He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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クリスマスだから!やりました!!


クリスマス特別編 メリークリスマス

今日は12月25日。つまり……

 

「クリスマスだぁぁぁぁぁ!!」

 

『イェーイ!!」

 

そう、クリスマス。ちゃんとクリスマスというものの文化は幻想郷にあるのかヒヤヒヤしたが、ちゃんとあるようだ。その証拠に、先程人里に買い物に行ったが、クリスマスムード漂っていた。さて、転生前の俺なら明らかにクリぼっちだったが今回は違う。今、俺は永遠亭のみんな(ちゃんと妹紅も)+主人公組の2人と、紅魔館のみんな、白玉楼の2人とアリスで、永遠亭にてパーティをしている。……はっきり言うと、『どうしてこうなった』だ。元々永遠亭のみんなだけでやるつもりだったのだが……。まあいいや。楽しいことには変わらない。

 

「それじゃー!かんぱーい!!」

 

最早パーティではなく、宴会に近い雰囲気がこの場を包む。まあ、この雰囲気は嫌いではなく、逆に好きだ。俺は人数が多くなったぶん、大量のチキンとホワイトシチューを用意した。ええ、死にかけましたよ、重労働で。

 

「このチキン、美味しいんだぜ!」

 

「このシチューも美味しいわ!」

 

……どうやら、喜んでもらえたようだ。かなり急ピッチで作業したので味には自信なかったが、なんとかなったようだ。

 

「炎火〜♪構って〜♪」

 

「妹紅早々にどんだけ酒(シャンパン)飲んだの!?」

 

「どれくらいでしょ〜?♪」

 

「少なくともこれだけ酔うぐらいだな……。」

 

はい。いきなり妹紅がかなり酔いました。妹紅はこういう時アルコールを大量摂取するの忘れてた……。春雪異変の時は飲まないように努力したが……今回忘れてた……。おいてゐ、その空のシャンパンのボトルはなんだ?

 

「てゐ……お前まさか……。」

 

「な、ナンノコトカナー……」

 

「とぼけんなぁぁぁぁ!!お前が原因かぁぁぁぁ!!」

 

俺はそのままてゐを追いかけた(約5分)。そして、今はサラの遊び相手になっている(強制的)。うーん……どうしよう。まあ、いっか。可愛いし♪

 

「炎火、おかわりもらえるかしら?」

 

「わ、わかりました。」

 

永琳先生も喜んでくれてる……のか?けど、おかわりをしてくれるということは、それほど美味しかった……という解釈でいいだろう。よかったよかった。

 

「炎火さん。」

 

「ん?なんだ?」

 

妖夢が俺に話しかけてくる。妖夢との交流は、まあまあある。というより、協力を要請される。俺はお手伝いさんが何かですかね?まあ、俺は喜んで手伝っているが……。

 

「後で私と勝負してもらえませんか?酔い覚ましに。」

 

「あぁ、いいよ。」

 

というわけで、数十分後、妖夢との弾幕ごっこ。

 

「2人ともがんばれー!!」

 

「負けた方お賽銭お願いねー!」

 

霊夢よ……。どんだけ金が欲しいんだ……。クリスマスぐらいいいんじゃないか……?そして、観客達に囲まれながら、俺と妖夢は距離を取る。

 

「では、行きますよ……。」

 

「あぁ、いつでも来い。炎剣『聖なる青い炎の剣』。」

 

俺はスペルで剣を召喚し、構える。相手は剣士。異変の時は違ったが、やはり剣VS剣で勝負したい。妖夢も2本の剣を鞘から抜き、抜刀斬りの体勢になる。張り詰めた空気と冷たい空気が肌を刺激する。その雰囲気に、オーディエンスのみんなも静かになる。

 

「ハァァァァァァァ!!」

 

「うおおおおおおお!!」

 

俺と妖夢は同時に斬りかかる。妖夢は抜刀切りなので超高速だが俺も負けない。速くない代わりに剣を受け止めることに神経を集中させて前に出た。そのおかげで、俺の剣と妖夢の剣がギィィィィィン!!っと嫌な金属音を発しながらぶつかり合う。2人はバックジャンプし、お互いに攻撃と回避を繰り返していた。俺と妖夢は偶に掠るだけで、斬られてはいなかった。

 

「クリスマスなんだから受け取れ!!妹紅!!」

 

「りょーかい!!」

 

妹紅は俺に無骨だが、切れ味の良い上物の刀を両手で思いっきり俺に投げる。その刀は俺が妖怪の鍛冶屋(多々良 小傘)に頼んで作ってもらったものだ。俺はそれを受け取る。

 

「今日限りのクリスマスプレゼントスペル!!聖炎『キリストの炎』!!

 

俺は刀の刀身をゆっくりと撫でる。すると、撫でた数秒後、撫で始めたところから炎が出現する。

 

「弾幕勝負だから、弾幕使わないと……なっ!!」

 

俺は妖夢から離れたところで大きく刀を振る。すると、炎が飛ばされ、炎は分散し、弾幕になって妖夢を襲う。

 

「嬉しくないクリスマスプレゼントですねっ!!」

 

妖夢は俺の弾幕を回避し、たまに躱しきれないものは刀で斬って対処している。が、俺がそれを見逃すはずがなく、俺は抜刀切りの体制になる。そして、足にどんどん霊力を溜める。

 

「これで……終わ……りっ!!」

 

「!?」

 

俺は溜めた霊力の炎で一気に前進し、妖夢に斬りかかる。妖夢はギリギリそれを受け止める。が、流石に威力が高かったのか、2本の刀は弾かれ、地面に突き刺さる。

 

「俺の勝ちだな。どうだった?俺のクリスマスプレゼントは?」

 

「………フフッ。中々なプレゼントでしたよ。」

 

俺は刀を下ろし、妖夢は地面に突き刺さった刀を抜いて、自分の鞘に収める。

 

「さて、パーティ再開だー!盛り上がっていこー!!」

 

『おーー!!」

 

部屋に戻り、再びパーティを開始した。料理を食べたり、誰かが暴走したり……そんな感じでパーティを過ごした。何かあったといったら霊夢と魔理沙が酔って弾幕ごっこを部屋の中で始めた(俺と鈴仙が頑張って鎮めたが俺がマスパ喰らった)ことくらいかな?そして、クリスマスを過ごした……。そして、深夜10時。パーティは終了し、全員各々の家に帰った。妹紅も帰ろうとしていたが……。

 

「あ、妹紅、ちょっと待って。」

 

「ん〜?何〜?」

 

まだ少々酔っている妹紅を俺は呼び止めた。今日はクリスマス。ならば、俺が妹紅にすることはただ1つ。

 

「ほらっ!!クリスマスプレゼント!!」

 

「え……?」

 

俺はプレゼントの入ったギフトを妹紅に渡す。

 

「あ、開けてもいい?」

 

「もちろん!」

 

妹紅は急いでギフトを開ける。その中には、赤と白の色のマフラーが入っていた。もちろん、俺の手編みだ。アリスに手伝ってもらい、なんとか完成させた。妹紅は嬉しそうな表情でマフラーを手に持っている。

 

「炎火……ありがとうっ!!」

 

不老不死で今までずっと一人ぼっちで生きていた妹紅。その今までの寂しさを、俺は+の感情で埋めてやりたい。そして、妹紅は嬉しそうに帰っていった。その首には、プレゼントのマフラーが巻かれていた……。




文字数少ないけど!許してね!!

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