He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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コラボ編2話目です!今回も頑張って書かせていただきます!


コラボ編② 霊夢の面倒ごと

俺は霊夢に相談を持ちかけられていた。なんでも、知らない新しい神社の巫女に「信仰を分けて欲しい」と言われたので、その神社に乗り込もうと言うらしい。そして、それに協力してほしいと俺は言われている。……別にいいっちゃいいんだが、結構自分勝手だな。

 

「ね?お願いっ!」

 

「別にお前1人でも大丈夫だろ。」

 

霊夢なら、いつものマイペース会話で話し合いなんて大丈夫だと思うし、戦闘が発生したとしても霊夢の実力なら大丈夫なはずなんだが……。

 

「今回行く神社って妖怪の山の頂上なのよ。妖怪の山は天狗とか河童とかばっかだから、私1人だとめんどくさいのよ……。」

 

「要するに、1人だと時間かかってめんどくさいから俺に手伝えってことだな。」

 

「う、うん。まあ、そういうことよ……。」

 

全くこの堕落してる怠惰のマイペース巫女は……!こっちだって暇じゃないんだがな……。……まあ、手伝ってやるか。霊夢にとっては大切な問題であることは変わらないからな。

 

「……しゃあないな、手伝ってやるよ。」

 

「ありがとう!流石炎火ね!」

 

絶対今しか思ってないタイプだな……。まあ、いいか。これが霊夢だからな。今の霊夢にとやかく言うつもりはない。……まあ、流石に言うときはあるが……。俺は早速妖怪の山に行くために立ち上がると、てゐがこっちに来る。

 

「どうした?てゐ。」

 

「もう1人の方が目を覚ましたよー!」

 

「サンキューてゐ。」

 

「どういたしまして。後でなんか頂戴ね。」

 

「はいはい、わかってるよ。さっさと元の仕事に戻ってくれ。鈴仙の言うことちゃんと聞けよ。」

 

「へいへい。」

 

俺はてゐにそう言うと、てゐは走っていった。まあ、サボったらサボったで炎牢獄かサラに噛みつかせればいいか。さて、出かける前に、永琳先生に言わなきゃな。あと、一応エスカルゴ達の様子を見にいこう。

 

「じゃあ、ちょっと待っててくれ。色々と用事を済ませてくる。」

 

「いいけど、さっさと終わらせてよね。」

 

「はいはい、待ってる間そこの煎餅食べてていいから。」

 

「あら、気が効くわね♪」

 

霊夢は早速その煎餅をボリボリと食べ始める。霊夢の機嫌を損ねると、色々とめんどくさいからな。さて、まずはあの2人の方を訪ねるか……。俺はエスカルゴ達の部屋に向かう。そして、部屋の前に着き、部屋に入る。

 

「失礼するぞー。」

 

俺が部屋の扉を開いて入ってきた光景は、エスカルゴがフランの頭を撫でている様子だった。

 

「えっと……何してるの?」

 

「フランの頭撫でてる。」

 

エスカルゴは開き直ったように俺にそう言った。まあ、別にいいか。見つけた時も、手を繋いでたから、恋人かなんかなんだろう。

 

「それより、博麗神社には行かないのか?」

 

「霊夢の方から来たよ……。あの怠惰巫女が……。で、なんか妖怪の山の神社の巫女が信仰を貰いに来たから、物申しに行くのを手伝って欲しいらしくて、俺も行くことになった。あ……妹紅誘わないと……。」

 

そういえば、妹紅のこと忘れてた……。サラも多分妹紅と一緒だろう。あとで迎えに行ってあげないと……。

 

「ねえエスカルゴ!」

 

「何だ?フラン。」

 

「私もこの人に着いていきたい!」

 

「えぇ……。え、炎火、俺達も着いて行って大丈夫か……?」

 

「あー……ちょっと聞いてくる……。」

 

俺は部屋を出て、霊夢のところに行く。霊夢は一体何て言うんだろうな……。

 

 

 

数分後

 

「聞いた来たぞ。」

 

俺は再びエスカルゴ達のいる部屋に戻ってきた。……まあ、霊夢は予想通りの反応をしてくれたから、さっさと終わった。

 

「なんて言ってた?」

 

「『人手が多い方が楽に終わるからいいわよ。』って言ってた。」

 

理屈は通ってるから別にいいんだが……流石楽園の怠惰の巫女だなぁ……っと思った瞬間だった。

 

「わーい!」

 

「よかったな、フラン。」

 

俺は喜んでいるフランを見て、微笑ましく思った。やっぱり、何処の世界でもフランは無邪気なんだな。あ、そうだ。

 

「エスカルゴ、ちょっと頼みがあるんだけど……。」

 

「ん?何だ?」

 

「一回、俺と手合わせしてくれないか?一応実力は見とこうと思って……。」

 

