He have gone to Gensokyo. 作:風峰 虹晴
テストが悪いんだ。俺は悪くない。
俺はエスカルゴに呼ばれたことを妹紅に伝えた。勿論妹紅もついていくことになり、準備をしているそうだ。現在の時間は4:00。後2時間後にエスカルゴが来るんだが……俺にはやらなきゃいけないことがある。それは、妖怪退治の仕事。さっさと終わらせたいが、今日は少々面倒。いつもは人里近くに迷い込んでくる妖怪を退治する程度だったが、今回はグループの退治。どうやら、妖怪のグループに商人が襲われたり、子供がさらわれたりしているらしい。目撃者によると、他の妖怪と比べて強い妖怪が一体いるらしい。多分、用心棒的な奴なのかな?そんなわけで、人里に迷惑をかけている妖怪のグループの退治。それと、まだ子供はさらわれたままらしいので、子供達の救出。エスカルゴと決闘する約束があるから、なるべく力を消費したくないんだがな……。俺は永遠亭を出る。そして、まず人里に寄る。
「あっ、炎火さん。妖怪退治ですか?よろしくお願いしますね。」
「うん。任せといてくれ。じゃあサラ、スカーレット、行こうか。」
「はーい。」
「キュオ〜!」
俺は飛び上がり、森の方へ行く。妖怪グループは、森の中に住んでいる、という情報は知っているが、それ以上はわからないらしい。そこで、スカーレットの出番。
「スカーレット、お願い。」
「はい!………………あっちです!」
スカーレットの能力、『火の声を聞く程度の能力』で場所を調べだす。スカーレットのこの能力は、火の声を聞く能力。それは、ただの火ではなく、命の火が宿る者の声を聞くこともできる。つまり、自然の声が聞こえるのだ。妖精らしい能力だな。俺はスカーレットの誘導に従い、走っていく。
「アァ?誰ダオ前。」
「通りすがりの炎使いだ。覚えておけ。」
俺は妖怪達のグループを発見する。さて、さっさと片付けたいところだが……。予想以上に数が多いな。霊力消費は抑えたいんだが……。
「曲者ダ!!倒セ倒セ!!」
「スカーレット!サラと協力して倒しておいてくれ!」
「はい!サラ兄!頑張ろっか!」
「キュオー!」
俺はサラとスカーレットと離れ、妖怪達を倒していく。妖怪達は基本的に武器を持ってかかってくる。俺はそれを間一髪で避けながら、炎を両手に殴って倒す。
「ウオオオ!!」
後ろから一体が斬りかかってくる。それを察した俺は右足に炎を纏って、炎の噴射で速度を上げて咄嗟に後ろを蹴る。妖怪は蹴りによって吹き飛ぶ。俺は足の炎を解除し、再び躱しながら妖怪達を殴り倒していく。……しかし、数が多い。規模でかいのがこんな森の中にいたのか。まあ、人里の人は森にあんまり入らないから発見されないのも納得な気がするが……。
「炎符『ファイアーマシンガン』!」
俺は炎でマシンガンを作り出し、一斉に発射。威力を落として弾数を多くする。数ある妖怪達は避けることもできず、どんどん相手を倒していく。
「隙アリ!」
「!?おわっ!」
後ろからの接近に俺は気付かず、後ろから攻撃される。それを炎の噴射で無理矢理体を飛ばし、回避する。しかし、回避に意識を集中したため、スペルは中断されてしまう。
「……出てきたか。」
俺の目の前に出てきた妖怪は、他の妖怪よりも一回りは大きい。多分、これが妖怪達の用心棒ポジションの妖怪か。悪いが、倒させてもらおう。
「炎剣『聖なる青い炎の剣』!!」
俺は炎を出現させ、斬りかかる。妖怪は拳を振り下ろす。俺はそれをサイドステップで躱し、剣に斬りかかる一瞬に多くの霊力を注いで斬る。すると、用心棒妖怪は地面に倒れる。体が大きいせいか、地面に少しの揺れが生じる。さて、後は残りの妖怪か……時間も無くなるし、あまり使いたくはないけど、使うか……。
「サラ!行くぞ!火龍『本来顕現』!」
「グオォォオォォオオォ!!」
俺はサラを火龍本来の姿にする。俺はサラの背中に乗る。スカーレットは……サラの頭の上に乗っているようだ。サラは爪で引っ掻いたり、炎を吐いたり、尻尾で薙ぎ払ったりする。体が大きいので、一回の攻撃でたくさんの妖怪達が倒されていく。そして数分後、全ての妖怪を倒した。これで、しばらくは悪さをしないだろう。
「サラ、帰ろうか。」
「グオォォォォォォ!」
サラは俺を乗せたまま飛んでいく。俺が飛ぶより、この姿のサラの方が断然速い。
「ただいま〜。」
永遠亭の前にサラは着陸し、俺は背中から降りる。すると、サラが縮み、元の姿に戻ると同時に、俺の体に疲労がどっとのしかかってくる。……これ、エスカルゴとの戦いの時までに治るかな?今の時間は……げっ、5時20分。永琳先生に薬もらおうかな……。俺は消費した霊力を回復させるために永琳先生の仕事場に歩いていく。その途中で、サラとスカーレットはいつもの定位置に着く。なんやかんやで、この光景にも慣れたな。
「永琳先生〜。」
「ん?……あぁ、炎火君か。妖怪退治の仕事は終わったのか?」
「はい。それで……霊力回復薬もらえます?消費してしまって……。」
「……ごめんだけど、ちょうど今切れちゃってるのよ。今日中は……ちょっと無理よ。」
「そ、そうですか……。ありがとうございます!」
「いいえ。私こそ役に立たなくてごめんなさいね。」
「大丈夫です。では。」
俺は永琳先生の仕事場を後にする。うーん……しかし、霊力がへったままっていうのは手痛いな……。仕方ない。頑張るしかないか。俺は永遠亭を出て、歩いて竹林の中に入っていく。妹紅を迎えに行かなきゃならないからな。
数分後
コンコンコン
「妹紅〜。迎えにきたぞ〜。」
「あっ!炎火!待っててね〜!」
俺は妹紅の家の前で、妹紅の言う通り待つ。女の子だから、準備に時間がかかるのだろうか?まあ、別にまだ時間はあるし大丈夫か。
「おまたせ〜♪」
「おうっ。大丈夫か?」
「うんっ!大丈夫!」
「じゃあ、永遠亭に行くぞ。」
「は〜い。」
俺と妹紅は手を繋いで永遠亭まで歩いていく。迷いの竹林はかなり複雑だが、慣れたし、妹紅もいるから大丈夫。
数分後
「着いたな。」
「どうする?時間まで時間あるよ?」
「じゃあ、ここで待ってるか。」
「うん!」
そして、俺達はエスカルゴを永遠亭の前で待つことにした……。
次回を早く書かねば(使命感)