He have gone to Gensokyo. 作:風峰 虹晴
灯乃子が幻想郷に幻想入りしてから1ヶ月が経った。永遠亭のみんなとも仲良くなり、かなり馴染んでいるようだ。……まあ、それ以外の人と全然会ってないがな。まあ、俺も外に出るときってらいったら、買い出しか妖怪退治の時だけだな。ちなみに最近は灯乃子が心配しないように夜中に妖怪退治に行っている。昼間に行くより、妖怪達は力を増しているが、凛乃にも手伝って貰っていて、怪我なく終わっている。そんな中、新しい1つの悩みが。それは……。
「〜♪あゔぇっ!?」
「あはは〜♪兄さんかかった〜!」
「ははは〜♪やっぱり炎火に悪戯するのは楽しいわね〜♪」
「またお前らか!!っていうか輝夜様も混じるの久しぶりですね!」
『逃げろ〜♪』
「待てや己らぁぁぁ!!」
悪戯組に灯乃子が混ざってしまいました。これによって悪戯組にキツイお仕置きをすることが出来なくなってしまった……。妹にはキツいことができない……。てゐめ、そこを狙ってくるとは。個人的になんかしてやる。……ダメだ晩飯抜きしか思いつかない。今度それ決行してやる。うん、そうしよう。
「水符『水弾拳』!!」
「おうぉっふ!?」
凛乃は俺に向けて高速のパンチを繰り出してきて、俺はそれを間一髪で避ける。俺は凛乃と戦闘の特訓をしていた。弓を使うとなると、接近に弱くなる。なので、それを補うために格闘術の特訓をしていた。……正直な感想。強い(確信)。能力を宿していないと格闘術はあまりだけど、宿していると豹変する。属性的な相性もあるだろうけど、いや絶対それだけじゃない。防御はせず、攻撃を食らう時以外は全部受け流してくる。そして、とにかく一撃が重い。受け止めたら、俺は水の効果でダメージを受けてしまう。なので、回避するしかない。……本格的に凛乃が俺の天敵になってきた。まあ、凛乃と戦う時なんてこういう特訓の時だけだと思うけどな。
「ちょっと痛いけどごめんな!炎符『フレアハンドガン』!」
俺は手を銃の形にして凛乃の隙を伺って懐に潜り込み、超至近距離で発射する。
「きゃっ!」
凛乃は腹部に俺の弾幕を受け、少し後ろに後退する。ちょっと俺は凛乃のことを心配するが、ただのノックバックだったようだ。威力もかなり手加減してたし、水を宿していて炎耐性がかなり上がっているようで、全然平気な顔をしていた。
「凛乃、大丈夫か?」
だが、一応心配なので、凛乃に大丈夫か聞いておく。何かあったら嫌だし。
「全然大丈夫ですよ。やっぱり、炎火さんは凄いですね!」
「凛乃も凄いぞ。ここまで強くなるなんてな。あっさり俺なんて超えちゃうかもな〜。」
「そんなことないですよ!私が水を扱うから有利な戦いになっているだけで……。」
実際、凛乃の才能は凄い。弓の軌道予測も矢の速度も完璧だし、格闘術の上達もめっちゃ早い。本当に、才能はピカイチだからな。
「私からしたら2人とも超人だよ……。」
屋敷の方から声が聞こえ、振り向くと呆れた顔の灯乃子が俺たちの方を見ていた。その頭には、サラが乗っていて、肩にスカーレットが座っている。この一ヶ月でこいつらとも灯乃子は仲良くなった。最初見たときは驚きすぎて開いた口が全然塞がらなかったが、今では仲良くしている。
「灯乃子……それ兄に言うことか……?」
「兄さんだし別にいいでしょ?」
「その超人の妹だということを忘れてないか?」
「もしかしたら、灯乃子さんも能力を持っているかもしれませんね。」
凛乃は唐突にそんなことを言う。確かに灯乃子は俺の妹だけど、俺の場合入手経路が完全に特殊だしなぁ……。それは無いとは思うんだけどなぁ……。
「そ、そんなことないんじゃないかな?」
「ありえるかもしれませんよ?幻想郷ですし♪」
急にどうした凛乃。いつからお前は風祝の巫女みたいなことを言いだすようになったんだ。
「さて、そろそろ夕方だし、買い出しにでも行ってくるか……。」
「あっ!私もついていくー!」
俺は特訓を終え、人里に買い出しに行った。
私は布団の中で考えていた。兄さんのように、私もそんな能力を持っているのかな?そういえば、兄さんは転生したんだっけ。その時に能力を手に入れたんだろうなぁ……。だったら、私が手に入れることなんて無理だよね……。でも、兄さんの役に立ちたいなぁ……。最近、夜中に何処かに出掛けてるみたいだし……。あぁもう!早く寝よ!
