He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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そうっ!異変後は!何がなんでも!宴会!今回は宴会ないです。


コラボ編12 宴会の知らせ

「…………んん……?」

 

俺は目を覚ました。あれからどれぐらい寝てた?もしかして、また何ヶ月も寝てた?いや、それは流石にないな。体を動かそうとすると、何かが体を拘束してるのに気付いた。俺は布団の中を見てみる。すると、妹紅が俺の体を抱きしめて寝ていた。暖かいし、正直めっちゃ可愛いし嬉しいけど、仕事があるから起きなくちゃ……。

 

「妹紅、妹紅、起きてくれ。」

 

「んん……?あ、炎火。おはよ〜♪」

 

「妹紅。俺どれくらいの間寝てた?」

 

「一晩〜……。」

 

一晩か。でも、あの時は昼ぐらいだったから……まあ、結構寝てたってことだな。そこまでやばいってわけではないけど。

 

「ごめんな?仕事あるからちょっと話してくれないか?」

 

「わかった……。」

 

妹紅は目を覚まし、目を擦る。寝起きには弱いらしい。俺は起きた瞬間、目がすっきりしてて、眠気もない。つまり、寝起きがいい。転生する前も、あんまり寝起きが悪いとかなかったなぁ……。俺は

 

「ふわぁ……炎火ぁ……おはよぅ……。」

 

「キュオ〜…-。」

 

「スカーレット、サラ、おはよう。」

 

スカーレットはサラも起きたようだ。スカーレットとサラ、かなり仲がいいみたいだな。サラはスカーレットを上に乗せることを全然拒んでない。だが、スカーレットは俺のポケットの中に、サラは俺の頭の上に乗る。俺は少し溜め息をつく。やっぱり、2人ともこの場所が定位置だな。俺は部屋を出て、エスカルゴ達の部屋に向かう。

 

「エスカルゴー、フランー、朝だぞ〜!」

 

「んん……エスカルゴォ……♪」

 

「…………ん?あぁ、炎火おはよう。って、フラン……。(汗)」

 

エスカルゴはフランにギュ〜っと抱きしめられていた。……なんか、同じような光景を、さっき自分の部屋で見たな……。

 

「さて、エスカルゴ。いつもの仕事だぞ。」

 

「わかったわかった。フラン、起きてくれ。仕事だぞ〜。」

 

「ふわぁ……おはようエスカルゴ……。」

 

フランは欠伸をして体を伸ばす。さてと、いつも通り仕事をこなすか……。俺達は兎達を起こして、朝飯を作る。そして、兎達に呼びかけ、自分達で食事を運ぶ。この手順、すっかり慣れたな……。そして、朝ご飯を食べ終わる。そこから、俺達は兎達の仕事を監視しながら縁側で休んでいた。すると、永琳先生がこっちに珍しく来る。

 

「炎火、話があるからこっち来て。」

 

「あ、はい。わかりました。」

 

俺は永琳先生に言われて、その場を離れる。一体なんなんだろう?少しばかり移動し、永琳先生がいつもいる部屋に入る。

 

「それで、なんですか?」

 

「炎火、異変後は何があるかわかってる?」

 

「あ………………。」

 

そうだ。俺達は異変を解決したんだ。そして、異変後には、あの地獄が待っている。それ自体には問題はなくて、準備でかなり死ねる。

 

「そう。宴会よ。」

 

「はぁ……それで、どれくらいの人数くるんですか?」

 

「ざっと300は来るわね。」

 

「はぁ!?」

 

今まで、宴会は大体100人ぐらいの人数だった。それであの料理の量と労働量。それなのに、今回はざっと3倍。それに、これ以上増える可能性もある。これは……過労死の予感?いや、死んでたまるか。準備に全力で手伝ってもらおう。怠惰巫女に絶対手伝わせてやる。

 

「宴会はいつですか?」

 

「来週の月曜日よ。」

 

「って!あと3日じゃないですか!!」

 

「まあ、頑張ってちょうだいね。」

 

「えぇ……。」

 

前回の時は1週間。それに対して今回はそれの二分の一以下……。ダメだ、殺しに来てやがる。っていうか、いつもそうだけどなんで最初に永琳先生に伝わるんでしょうね……。まあ、いいか。今はそれどころじゃない。

 

「じゃあ、エスカルゴ達に伝えて来ます。」

 

「ええ、あなた達は今回の宴会の主役だからね。」

 

また主役か……。もう、慣れた……いけど、慣れない。これだけは慣れない。これもあの怠惰巫女のせいか。こき使ってやる。俺は部屋を出て、元いたエスカルゴ達のいる場所に行く。

