さて、こんかいは、原作キャラがようやく追加です。
それと原作イベントはさらっと流されます。
今日は10時過ぎているにも関わらずまだ部屋にいる。
本来ならクラス対抗戦の日で10時を過ぎた今自分も含めてほとんどの生徒はアリーナに集まっていることだろう。
ここで問題なのがなぜ俺が部屋にいるのかということである。
調子に乗って風邪をひいた。
ことの始まりはクラス対抗戦の前日の朝である。俺は妙にその日目覚めがよくいつもより長い距離を走った。しかし、その日は生憎朝から雨だったのだ。走り始めた頃はまだ雨もまばらでそう冷えることもなかった。しかし、途中からいきなりゲリラ豪雨状態になりびしょ濡れになり体温も一気に下がった。
更識によると帰った直後の俺はまるで幽鬼のようで顔色も悪かったようだ。部屋の扉を開けてもらった時いわれて初めてなぜ驚かれたのかの意味が分かった。その時、俺は驚いた更識も可愛いな。なんて思っていた。ベタ惚れだな。俺って。ちょろいちょろいよ俺。
そして、次の日には熱を出したというわけである。
さて、そんなこともあり俺は風邪を引いたのだ。風邪をひくのは実に5年ぶりくらいになるのだろうか。こんなことを考えながら、ベッドに潜り込みシミ一つない天井を眺める。
更識についてだが当然の如く看病をすると言い張り動こうとしなかった。しかし、更識が倒れたときと違い、今日はクラス対抗戦があるのだ。生徒会長が欠席するなどということはあってはならない。しかし、更識はそう説得しても嫌だと言い張る。嬉しいのだがさすがに今日更識を休ませるわけにはいかない。
だから、俺はある人物に連絡した。
そう布仏姉である。俺は布仏姉に電話をして無理矢理更識を持って行ってもらった。アドレス等についてだが、先週生徒会に新しく入った際に更識がよく仕事から逃げるから役員内でネットワークを構築して早く連れ戻すようにするためだそうだ。しかし、俺が布仏姉に連絡を取るのは初めてだ。俺が手伝いに行くようになってから更識が仕事から逃げることがなくなった。なんでも「早くみーくんと部屋に帰ってお話したいのよ」だそうだ。嬉しいことを言ってくれる。だが、みーくん言うな。
さて、その為俺は今一人なのだ。一人、つまりボッチである。最近はいつも更識が俺の隣にいてくれたので一人でいることが少なくなっていた。久しぶりの感覚だ。慣れていたはずなのだが、今では少し落ち着かない。物足りない感じがするのだ。俺のなかで更識の存在が随分と大きくて大切なものになっていたようだ。
人間そうすぐには変わらないと思っていたのだがそうでもないようだ。俺は更識のおかげで変われたと思う。いまだに、友好関係は広いとは言えないが黛しかり布仏姉しかり、更識のおかげで仲良くなれたと思う。この学園で、もし更識が俺を助けてくれなければ俺はいまだに一人でいただろう。改めて考えると俺は更識の世話になってばかりなのだ。これから、少しずつだが更識を助けていけるようになりたいと思う。まぁ、今日みたいなことは今後ないように気をつけなくてはいけない。
そろそろ早く治すために寝ることにするか。
目が覚めた時にはもうすぐで日が落ちそうだった。俺寝過ぎである。昼食さえ食べていないのだ。さすがに腹が減った。何か口に入れようかと思ったとき右手に何やら感触を感じた。ふと見てみると更識が俺の手を握って寝ていた。更識の手は俺より暖かく柔らかい。更識の手をにぎにぎしていたら更識も起きたようだ。
「あら、おきたのね。調子はどう?」
「悪くない」
「そう、お腹減ってない?何か作ってあげようか?」
「ああ、頼む」
「まっかせなさ〜い♪」
夕食は更識が作ってくれるようだ。やったね。
さて、更識が今日のクラス対抗戦のことについて話してくれた。なんでも一夏と中国の代表候補生のチビッ子の試合の際、未確認ISが乱入して対抗戦は中止だそうだ。しかも、そのISは無人機だったそうだ。今、更識はそのISの情報が来るのを待っているとのこと。俺が寝ている間にそんなことがあったとは。更識に怪我がないか聞いておいた。更識は怪我がないようで安心した。もし、更識が怪我をしていたら、俺はこれから先ずっと後悔することになっただろう。大事な時に呑気に寝ていたのだから。
怪我がないか聞いたあと、更識は、おかゆを作ってくれた。
……のだが、
「蓮華を渡してくれ、更識」
「嫌よ、亮君は今病人なのよ。大人しく食べさせられてなさい!」
怒られた。あれー?なんで?