「そんなことしなくてもエスカルゴは強いよ!」

 

「一応だよ、一応。」

 

「……わかった。どこでやる?」

 

「いつも鈴仙達と模擬戦してる庭でも行くか……着いてきてくれ。」

 

「わかった。」

 

俺はエスカルゴと手合わせをしている庭までエスカルゴとフランを案内した。数分経ち、庭に着いた。ここの庭は日光が遮られてるし、大丈夫でしょ。さて……やるか……。周りには兎達やてゐ、永琳先生に鈴仙、妹紅が観戦していた。

 

「じゃあ、やるぞ!炎纏『ファイアエンハンス(吸血鬼ver)』!」

 

俺はとりあえず、吸血鬼対策用の炎を纏い、エスカルゴに攻撃を仕掛けていく。

 

「喰らわなきゃ意味はないぜ!!雷鎧『サンダーアーマー』!!」

 

「うおっ!?」

 

俺は攻撃の手をやめ、後ろに下がる。雷系の能力……。あれに触れるのは危険そうだな……。俺はとりあえずファイアエンハンスを解除した。近接が効かないなら、意味はない。それなら、解除して霊力消費を抑えないと……。

 

「雷武器『雷銃』!!」

 

エスカルゴは鎧を纏いながら雷の銃を召喚した。いい戦術だな。だったら、俺も銃を召喚してやる!

 

「喰らえ!!雷銃操法『スパークショット』!!」

 

俺はエスカルゴの放つ雷の銃弾を走って躱していく。真っ直ぐ飛ぶから、なんとか避けているが……流石雷。速すぎる。けど……。

 

「銃なら負けないぜ!!炎符『ファイアーマシンガン』!!」

 

俺は一つだけ銃を持ち、それ以外の銃は空中に浮かして撃ちまくる。一発一発の威力は流石に劣るが、こっちはかなり物量が多い。けど、あの鎧……かなり厄介だ。こっちの弾幕があれによって消える……。

 

「くっ……!雷速『クイック』!」

 

エスカルゴの足がピリピリっと音がして光る。すると、エスカルゴはかなりの速度で動く。けど、見えない訳じゃないし、動きが単調になった。

 

「こっちだって!炎走『炎爆走法』!!」

 

俺は手に持った銃以外のマシンガンを消し、爆発で移動する。これでどっちも高速移動だ!!俺は手に持った銃も消した。

 

「炎剣『聖なる青い炎の剣』!!」

 

俺は炎の剣を召喚し、爆風による移動で相手に攻撃していく。しかし、エスカルゴも流石に抵抗してきた。手に持った銃を消し、新しい武器を召喚した。

 

「雷武器『雷斧』!」

 

エスカルゴは雷の斧を召喚し、しばらく剣と斧の打ち合いが続いた。

 

「行くぞ!炎剣技『燃え盛る焔の荒ぶり』!!」

 

俺はスペルを発動させ、怒涛の連続攻撃を繰り返す。すると、エスカルゴが少しずつ追い込まれていく。

 

「雷斧『雷撃一振』!!」

 

俺の渾身の最後の一撃と、エスカルゴのスペルによる斧の振り下ろし攻撃が打ち合い、数秒拮抗する。すると、2人ともの剣が崩れる。

 

「……これでいっか。多分、どっちも強さがわかったでしょ。」

 

「あぁ……そうだな。」

 

エスカルゴは汗を結構書いてた。まあ、無理もないでしょ。今回、エスカルゴは不利な状況で戦わせた。使用した炎は全て対吸血鬼。何回か掠ってたし、炎による暑さもある。はぁ〜……疲れた。中々あんな強さの相手なんていないし、疲れた疲れた。

 

「さて、強さは申し分ないから、大丈夫だな。さて、じゃあ、行くか。」

 

「わかった。フラン!」

 

「凄かったよ!エスカルゴ!」

 

「ありがとう。」

 

フランはエスカルゴに撫でられ、嬉しそうにする。さて、こっちも……。

 

「妹紅!サラ!」

 

「流石炎火だったよ!ねぇ、サラ。いつもの通り炎火のとこ行きな。」

 

「キュオ〜♪」

 

「うわっ!り、龍!?」

 

「あ、紹介まだだっけ。こっちは藤原 妹紅。俺の恋人だ。」

 

「大体霊夢から聞いたわ。よろしくね!」

 

「ああ、よ、よろしく。」

 

「で、こいつはサラ。火龍(サラマンダー)だ。」

 

「キュオ〜♪」

 

さてと……自己紹介も終わったことだ……。めんどくさいけど、ついて行ってやるか。

 

「じゃあ、行こうか。」

 

俺達は妖怪の山に向けて、出発した。霊夢の面倒ごとを片付けに。




次回もコラボ編頑張りますよー!

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