 

「炎火、どんな話だった?」

 

「あぁ、今から言う。全員ちゅうもーく!!」

 

俺がそう言うと、妹紅とフラン、そして兎達が俺の方向を見る。

 

「月曜日に宴会がある!日曜の夜から準備を開始する!人数は300人超えるぞ!多分……妖怪超多め!!」

 

『はぁぁぁぁぁぁ!!?』

 

兎達は一斉に反応する。今までの宴会、兎達もかなり働いており準備はかなりの労働らしい。

 

「エスカルゴ。」

 

「な、なんだ?」

 

「料理の手伝い頼むな♪」

 

「エェェェェェ……。」

 

いつもエスカルゴには料理を手伝ってもらってるが、初日は死にかけてたな……。確か、30人分で。今回は300人……。うん、俺から見ても終わってる。

 

「だから、今日から休み!!準備に備えて休んどけよー!」

 

『はーい!』

 

兎達は仕事の道具などを片付け、休み始める。まあ、これくらいのことはしてあげないと。さて、俺達も休もうか……ではなく、俺はこの後、久し振りに人里の警備に行くことになっている。紫さんに頼まれたから、行かなきゃいけない。

 

「じゃあ、俺ちょっと人里の警備の仕事行ってくる。」

 

「え?じゃあ、俺も連れて行って貰ってもいいか?」

 

「ああいいぞ。エスカルゴがいてくれると心強いな。まあ、そこまで妖怪達は強くないよ。」

 

「了解了解。じゃあ、行こうか。」

 

俺とエスカルゴは人里に向けて飛び始める。迷いの竹林を越えて数分後、俺達2人は人里に到着する。警備をする前に、人里の自警団本部に向かう。

 

「こんにちわ〜。」

 

「どちら様で……って、炎火さんですか。」

 

「俺ともう1人、警備に当たるからよろしく。」

 

「わかりました。団長に言っておきますね。」

 

「ありがとう。」

 

俺はそんな会話をし、自警団本部を後にする。勝手にするわけにはいかないから、ちゃんと言わないといけないんだが、まあ、そこま怠惰巫女を相手にするよりかはマシだから、全然良い。

 

「じゃあ、やろうか。」

 

「わかった。俺、よく分からんから教えてくれよ。」

 

「OK。」

 

俺とエスカルゴは空を飛び、人里の周りを警備する。そこまで妖怪が現れるわけでもないし、現れたら、俺の炎かエスカルゴの雷で殺さず退治する。脅すのが目的。殺す理由はない。

 

 

 

数時間後

 

「そろそろ帰るか……?」

 

「そうだな。そろそろ夕食作らないと……。」

 

俺とエスカルゴは夕方に近づき、帰ろうとしていた。すると……二度と聞かないだろうと思っていた声が聞こえた。

 

キィィィィィィィン!!

 

「うるさぁぁぁぁぁ!?」

 

「誰だ数百年に一回とか言ったやつ……!!」

 

前は妹紅と聞いた高い金属音。しかし、今回は前より短く、音の高さが高く、音が大きかった。前は十数秒に対し、今回は数秒だった。音が止み、俺達は耳をふさぐのをやめた。

 

「一応、あっちの方向から聞こえたな。」

 

「え!?あの状況でわかるの!?」

 

「ま、前の時もそうだったし……。」

 

俺とエスカルゴは音の聞こえた方角に飛んで行く。すると、そこには1人の女の子が横たわっていた。黒髪のロングで身長は……150後半ぐらいか……?多分人間だ。

 

「!!エスカルゴ!!さっきの音で妖怪が来るぞ!!」

 

「了解!!」

 

俺とエスカルゴはその場で臨戦態勢にはいる。そして、数十体の妖怪が全方向から来る。この子を守らないと……!

 

「雷武器『雷斧』!!」

 

『炎剣『聖なる青い炎の剣』!!」

 

俺とエスカルゴは武器を作り出し、守りながら妖怪達を攻撃して行く。

 

 

 

数分後

 

「ふぅ……終わった……。」

 

「とりあえず、永遠亭に連れて行こうか……。」

 

俺が女の子を持ち上げ、永遠亭に向かう。

 

 

 

「ここ……は……?」

 

女の子が目を覚ました。俺は晩御飯を作り終え、見守っていた。あれから……大体2時間ぐらいかな?

 

「俺は焔 炎火っていうんだ。君は?」

 

「わ、私は…………清水……凛乃です……。」

 

俺はその日、また不思議なことに巻き込まれた。




新しいオリキャラの登場!え?なんでこのタイミング?ほら、斬新じゃん?では次回宴会なので!

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