He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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投稿ちょっと遅くなってごめんなさいね。


part33 突き進め。恋する人間とその仲間達

「水符『全弾発射(フルバースト)』!!」

 

「熱冷符『エアダイナマイト』!!」

 

「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

凛乃は弓で霊力で作られている水属性の矢を広範囲にかつ大量に速射している。前よりも威力とか上がってる?敵の銃弾を貫通したり、一発だけで相手を地に伏せさせている。灯乃子は…………うん。正直舐めてたのかもしれない。空気を急激に冷やし、その後急激に加熱して熱膨張の爆発で敵を吹き飛ばしている。その間に俺は1つ薬を服用する。水なしで飲みにくいが、頑張って飲むしかない。飲み込むと、霊力が急激に回復していく。流石永琳先生の霊力回復薬だ。

 

「………………。」ドガッバギッ

 

「ぐわぁぁ!!」

 

「貴様!よくmうわぁっ!」

 

サラはスペルなどを使わず、腕にエネルギーの爪で敵を殴りかかったり、銃弾を尻尾で防ぎながら薙ぎ払って相手を吹き飛ばしている。……うん。まあ、流石火龍だよね。見た目とは全然違う。

 

「敵陣では油断大敵だぞ!」ドドドドドド

 

敵の月兎が俺に銃を乱射してくる。油断大敵?油断なんかしてるわけないだろ。

 

「双獄炎剣『双聖蒼炎剣』。」

 

俺は両手に蒼い剣を出現させる。そして…………。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」

 

「えぇっ!?そんな……銃弾を斬るなんて……。」

 

俺は炎の力で最大限まで速度を上昇させ飛んでくる銃弾を斬っていく。すると、銃弾の雨が止む。弾切れしたらしい。月兎は急いでリロードをする。しかし、俺はそれを見逃さない。その間に一気に距離を詰めて斬り伏せる。

 

「キュッ………。」

 

変な声を出して月兎は倒れる。流石に殺してはない。気絶しただけだ。同じように、他のところから飛んできても、全て斬って溶かし、弾切れになったところを叩く。

 

「はぁっ……はぁっ……ッ!」

 

「うわぁぁっ!」

 

灯乃子が息を切らしながら爆発を引き起こす。灯乃子は戦う機会もなかったし、俺と凛乃とサラに比べたら、スタミナがない。しかも、普段使わない能力を連続で使って少ない霊力の消費も大きい。だから、かな。負担が溜まっているらしい。

 

「はぁ……はぁ……。」クラッ

 

「隙ありだ!!」ドドドドドド

 

疲労が溜まった灯乃子は一瞬、体がよろける。それを月兎の1人が隙をついて銃弾をばら撒いていく。

 

「灯乃子っ!」

 

灯乃子に銃弾が直撃する直前、赤い翼が灯乃子を覆う。翼は銃弾を全て弾き、灯乃子のことを守る。弾が切れ、俺はその隙に少々遠いが気にせず距離を詰め攻撃する。

 

「ありがとう、サラちゃん。」

 

「……うん……。」

 

灯乃子を守ってくれたのはサラだったようだ。ファインプレーだ。

 

「サラ!灯乃子と一緒に戦っていてくれるか!?」

 

俺がサラにそう聞くと、サラは頷く。灯乃子はこれで心配なさそうだ。俺はふと、凛乃の方を見る。そして、唖然とする。ちなみにこの時だけ高熱の炎を纏ってたので銃弾は俺に届かず溶けている。

 

「………………。」ヒュンッ!ヒュンッ!

 

「な、何故目を閉じたまま銃弾を回避して接近してこれるの!?」

 

「そこっ!水符『水弾拳』!!」

 

「ぎゅむっ……!!」

 

凛乃が銃弾を回避しながら的に接近し、凶悪な挌闘技を喰らわせていたのを見た。目を閉じたまま。多分、心眼?みたいなの?波導かな?水の流れがわかるなら、波導も使えるってことか?いやなんで波導を使えるって決めつけてんだ俺……。

 

「水符『多弾一点集中』!!」

 

「!?きゃあっ!!」

 

拳を繰り出した凛乃はその次に弓を構えて、複数の矢を同時に放つ。その矢はばら撒かれず、敵の一体にのみ命中する。これは酷い。当てられた敵は衝撃で吹っ飛ばされる。この戦いが終わったら、全員治療してあげよう……。

 

「そこまでだ!地上からの侵略者!」

 

俺達は声の方向を見る。そこには、2人の少女が。片方は紫色のポニーテールで、黄色のリボン、赤紫と白の服に、刀。もう1人は金髪で、帽子にピンクのリボン。紺色と白の服。綿月 依姫と綿月 豊姫。月の綿月姉妹だ。正直厄介だ。あまり女性と戦いたくは無いんだが……。

 

「お前達!ここに何の用だ!」

 

妹の依姫が俺にそう聞いてくる。

 

「俺の恋人を返してもらうために来た。できれば戦闘はしたく無いんだが?」

 

「私の部下達に手を出しておいて何を言う!」

 

