He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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急展開は俺の十八番(`・ω・´)(2回目)
どうしても欲のまま書いてるからそうなるんです……


part27 焔兄妹

「〜♪」

 

夜になろうとしていた時、俺は空で散歩していた。散歩いいよ。うん。風も気持ちいいし、気晴らしにもなる。今日は俺が幻想郷に来てからちょうど2年。……父さんに母さん、それに灯乃子はどうしてるのかな?元気に過ごしてるかな……。俺はそんなことを思いながから空を飛ぶ。

 

「ん?あれは……?」

 

俺は森の方を見ると、あるものに気づく。森の中に、1人の女の子が。夜は妖怪が活発に活動する時間。あまり1人で入るとは思えないのだが……。……違う!あれは襲われている!?俺はそれを見た瞬間、助けに向かう。その途中。小さな声だったが、確かに聞こえた。

 

「……助けて……兄さん……。」

 

と。その声は、もう、2度と聞くことがないだろうと思っていた声。このままだと間に合わない!

 

「炎符『ファイアーマシンガン』!!」

 

俺は妖怪二体に向かって弾幕を放つ。咄嗟に撃って威力は全然ないが、足止めになったようだ。俺はその女の子の前に立ち、妖怪二体と対峙する。……多分、下位妖怪だな。まあ、多分楽勝だな。

 

「ジャマスルナ!」

 

「ソイツハオレタチノエモノダ!」

 

「そんなこと俺が知るか!」

 

俺は腕を前に突き出し、右腕に霊力を集中させる。これ、文に使ったっきりだな。妖怪二体は俺に突っ込んでくる。……距離近くなるし、威力落とすか。

 

「炎砲『サラマンダーの息吹』!!」

 

俺は右腕から炎の光線を放ち、妖怪達に命中させる。光線を撃ち終えると、妖怪達は気絶している。…………さて。俺は後ろに振り返り、少女のことを見る。この顔に、先程の声。間違えるはずもない。二度と会うことはないと思っていた俺の妹、焔 灯乃子だったのだ。

 

「……怪我、ないか?」

 

先程の戦闘のせいで怪我をしていないか確かめる。

 

「……うわぁぁぁぁん!兄さぁぁぁぁん!!」

 

灯乃子は俺に抱きついて来て、号泣する。俺はそんな妹を、そっと抱きしめた。

 

 

 

 

 

「落ち着いたか?」

 

「…………うん。とりあえずは。」

 

数分間、灯乃子は泣き続け、やっと泣き終わり、その場に座り込んでいた。お互いに聞きたいことはあると思う。少しの間、静寂がこの場を包む。

 

「……ここはどこなの?」

 

灯乃子は俺にそう聞いて来た。そら、そう思うわな。知らない場所に来たら。

 

「ここは幻想郷。忘れ去られた者たちが集まるところだ。」

 

「どうして兄さんはここにいるの……?その……2年前死んだのに……。」

 

「……俺は死んだ後、神様に生き返らせてもらってここに来た。ほら、転生ってやつだ。」

 

「……ずっとここで暮らしてるの?」

 

「あぁ。」

 

「……そうなんだ。」

 

そのまま灯乃子は黙り込んでしまう。さて、今度は俺が質問する番かな。

 

「灯乃子はどうしてこんなところにいるんだ?」

 

「……黒猫追いかけてたらここにいた。」

 

俺はそれを聞いてずっこけそうになった。それあれだろ、迷子になる典型的パターンじゃないか。お前はガキか。お前もう16だろ。

 

「……とりあえず、永遠亭まで行くか。」

 

「?永遠亭って何?」

 

「今俺が住んでいるところだ。」

 

俺は灯乃子にそう答えると、灯乃子をお姫様抱っこで抱える。

 

「ちょ、ちょっと!」

 

「こうじゃないと一緒に連れてかないんだよ。我慢してくれ。」

 

俺は灯乃子を抱き抱えたまま、永遠亭まで飛んでいった。……飛んでる最中、スリル系が大好きな灯乃子は目を輝かせて景色を眺めていました。

 

 

 

 

 

「はい、到着。」

 

「ここが兄さんの住んでるところ?……でかいね。」

 

「否定できない。」

 

俺は地面に着陸し、灯乃子を降ろす。さて、面倒臭いあの悪戯兎に見つからなければいいが……。俺は永遠亭の中に入り、自分の部屋まで向かっていた。……面倒臭い兎に見つかりました。

 

「あー!!」

 

「うげっ……。」

 

「みんなー!!炎火が女を連れ込んできたー!!」

 

「人聞きの悪いこというなっ!!」

 

「はぁ!!?」

 

「なんですって!?」

 

「面白そう!!」

 

「鈴仙と永琳先生反応しないで……。あと輝夜様!面白そうってなんですか!面白くないです!」

 

『どういうこと!?炎火!!』

 

「己ら話を聞けぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

〜少年説明中〜

 

 

 

「なるほど、つまりその子はあなたの妹だと。」

 

「そういうことです。」

 

「全く驚かせないでよ……。」

 

「殆どてゐのせい……って、あの兎逃げやがったな……!」

 

「いつものことでしょ。」

 

俺は深く溜息をつく。こんなに疲れる説明は初めてだ。さて……最も重要な話題に切り替えなきゃな。

 

「灯乃子……お前。これからどうするんだ?」

 

「私は……。……私は、兄さんと一緒に居たい。勝手にどっかに行くのはもうやだ。」

 

「……いいのか?だって父さんと母さんもいるんだぞ?」

 

「あの2人は夫婦だからいいもん。」

 

「えぇ……。」

 

そういう物の捉え方しますか……。まあ、昔からうちの親が喧嘩したことなんて一度も見たことないがな。……正直、父さんと母さんにはかーなーり悪いが、可愛い妹のことをほっとくほど兄として腐ってないがな。……息子としては腐ってるって言わないでね。

 

「……わかった。永琳先生。」

 

「わかってるわよ。部屋はたくさん余ってるから、そのうちの1つは好きに使ってもいいわよ。」

 

「!ありがとうございます!灯乃子、行くぞ。」

 

「はーい。」

 

俺と灯乃子は部屋を選びに行く。さて、どの部屋がいいのかな。本当に部屋余ってるから、選ぶのは難しいなぁ……。

 

「ねえ兄さん。」

 

「ん?どうした?」

 

「兄さんの部屋ってどこ?」

 

「え?あぁ、案内してやるよ。」

 

俺は灯乃子に言われ、自分の部屋に灯乃子を案内する。……どうして俺の部屋をどこか知りたいんだろう?あ、用事とかの為かな?

 

「ここだぞ。」

 

「……この左右の部屋って空いてるの?」

 

「左は空いてるな。」

 

ちなみに、右の部屋はというと、凛乃が使っている。ここを決定するときに、「隣俺の部屋だけどいいのか?」っと聞いたが、「ここがいいんです!」って押し切られたな。

 

「じゃあ左の部屋私が使うー!」

 

「えぇ!?隣俺の部屋なんだぞ!?」

 

「いいんじゃん!前の家でもそうだったし。」

 

「た、確かに。」

 

「じゃあ、ここの部屋使うねー。あ、勝手に入ってこないでね。」

 

「はいはい。」

 

そういうと、灯乃子は部屋の中に入っていく。……また、俺の周りが騒がしくなる……。




眠たいなぁ……(いつでも)

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