He have gone to Gensokyo.   作:風峰 虹晴

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ちょっと予定ができたのでクロスオーバータグを追加させていただきました。


part41 退院

「んん……?」

 

私は目を覚ますと病室?のような天井が目に入った。私は体を起こすと、体に少し痛みが走った。多分、『カブト』の副作用が残ってるのかもしれない。周りを見ると、複数のベッドがあったが誰も寝ていなかった。

 

「……魔理沙さんはどこだろう……。」

 

あの人が助けに来たとき、魔理沙さんも一緒だった……。だったら、魔理沙さんは無事なはず。だったら、もう帰ってるのかな?

 

「……よいしょ……。」

 

私は体の痛みを堪えながら私はベッドから降りた。ここは病室っぽいから、看護師さんかお医者さんがいるはず。私はそう思って病室を出た。今気づいたけど、私病人の着る服にいつの間にか着替えさせられてた。誰がやってくれたんだろ?そんなこと考えながら病室を出た。

 

「きゃっ!?」

 

「えっ!?あっ、蜜音さん、目を覚ましたんですね。」

 

私は部屋を出ると同時にぶつかってしまった。前を確認してみると、紫の髪に看護師さんが着る白い看護服を着ていて、頭には、大きなうさ耳が生えていた。

 

「あ、は、はい。」

 

「私は看護師の鈴仙です。目を覚ましたら連れてくるように言われてるので、ちょっと付いてきてもらえますか?」

 

「は、はい……。」

 

そういうことで、私は鈴仙さんの後ろについて、大きな和風の屋敷のようなこの長い廊下を歩いている。なんか……今昔が入り乱れてる……。

 

「ここの部屋です。」

 

「あ、はい、ありがとうございます。」

 

「どういたしまして♪」

 

鈴仙さんは私に眩しいほどの笑顔を見せる。その笑顔はとても柔らかく、優しい笑顔だった。……こんな笑顔ができる人は、幸せなんだろうなぁ〜……。私は部屋と扉を数回ノックする。

 

「どうぞ。」

 

中から大人びた女性の声が聞こえた。私はその声を聞いて、部屋の扉を開けて中に入る。

 

「あら、初めまして蜜音さん。」

 

「は、初めまして。あの……あなたのお名前は……?」

 

「私はここの医者の八意 永琳です。」

 

この人がここの医者というのを聞いて、少し驚いたけど、少し納得した。見た目は若い女性けど、雰囲気が威厳があるので納得もした。

 

「さて蜜音さん。あなたの体を少し調べさせてもらいました。あなたは普通の人間よりかなり多くのフェロモンを分泌すること。それと、脳も調べた結果、言語の部分に人以外に虫があるのがわかりました。つまり、あなたは虫と意思疎通を取れる。そうですね?」

 

「は、はい。」

 

「そして、三種の虫の力を、一時的に借りることができる。そして、それを使った後には副作用がある……。そうですね?」

 

「は、はい。」

 

どれくらいの間眠ってたのかわからないけど、短い時間でたくさんのことがわかっているのを、純粋に凄いと思った。

 

「あの……魔理沙さんは?」

 

「あぁ、彼女なら……。」

 

永琳先生が魔理沙さんについて何か言おうとした瞬間、いきなり勢いよく扉が開き、私は驚いて扉の方向を振り向く。そこには、息を切らして立っている魔理沙さんがいた。

 

「ま、魔理沙さん!?」

 

「蜜音ぇぇぇぇ!」

 

魔理沙さんはそう叫ぶと私にいきなり抱きついてきた。私は思わず顔を赤く紅潮させる。恥ずかしくてたまらない。嬉しいけど、恥ずかしいです。

 

「ま、魔理沙さぁん……///」

 

「あ、ごめんなんだぜ♪」

 

私が魔理沙さんに抗議すると、魔理沙さんはケラケラ笑いながら私から離れる。悪気はないみたいですけど、かなり心臓に悪いです。……ち、ちょっと嬉しかったり……///

 

「でも、良くなってよかったんだぜ!」

 

「そ、そうですか……。」

 

「おい魔理沙あんま廊下を走るなよ〜。」

 

すると、開いた扉からもう1人部屋に入ってくる。長い黒髪、こっちに来てから私のでしか見たことがない制服を着ていて、右手には黒い手袋をした男の人。この人は、私を助けてくれた炎火と言われてた人だ。

 

「お、目を覚まし……!?」

 

炎火さんは私を見た瞬間、炎火さんの挙動がおかしくなった。どう見ても私のせいだ。けど、おかしい点がある。今までだったら、一瞬で理性を失って襲ってきたのに、何故か炎火さんはそうではない。数十秒間そんな状態が続いたあと、いきなり炎火さんは自分自身を殴りました。かなり強く殴ったらしく、思いっきり吹っ飛んだ。

 

「ええ!?だ、大丈夫ですか!?」

 

私は思わずまだ痛む体を動かして炎火さんに駆け寄る。炎火さんは立ち上がり、頭を振る。

 

