He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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本編を再開していきます!


part20 悪魔の妹、フラン

「うぅん……。」

 

目を開けると赤い天井。硬い床や廊下ではなく、柔らかいベッドの感触。確か、フランと戦って気を失ったんだっけ。俺は体を起こす。

 

「いっつ……。」

 

体を起こすと、体中に痛みが走る。まあ、動けないほどの痛みではないから、気にしないでおこう……。そうだ!フランはどうなった!?

 

「炎火、お目覚めか?」

 

俺の左から声が聞こえる。俺は声の聞こえた左を見る。すると、妹紅が椅子に座って俺のことを見ていた。

 

「あぁ、おはよう妹紅。」

 

「あぁ、おはよう、炎火。」

 

妹紅にはまた迷惑をかけてしまったな……。はぁ、もっと強くなって迷惑かけないようにしないと……。

 

「俺はどれくらいの間寝てた?」

 

「えっと……二時間ぐらいかな?」

 

二時間か……短いような長いような……。長い間寝てる時があったから、気絶してた時間の感覚が狂ってる。……これって普通に良くないことだよな。だって長い間寝てることが多いってことだろ?流石になりすぎだろ。

 

「そうだ!フランは!?狂気はどうなった!?っていつっ……。」

 

「炎火、無理しちゃダメだ!フランは無事だ!狂気もお前が取り除いただろ!」

 

「そ、そっか……。」

 

俺は気を抜いてベッドに身をまかせる。はぁ、なんで俺は無茶ばっかするかなぁ……。すると、サラが俺の頭の上に乗ってきた。サラは嬉しそうに体を俺にスリスリしてくる。スリスリされるのは嬉しいが、鱗が痛いし熱い。流石火龍だな。

 

「サラは炎火のことをずっと心配して鳴いてたぞ。」

 

「そうか……。ありがとな、サラ。」

 

「キュオ〜♪」

 

俺はサラのことを撫でてあげる。すると、サラは嬉しそうに鳴く。そういえば、こいつ大人になったらどうなるんだろう……。この甘えん坊な性格のままなのかな?まあ、それはいつかわかるよな。すると、部屋の中に誰かが入ってくる。

 

「お兄さん!大丈夫?」

 

「大丈夫だよ、フラン。フランこそ大丈夫か?」

 

「うんっ!私は大丈夫だよ!」

 

部屋の中に入ってきたのはフランだった。どうやら、フランは無事なようだ。俺の攻撃のせいでフランに何かあったらどうしようかと……。あ、そうだ。

 

「フラン、狂気はどうなった?」

 

「お兄ちゃんのお陰でなくなったよ!ありがとう!お兄ちゃん!」

 

「そっか……よかったな。」ナデナデ

 

「えへへ♪」

 

俺はフランの頭を撫でる。フランは目を細めて嬉しそうな顔をする。よかった……。狂気は消えたのか……。あの時のフラン、俺にはとても苦しそうに見えた。だから、救いたくなったのかもな。俺はフランを撫でていると、左から鋭い視線を感じた。恐る恐る左を見ると、妹紅が俺を睨みつけていた。

 

「えっと……妹紅さん、どうしましたか?」

 

「ふーん……炎火ってそういう趣味あったんだ……。」

 

「なんか変な誤解されてる!?ごめんなさい許してぇ……。」

 

「じゃあ、私も撫でろ!そしたら気がすむ!」

 

「えぇ……しょうがないなぁ……。」ナデナデ

 

「ふふっ♪」

 

俺は妹紅に命令され、妹紅を撫でる。右手ではフランを撫で、左手で妹紅を撫でてる。2人とも嬉しそうだ。これこそ、両手に花だな。転生前だと考えられないような光景だった。すると、再び部屋に誰かが入って来た。

 

「炎火〜、調子はどうって何やってるの!?」

 

「あ、お姉ちゃん。」

 

部屋の中にレミリアが入って来た。が、今の光景にかなりびっくりしているようだ。まあ、仕方ないとは思うが……。それでも、俺は撫でるのをやめなかった。

 

「えええ炎火!何してるの!?」

 

「動揺しすぎだろ……。ほら、嬉しそうだから問題なし。」

 

「おおお大有りよ!!」

 

かなり声が震えてる。相当動揺してるな……。っていうか、どんだけ妹を撫でられてるのに動揺するんだ?相当妹好きなんだな、レミリア。これだけ動揺されると流石に俺も悪いと思い、2人から手を離す。

すると、レミリアはすぐ元気を取り戻した。

 

「……まあいいわ。それより炎火。」

 

「ん?なんだ?」

 

「その……ありがとね。フランの狂気を消してくれて。」

 

「礼を言われるほどじゃないよ。俺はフランの暴走を止めたかっただけだからな。」

 

「そう……でも、ありがとね。」

 

レミリアは俺に礼を言ってくる。他人に「ありがとう」って言われるのは、嬉しいことだよな。転生する前も、誰かの為にって感じで行動してたし……。まあ、それで命を落としたんだがな。まあ、それそれはそれで俺は後悔してないがな。

 

「さて……そろそろ帰るかな。今何時?」

 

「6時よ。」

 

「やばい!!早くご飯作らないと!!そうだ、全員食べに来るか?腕によりをかけるぞ!」

 

「あらそう?じゃあ、みんなを連れてお邪魔するわ。」

 

「やったー!♪」

 

「じゃあ、私も食べに行く!」

 

「じゃあ、帰りますか!」

 

そして、俺はベッドから降りて、窓を開いた。そして、妹紅の手を強く握る。

 

「?窓を開いてどうするの?」

 

「こうするんだよっ!!」

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

俺は窓から外に出て、飛行を開始した。妹紅からいつもからは想像出来ないような高音の悲鳴が聞こえた。ちょっと刺激が強かったかな。あとで謝っておこう。そして、俺は永遠亭に帰って行った。




次回からはもっとフリーダムで書いていこうと思います。
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