以前から見てくださった方お久しぶりです。
本当にお久しぶりです。
こちら改訂版になります。
(もうすぐ高校一年目は終わりか)
冬休みに学校で未だ旧式の灯油ストーブの前で英語の課題プリントをしながら、ふとそう思った。
誰もいない教室で…
思い返してみれば、高校の入学式当日。
俺は新たな日常への希望に胸を膨らませ少し早めに家を出た。
お気に入りのシアンブルーとパープルホワイトで塗装されたロードバイクに颯爽と跨り、ニヤけそうになる口元を引き締め、高校への通学路を感慨深く眺めていた。
だから、普通なら気が付くであろう、道交法をブッちぎって走る車にさえ気が付かなかった。
そして
俺は大切な物を失った。
「俺のロードバイクが……」
その結果、俺は相棒を失い、病院で検査を受けるため入学式は欠席となった。
そして、初日から休んだ俺は元々の人相もあり、あまり素行のよろしくない生徒と言うレッテルを貼られた。そうして希望に満ち溢れた高校一年は、孤高のボッチとなったのだ。
HAHAHAHA。悲しくなんてないよ……ほんと
「さて、英語の課題の続きをしようかね」
二学期に赤点を取ってしまったため、この日は丸一日学校で過ごした。
課題も終わり、3日間降り続け雑踏に踏み固められた雪を踏みしめながら帰路についた。
家に着きすぐさま着替る。今時あまり見なくなった詰襟の制服はだらだら過ごすには全くもって適していない。
何をするでもなくゴロゴロTVを見ていたら世界初の男子でISを動かしたと言うニュース速報が流れた。ISは、女性にのみ動かすことができるというのが今までの定説である。故に世界は騒然とした。
インターネット上では某掲示板が大盛り上りになり、報道番組ではコメンテーターが興奮した様子でこれからの展開について独自の見解を好き勝手に言い立てる。
それから、世界各国のお偉いさんやらが「探せば他にも男性で動かせる人間がいるのではないか」という考えが広がった。
そして、世界各地で一斉に緊急ミッション「男性操縦士をさがせ」が発生することになる。
さて、全世界で行われるこのミッション発生から約3週間後の冬休みの最中の事、幸い降り続けた雪も溶け、小春日和の今日、俺の学校にもようやくミッションの実行日がやってきた。
このミッションも約半数が終わり、多くの希望に燃える熱き男たちが無残にも敗れていった。
体育館に名簿順に一列に並ばされる。
大体真ん中辺りの俺は、冬休みということもあり夜更しをしていた。というより昼夜逆転の生活が身についていたのである。その為か、久しぶりの日光が眩しく眉間には深い皺が刻まれているのが自分でも分かる。
「どうせ動くわけねぇんだ、早く帰らせろよ」
わざわざ、休みの日にまで学校に呼び出される学生の身になってほしいものだ。
とはいえ、教師陣も授業のない冬休みの真っただ中に騒がしい学生共の相手をするのも同じくらい面倒かもしれないと考えれば、まぁ彼らも彼らで面倒だと思っているのかもしれない。
ちなみに、俺は常に眉間に皺を寄せ、睨んだような、不機嫌そうな顔になっているらしく、周りの生徒は、怯えて前後約1.5mほど離れた位置で並んでいる。
これがまた地味に傷つくんだよ。取って食うわけじゃないんだから。
さて、、前の奴が終わり俺の出番となった。
ここで、ミッションの説明をしよう。
このミッションは単純明快、停止状態のISに触るだけ。
みんなわかったか?
とはいえ、このミッションに成功した人間は今まで一人目君以外は誰もいない。
俺も、動かせないだろうと思うし、休みの日にわざわざ呼び出されて少々不貞腐れていたのもあり待機状態のISに拳をぶつけることにした。
拳を握りしめ、腰の入った正拳突きを叩き込む。
俺の拳が待機状態のISに触れた瞬間、このISの基本操縦、装備武装、エネルギー残量やらが直接、脳内に流れ込んできた。余りに突然の事で事態が全く呑み込めない。人間余りに想定外のことが起きると思考停止に陥るということを身をもって知ったのである。
気を取り直して周りを見てみると、みんなして呆けた表情で固まってる。
そして、固まったのも束の間、すぐさま役員は携帯を取り出し引っ切り無しに連絡を行い、二人目が見つかったことを通話相手にまくし立てていた。
改訂版では、一話一話手直しを加えつつ執筆し、尚且つ以前から書き直したい箇所を手直ししつつ進めていきます。
本当ならば、今までの作品をそのまま進めようと思いましたが、改めて自分の作品を見直すことと心機一転という意味を含めて新しく始めていこうと思います。
よろしくお願いいたします