周りを見ると月兎の死屍累々(誰1人として死んでない)。うーん、防衛してたらこんなに倒してたのか……。

 

「こんなに倒してしまったのはすまない。けど、君達じゃないけど、俺の恋人が月のやつに攫われてるんだ。俺は恋人を返してもらえれば俺達は帰る。」

 

「…………断る。」

 

「なに?」

 

「どんな理由にしろ、地上の人間がここに来ることは許されない。それに、やられた部下達の敵、取らせてもらう!」

 

依姫はそう言うと、俺に刀を抜刀して、高速で斬り込んでくる。これが、抜刀切りか。俺はそれを両手の剣で受け止める。……ッ、なんて重い攻撃だ。俺は依姫の脇腹になんとか蹴りを入れる。女の子を蹴るのは好きでは無いが、そんなことを言ってる場合では無い。

 

「姉上!」

 

「わかってるわ。」

 

豊姫が俺の方向を向いて扇を薙ぐ。すると、俺に強烈な悪寒が走る。

 

「炎風『獄熱風』!!」

 

俺は急いで豊姫の方向に強い威力の持つ炎の風を巻き起こす。すると、炎の風は何かと激突し、俺は吹き飛ばされる。……これが、森を一瞬で素粒子レベルで浄化する風ってやつか。……めんどいな。

 

「愛宕様の炎!」

 

依姫がそう言うと、依姫は炎を出現させる。

 

「これは小さく見えても愛宕様の力。すべてを焼き尽くす神の火なの。これほど熱い火は地上には殆どない。」

 

俺はニヤリと笑う。さて、能力のこの使い方はだいぶ久しぶりだな。確か、妹紅と最初に戦ったときぐらいか?

 

「その炎が自分に牙を剥くってことも考えろよ?」

 

「?何を言っているんだお前は。」

 

俺は依姫の使っている炎に意識を向ける。

 

「……来い。」

 

「……?何を……!?」

 

依姫の炎は俺の方に吸い寄せられ、俺の手の元に来る。

 

「愛宕様の力が消えた……!?」

 

俺はその炎を握る。そして手を開くと、既にその炎は消えていた。

 

「中々に熱い炎だけど……残念ながら、俺の炎も地球上には存在しない。」

 

「!?」

 

依姫は少し怯えた顔をする。さて、さっさと通らなきゃな……。妹紅がこの間にどんな目に遭ってるかわからないからな……。

 

「あなた……一体何者!?」

 

「自己紹介がまだだったな。焔 炎火。通りすがりの炎人間だ。」

 

「クッ……!祇園様の剣!!」

 

依姫がそう言うと、俺のことを刀が囲む。なるほど、確かに厄介。けど……。

 

「正直、これも俺に対しては無意味。」

 

俺はその刀に触れる。すると、刀はどろりと溶けて、地面に流れる。まあ、一応十万度でやったけど、別にいいだろ。

 

「ぎ、祇園様の剣が……。」

 

「どうする?降参するか?正直あなた達と戦いたくは無い。」

 

「くっ……舐めた真似を!炎雷神よ、7人の兄弟を従え、この地に来たことを後悔させよ!」

 

依姫がそう言うと、降雨と落雷が発生する。そして、俺に炎の竜が襲いかかってくる。そして、俺のことを炎の渦が襲い、雷も俺のことを襲ってくる。

 

「……さて、終わらせますか。」

 

「!?」

 

俺は全身に力を集中させる。そして、力を……解放!!

 

「炎符『超炎成身』!!!」

 

俺は炎の渦を殴る。すると、降雨、落雷、炎の渦が消える。俺の目は赤く、所々から炎が出る。

 

「……!?あ、姉上!」

 

「ええ!」

 

依姫が豊姫にそう呼びかけると、豊姫は扇子を扇ぐ。

 

「その程度ぉ!!超炎風『超極熱風』!!」

 

俺は先程よりも強烈な風を吹かせる。そして、激突……。すると、俺ではなく、豊姫が吹き飛ぶ。

 

「あ、姉上!このっ!!」

 

「残念だけどこれで終わりだ!!双炎剣技『焔斬り・速』!!」

 

俺は超高速で両手に握った剣で依姫を斬りつける。そして数秒後、依姫は他に伏せる。俺は自分の状態を解除し、剣を消滅させる。俺は、肩で息をしていた。正直、あの状態はキツイな……。一粒、霊力回復薬を飲む。そして、凛乃達の方を見ると、俺の方を見ていた。とりあえず、倒すか追い返すかをし終えたらしい。

 

「凛乃、灯乃子、サラ。ここは頼めるか?」

 

「はい、大丈夫です。」

 

「うん、大丈夫。ルナもいるし。」

 

「る、ルナ?」

 

「あ、神様の名前。」

 

……神様。何やってんだろ……。まあ、本人がフレンドリーに接せてていいんだろうけど……。

 

「サラは大丈夫か?」

 

「…………!」コクコク

 

「わかった。じゃあ頼んだぞ!」

 

俺は3人にこの場を任せ、蓬莱人2人の救出へ向かった。




依姫と豊姫戦短い?作者の作文力を恨め。

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