……。

 

「萃香!あんた鬼用の酒飲ませたでしょ!」

 

「にゃはは〜♪」

 

うう……なんとか耐えたぞ……。まあ、味は美味しかったな。もう少し酒というものに慣れたら飲みたいな……。

 

「ねえ、それよりあなた……。」

 

幽香さんが俺に話しかけてくる。……俺の命が危険な気がする。いや、勘だけど。

 

「な、なんですか?」

 

「私と戦わないかしら……?余興だと思って……ね?」

 

…………もう俺の人生詰んでね?相手が悪すぎる。しかし、俺は幽香さんの威圧に圧倒される。

 

「……わかりました。しかし、ここでは危ないんじゃ……。」

 

「大丈夫よ。紫。」

 

「はいはい、わかったわよ……。」

 

紫さんがパチンッと指を鳴らす。すると、中々の大きさの結界が張られる。流石紫さん。結界の扱いもかなりだな。

 

「じゃあ、やりましょうか。」

 

「……わかりました。相手になるかわかりませんが、やるだけやりましょう。サラ、やるぞ。」

 

俺は構える。相手はあの大妖怪のフラワーマスター、風見 幽香だ。本気を出させてもらうぞ……。

 

「私の張った結界だから安心しなさい……。じゃあ、開始!」

 

俺と幽香さんと俺は同時に弾幕を放つ。弾幕と弾幕がぶつかり合い、小さな爆発が起きていく……。そして、わかったことがある。

 

(……パワーが凄い……!)

 

俺の1つ1つの弾と向こうの1つ1つの弾の威力が違う。まあ、当たり前って言っちゃあ当たり前か。……これは、体力全部削ってでもやんないとな……。

 

「行くぞサラ!!火龍『獄炎の鉤爪』!!炎符『ファイアーマシンガン』!!」

 

俺はサラのスペルと、俺のスペル、同時に2つのスペルを使用する。……くっ!流石に体力の消費がやばい!

 

「へぇ、面白いことするじゃない。じゃあ……。」

 

幽香さんは自分の日傘を前に突き出す。……まさか!!

 

「サラ!!こっちに来い!!」

 

俺はスペルを中断して、サラを呼び寄せる。すると、サラもスペルを中断し、俺の頭の上に乗る。俺はサラが頭の上に乗った瞬間、炎の噴射を使い、思いっきり右に移動する。

 

「元祖『マスタースパーク』。」

 

幽香さんは、日傘の先から極太の虹色光線を放つ。元いた場所を見ると、地面がえぐれている。あれ当たってたら死んでたな……。

 

「あら、避けたのね。その調子で避けてちょうだい。」

 

幽香さんは極太の虹色光線を連発する。俺はそれを炎の噴射を使い、避けていく。が、光線が俺の掠る。

 

「ぐっ!」

 

掠ったところから出血する。が、今はその程度で止まっている場合じゃない。俺は炎を噴射し続け、極太の虹色光線を躱し続ける。

 

「めんどくさいわね……!幻想『花鳥風月、嘯風弄月』!」

 

幽香さんは別のスペカを使ってるくる。弾幕の密度が濃すぎる。躱すのが難しすぎる。次々と体を掠っていく。

 

「くっ!一か八か!炎爆符『ウルトラダイナマイト』!!」

 

今まで強敵を倒してきた俺の中で1番の火力のスペル。これに賭けるしかない!!俺は炎を纏い、幽香さんに突撃して行く。

 

「ふふっ、面白そうね!でも、ここに来る前に倒させてもらうわ!」

 

スペル弾幕が次々と飛んでくる。そして、1つの弾幕に当たってしまう。小さな爆発が起き、爆煙が発生する。

 

「……変にあっさり終わったわね。」

 

「それはどうかな?」

 

俺は幽香さんの後ろにいた。そして……爆発。流石にあれを食らった、幽香さんと言えど、あれを食らうのはまずいだろう。俺は少し離れた場所で、体を再構築する。すると、爆煙が薙ぎ払われ、そこから幽香さんが現れる。

 

「ふふっ……♪流石の威力ね。ガードが間に合ってなかったら大変なことになっていたわ……。」

 

「あれでも無理かよ……。」

 

俺は再び回避の体勢になった……。が、目の前が薄暗くなってぼやける。平衡感覚が消え、俺は地面に落ちてるのがわかった。多分、掠ったことによって出血したのが重なったのだろう。そして、俺の意識は途切れる。

 

 

 

 

 

「ハッ!!」

 

目を覚ますと、まだ夜だった。宴会もまだ終わっておらず、まだまだ活気にあふれていた。そして、俺の目には目を閉じ、寝ている妹紅の顔があった。そういえば、頭の感触が地面じゃない。そうか……これが膝枕ですか……。

 

「妹紅、起きろ。」

 

「んん……?あ、炎火!大丈夫か!?」

 

「ああ、俺は大丈夫だ。」

 

俺は起き上がり、軽く体を伸ばす。すると、そこに幽香さんが後ろから現れる。

 

「お疲れ様。あなた……中々悪くないわね。楽しかったわよ。あなたとの戦い。観客も盛り上がってたみたいだしね。また戦いましょう?」

 

「……次戦う時は、もっと強くなっているよう、努力しますよ。」

 

俺は幽香さんと握手する。って、幽香さん力強っ!?痛い!痛いです!!なんとか表情と声には出さないように我慢してるけど痛い!!

 

「ふふ、よろしくね♪」

 

「…………ひぃ、手痛い……。」

 

まあ、死ななかっただけマシだ。次は負けないように頑張らないとな……。

 

「よしっ!じゃあ妹紅!まだ楽しむぞー!」

 

「おー!」

 

「じゃあ、私達も仲間に入れてもらえるかしら?」

 

声が聞こえ左を見ると、霊夢、魔理沙、アリス、咲夜がいた。……折角だ。異変を解決したこの6人で、一緒に飲みたいな。

 

「ああ、いいぞ!じゃあ、楽しもーー!!」

 

『おぉーーー!!』

 

そして、宴会は次の日の朝まで続き、俺の中で、この幻想郷での思い出が、また1つ増えた…………。




妖々夢編、終了!!次回からも、よろしくお願いします!!
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