「……あれ?ここどこ?」
私は気がつくと真っ白な空間の中で立っていた。本当に何もない。ここ、どこ?永遠亭……ではないよね。こんなとこ見たことないし。
『こんばんわ……ですね。』
私は後ろから声を掛けられ、振り返る。そこには、白いワンピースを着ていて、綺麗な黒いストレートの髪の超美人な女性が、そこに立っていた。
「えっと……あなたは誰ですか?」
『あなたのお兄さんの知り合いですよ♪さて、ずっと立っていないで座ったらどうですか?』
「え?」
私は振り向くと、高級そうな椅子が置かれていた。何もなかったはずなのに……。再び振り向くと、女性も高級そうな椅子に座っていて、私とその女性の間にはテーブルが、その上には2人分の紅茶が置かれていた。私は椅子に座り、その女性のことを見つめる。
「えっと……あなたは誰ですか?」
『神様です。』キッパリ
「…………へ?」
『だーかーらー、神様ですよ?』
この人は何を言ってるの?神様って……いないと思ってるわけじゃないけど急すぎて……。もしかして、夢?私は頰をつねってみる。……痛くない。ということは夢か!
『確かに夢の中ですがこの内容がただの幻想ってことではないですよ?』
「え?わ、私何も言って……。」
『神様ですから、心を読むなんて造作もないですよ?』ニコッ
ほ、本当みたい……。だって、そんな簡単に心を読むなんてできるはずがないもん……。
「そういえば、兄さんの知り合いってどういうことですか?」
『あなたのお兄さんとは認識がらあるんですよ。そうですね……。貴女が元いた世界から、今の幻想郷に行かせたのは私です。』
「そ、それってつまり……。」
死んだ兄さんを幻想郷に転生させたってこと……?
『そうです♪能力を与えたのも私なんですよ?』
「へ、へぇ……。」
兄さんの能力って、本当に転生するときに手に入れたんだ。あんな凄い能力を授かれるって、神様って本当に凄いな〜……。
「それで、私にどんな用ですか……?」
『あなた、能力が欲しいんですよね?』
「!」
『どうして、欲しいんですか?」
どうして?欲しいっていうより私はどうなんだろうって…………でも、確かに欲しいのかもしれない。だって……。
「兄さんの役に立ちたいから……です。」
『……本当に兄妹仲がいいんですね♪』
「……はいっ!!」
『では、あなたに私が能力を授けてあげましょう。あなたのお兄さんに比べたら劣るかもしれませんが、その方が兄妹としてはいいでしょう。』
「あっ、あの……ありがとうございます!」
『ふふっ、炎火と仲良くしてくださいね。ほら、そろそろ時間ですよ。』
「……はいっ!」
私は紅茶を飲みきり、後ろを振り返る。すると、一つのドアが存在していた。私は椅子から立ち上がり、ドアへ近付く。そして、ドアを開くと、私は光に包まれる。
『ふふっ……やっぱり、楽しい兄妹です♪』
神様は楽しそうに笑みを浮かべた。
1話の時以来ですね〜……。いやぁ、懐かしいです!次回も頑張って書きます!