He have gone to Gensokyo. 作:風峰 虹晴
では、本編をどうぞ!!
「うぅん……?いつっ……。」
俺は目を覚まし、周りを見る?あれ?なにがあったんだっけ?あぁ。エスカルゴと勝負して負けたんだっけ。あの時新しい剣に持ち替えてたらなぁ〜……。体を動かすと痺れが走る。うーん……あれからどれくらい気を失っていたのだろうか。宴会、まだ終わってなかったらいいなぁ〜……。
「あ、炎火!!」
「おう、もこuうおわぁぁぁぁぁ!!?」
妹紅は目を覚ました俺を見た瞬間強烈なタックルを俺にお見舞いする。行動は可愛いけどね、うん、可愛い。でもね、威力がやばかった。また気絶するかと思った。
「うわぁぁぁ……よがっだぁぁぁぁ……。」
「あーあー……心配してくれてありがとう、妹紅。」
俺は妹紅の頭をゆっくりと撫でる。そうだよな。妹紅は俺のことを心配してくれたんだよな。撫でてる時の妹紅可愛い……。髪サラサラ……。
「妹紅。」
「ん?なに?」
妹紅は涙を拭い、俺の方を見る。
「俺は……どれくらいの間寝てた?」
「うーん……30分くらい?」
「そっか。ありがとう妹紅。」
「うんっ♪」
そっか……30分くらいか……。そこまで寝ていなかったんだな。俺はここで不審な点に一つ気付く。霊力が完全に回復してる。ほんの30分程度の時間寝ていただけだったら枯渇していた霊力が全回復するなんてありえない。
「なあ妹紅。」
「ん?どうしたの?」
「霊力が全回復してるんだけど……何か知らない?」
「えっと……。」
妹紅は顔を赤くして体をもじもじさせる。
「お薬……飲ませた。」
「薬?あぁ、永琳先生特製の霊力回復薬……って、俺どうやって飲んだんだ?」
「わ、私が飲ませた……///」
「え?妹紅が飲ませたってどういう……。」
「その……口移しで……///」
「!?」
おおう……なるほど、そういうことですか。うわ〜……。あれ?つまりファーストが治療ってこと?なんか知らない間にそういうことが起こってるのはあれだけど……まあ、妹紅ならいっか♪
「その……いや……だった?」
「いや。ありがとう。妹紅。」
俺はまた妹紅の頭を撫でる。さて……。折角の宴会だし、楽しまなきゃいけないよな。折角の別世界の宴会だ。このままここにいるだけっていうのはなんか勿体無いからな。
「妹紅。」
「ん……?なぁに?」
「宴会、楽しもうぜ!」
「!…………うんっ!」
というわけで、妹紅と2人で宴会会場を回ることになった。さて、どうしますかね……。じゃあ、こっちの永遠亭のところにでも行きますかね。
「ねぇ。」
「はい?」
この声……すごい聞き覚えあるなぁ……。
「こっちで一緒に飲まない?」
ということで、永遠亭のみんなを探していたら、鈴仙に話しかけられた。向こうから誘われました。鈴仙に案内され、俺と妹紅はそれについていき、移動をする。移動した先には、永遠亭のメンバーと、妹紅がいた。あ、慧音先生もいる。そういえば、向こうの慧音先生と全然交流ないな。まあ、いつか知り合うでしょ。
「ごめんなさいね、こちらに呼んでしまって。焔 炎火さんと、向こうの世界の藤原 妹紅さん。」
こっちの世界の永琳先生が、そう挨拶してきた。他人行儀な永琳先生全然慣れねぇ……。でも、昔こんなんだったよな?もう忘れてしまった。
「いえ、そんなことないですよ、永琳先生。」
「あらそう、なら良かったわ。」
「じゃあ、一応自己紹介してもらえる?」
「え、あ、はい。」
と言うわけで、自己紹介をすることになりました。まあ、俺はイレギュラーな存在なわけだし、ちゃんと自己紹介しなきゃいけないのかな。まあ、さっさと軽くやりますか。
「じゃあ俺から。名前は焔 炎火。向こうの永遠亭に済ませてもらっている。能力は『炎を支配する程度の能力』。得意なことは……家事全般。そして、この妹紅と付きあわせてもらってる。」
「やっぱり、あなた達って付き合ってるのね。」
と、鈴仙がそう言った。いや、こっちからしたらお前とエスカルゴが付き合ってる方が衝撃なんだがな。まあ、そこは突っ込まないでおこう。吸血鬼姉妹が関わってるのは怖い。
「それはさておき、楽しみましょうよ。折角の宴会ですし。」
「そうね、楽しみましょうか。」
「あ、私エスカルゴのところ行ってくる〜。」
というわけで、俺達はしばらくここで宴会を楽しんだ。こっちの妹紅はあれだな。なんかツンツンしてるね。イメージが違う……。まあ、これはこれで合ってるような違うような……。……まあ、人によって違うよね!千差万別!みんな違ってみんな良い!!……良くない奴は良くないけどな。ほら、転生前はイジメとか犯罪とか一杯あったし。それに比べてこっちは平和だな〜。てゐ?知らん。てかこっちのてゐも変わらねえなぁ〜!悪戯が大好きだなおい!