「ふ〜……あ〜、この子の体質忘れてた〜……。」

 

「えっと……わ、私がいてもなんともないんですか?」

 

「うん、まあね。そういうの纏ったし。」

 

纏った、とはなんとことだろ。けど、私のこの体質が影響なく、男性と接したのは本当に久しぶりだった。私は久しぶりに男性と会話して、少し緊張していた。

 

「それよりも……大丈夫か?まだ体痛むんだったら言えよ。」

 

「え?あっ、はい。」

 

どうしてこの人が私にそんなことを言うのだろうか。ここのお医者さんは、永琳先生のはずで、治したのも永琳先生の筈なのに。

 

「あぁ、言い忘れてたけど、あなたの体の怪我を治したのよ?」

 

「え、ええっ?でもお医者さんは永琳先生……。」

 

「えっと……永琳先生は薬を作るのが得意だから、怪我を治すのは俺の能力でやる方がいいんだよ。ちょっと試しに……。」

 

炎火さんは手の平を開く。すると、手の中に緑色の炎が現れる。私はびっくりして少し避けるようにしたけど、魔理沙さん含め、みんなは全く驚かない。すると、緑色の炎は私を包んだ。一瞬、錯覚かどうかわからないけど凄く熱く感じたけど、どこも火傷してないし、もう痛くもなかった。更に、まだ少し痛かった体の痛みが、スーッと消えていった。

 

「え、ええ?」

 

その光景に、私は驚くことしかできなかった。暫くすると、痛みは全て消えて、逆に体はこうなる前より軽くなった。

 

「ん、どうだ?」

 

「体の痛みが消えて、前より体が軽くなりました……。」

 

「まだ痛み残ってたのか……。結構キツイ症状だな、その副作用は。」

 

「は、はい。」

 

正直な話、この副作用のせいであまり能力を多用できない。だから、これを克服しようとしても、そこまでの道のりがキツすぎると思って、私は諦めた。

 

「んで、これから2人はどうするんだ?」

 

「えっと……ど、どうしますか?魔理沙さん。」

 

「特にやることもないし、帰るんだぜ!」

 

「そうか、なら、ちょっとにとりのところに行ってくれ。蜜音さ……呼び捨てでいいか?」

 

「え?あっはい。」

 

「蜜音の役に立つ物の開発を依頼してるからな。」

 

「おお!炎火結構優しいんだぜ!」

 

魔理沙さんはそう言うと炎火さんの背中をバシバシ叩いた。結構音が鳴ってるけど、あまり表情を変えない。炎火さんはそんな魔理沙さんをジト目で睨んだ。

 

「魔理沙、お前ちゃんと家事してるんだろうな?」

 

「えっ!?あっ、あぁ、ち、ちゃんとしてるんだぜ!」

 

炎火さんの質問に、魔理沙さんは物凄く目を泳がせながらそう答えた。住ませてもらってる私が言うのはあまり良くないかもしれないけど、びっくりするぐらい魔理沙さんは家事をしません。逆に、魔理沙さんが掃除という家事をする原因でもあります。そんな魔理沙さんを見て、炎火さんは大きな溜め息をつきます。

 

「お前なぁ……自分のことを乙女って言うくらいならちゃんと家事くらいしろよ……!」

 

「うぅ……妹紅はちゃんとしてるのかぜ!?」

「よく部屋の掃除してもらってるし、料理作るのもたまに手伝ってもらってるぞ?あと、今は妹紅には育児任せてるしな。」

 

「な、なに……!?」

 

魔理沙さんはそう言って、地面に手をついてうなだれていた。どれだけショックだったんだろう。けど、私は別に気にしていない。寧ろ当然のことだと思っていた。……まあ、すぐに魔理沙さんが家事が苦手だと言うことはわかったが。

 

「じゃあ、魔理沙さん、行きましょう。」

 

「わ、わかったんだぜ……。」

 

魔理沙さんは落ち込みながらも立ち上がり、私は出口がわからないので、魔理沙さんの後ろを歩いて帰ろうとした。

 

「蜜音さん、ちょっと待って。」

 

すると、永琳先生が私のことを引き止めた。

 

「何でしょうか?」

 

「これを持って行きなさい。」

 

永琳先生が渡して来たのは、中に数個の粒が入った瓶だった。私はそれを受け取った。

 

「これはなんですか?」

 

「これはあなたの副作用を抑える薬よ。あまり数がないから、能力を使うのはなるべく控えてね。」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

私は深く永琳先生にお辞儀して、部屋を出た。魔理沙さんはニコニコして喋りながら外に出る。私は魔理沙さんが箒にまたがると、私も箒の後ろに乗る。

 

「じゃあ、行くんだぜ!」

 

魔理沙さんはそう言うと、箒ごと私達は宙に浮き、高速で魔理沙さんが「妖怪の山」といっていた山に向けて高速で飛び始めた。




少し遅れてしまい、ごめんなさい(`・∀・´)
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