「さて、俺達は移動するよ。ありがとう。楽しかったよ。」
「あら、もう行くのね。楽しかったわ、ありがとう。」
「バイバイうさ〜。」
「ばいばいね。」
「バイバーイ。」
俺達は永遠亭のみんなと別れ、別の場所に移動を開始した。ずっとあの場所にいるっていうのは、なんか違う気がする。もっと、たくさんの人と楽しみたいからな。その後、色々な場所を回った。精神干渉妨害した状態でさとりさんに会ったら驚かれました。二度目なので慣れたよ。まあ、気味が悪い感じだったっぽいけど、最終的には仲良くなれたかな?あと、料理美味しいね。流石咲夜さんです。あの料理スキル、ほんと流石だなぁ〜……。俺は妹紅とブラブラしていた。そろそろ宴会も終了かな……。流石に夜だし、妹紅も眠そうだからな。すると、エスカルゴが俺達の方向にやってくる。
「おっす。」
「お、エスカルゴか。」
「宴会、楽しんでくれたか?」
「もちろんだ!」
「身体、大丈夫か?」
「まぁな。まさか負けるなんてな……。」
「へっ…必殺技食らっても立ってたくせに…。やっぱ、お前は強いよ。…俺も、お前に負けないくらい強くなってみせる。だから…これからもよろしくな。」
「おう!」
俺とエスカルゴは固い握手を交わした。うーん、あそこで負けるとは思わなかったしなぁ……。まさかパクリであそこまで追い詰められるとは思わなかったなぁ……。まだまだ世界は広いってことか。まあ、別世界なんだけどな!
「紫さんにお願いすればいつでも行ける。そっちの生活リズムは…1ヶ月も過ごしてたからな、大体は把握してる。」
「そりゃ頼もしいぜ。」
「ねぇ炎火、そろそろ……。」
妹紅が俺に眠そうにそう言ってくる。流石に眠いよな。俺の部屋で寝かせてやるか。
「そうだな。エスカルゴ、頼む。」
「おうよ。……紫さ〜ん!」
「はぁ〜い。」
そう言うと紫が地面から出てくる。こっちでも変わらんのか紫は……。まあ、驚かないんですがね。いつものことだし、慣れてしまった。エスカルゴは……驚いている。まだ慣れてないんだな。確かに向こうでも慣れてなかったしな。
「来たわよ〜。」
「お願いします。」
「お安い御用よ。」
そう言うと紫さんはスキマを開く。これが……帰り道。
「じゃあな!」
「おやすみ〜。」
「おう、じゃあな!おやすみ、ゆっくり休めよ!」
「またな!」
「ああ!」
俺と妹紅はエスカルゴと別れの言葉を言い、スキマの中に入っていく。そして、目の前には、見慣れた建物、永遠亭。後ろを振り向くと、スキマはすーっと閉じていった。
「……楽しかったな。」
「うん。……ふわぁ〜……炎火ぁ……眠い……。」
「はいはい。」
こうして、不思議な吸血鬼との宴会は終わった。短い間だったけど、凄く楽しかった。……さて!こっちでの生活!頑張るか!
こっちではついにコラボ編終了です!本当にお待たせしました!待たせてしまいすみませんでした!これからも、この小説をよろしくお願いします!