「ほら、亮君、口を開けて。はい、あーん♪」
「む……」
「はやく、ほら、あーん♪」
「……あむ」
「どうどう♪美味しい?」
「うまい」
「じゃあ、もう一回、はい、あーん」
今日は絶好調の更識だった。その後、もう一回が最後まで続き全て更識に食べさせてもらった。その日以降、雨の日のランニングはなくなり朝は二人でキッチンに立つことになった。正直エプロン姿の更識は破壊力抜群だ。俺の鋼の精神がすごい勢いで削られていく。というか毎日削られている。
さて俺が寝込んでいた日であり、クラス対抗戦の日であり、未確認ISが乱入してきた日でもあるこの日は、学園の人間にとって大いに印象に残った。それから幾日かが過ぎた夜のこと。俺もすっかり体調は良くなり、いつかの日のように二人してコーヒーを啜っていた日のこと
「そういえば、明日、亮君のクラスに転校生が来るわよ」
「また転校生か。この時期に?」
「うん。しかも二人。フランスとドイツから」
「それで?」
「それでって。はぁ、ほんと亮君て自分に関係ないこと以外興味ないのね」
「まあな、前に言ったろ。俺には他にとても気になる子がいるって」
「そうね。まぁ、私もとっても気になる人がいるのよね♪あっそうだ。でも今から言うことは亮君に関係あるかも」
「なんだ?」
「実は、転校生の内一人は男の子なのよ」
「ほぉ、三人目か」
「まぁ、そうなるわ。でも、本当にそうなのかしらね〜?」
「?」
「あっそろそろ消灯時間ね。お休み、みーくん」
「あ、ああ、お休み。おい、どさくさに紛れてみーくん言うな」
その後、ベッドに入ったのだが更識の最後に言ったことが気になり、なかなか寝付けなかった。まぁ、転校生が明日来るのだからその時にまた考えればいいだろう。そうして、考えることを放棄した俺は直ぐに眠りについた。
その日のは、夢を見た。親父が酒を一升もってこちらに笑いかけている夢だ。ムカついたので殴り飛ばした時俺は目が覚めた。
翌朝は綺麗に晴天だ。雲一つない。これなら雨が降ることもないだろう。もちろん天気予報でも確認済みだ。最近は夏も近くなり昼間の日差しがつよくなってきた。しかし、早朝はまだ涼しく走りやすい。
そういえば、昨夜変な夢を見た気がする。……まぁ、いいか。
さて、今日も更識と共に登校した。最近は更識が俺と仲良くしてくれているおかげで入学当初のような一般生徒の俺に対する異常なまでの警戒心がなくなり、ごく稀にだが俺に挨拶をしてくれる生徒も出始めた。ありがたやーありがたやー
そんなことを思いながら登校している今日この頃である。
教室に入り何やらクラスの雰囲気が落ち着かないことに気がついた。あぁ、そういえば、今日転校生がくるんだったな。
「ね〜みーくん。今日はね〜このクラスに転校生が来るんだよ〜」
クラスを見渡していた俺に声を掛けてきたのは、布仏姉妹の妹こと、布仏本音である。
「知ってる」
「む〜、なんで知ってるの〜?」
「ねぇ、大神君、転校生がどんな子か知ってる?」
次に俺に話しかけてきたのは、鷹月静寐である。かなり前に本音の仲介を経てから、少しずつだが、会話をするようになったのだ。
「フランスとドイツから来るらしい」
「ふえ〜、なんで知ってるの〜?」
「ルームメイトに聞いた。あぁ、そういえば片方は男らしいぞ」
音が止んだ。
さっきまでわいわいがやがやとみんな騒いだいたはずなのだが、俺が今言ったあとに皆の動きが止まった。しかも、全員が俺の方を見ているのだ。無音状態のクラスで全員から見られている俺。……怖いんだが。
だが、そんなことも束の間普段は怯えて近寄ってこない連中を含めクラスの連中全員が俺に集まってきた。
「ねぇ、男ってほんとなの!大神君!」
「大神君、転校生が男ってほんと!」
「ふふっ、これで新しく本が書けるわ。ふふっふふふふ」
「男!男が来るの!どんな子なの?」
入学当初の一夏ってこんな感じだったんだな。しかも三人目がめちゃくちゃ危なそうなんだが。しかも、あまりに大人数に話しかけられどれに答えればいいかわからない。ああ、本音が集団から弾き飛ばされてるし。
「おい、貴様ら何をしている!SHRを始めるぞ。席に着け」
ここで織斑先生登場である。全員すぐさま散らばり席に着いた。ここで逆らえば、出席簿アタックの餌食になるからな。しかし、全員俺の方を見るのはやめてくれ。どうせ今から転校生が来るんだから大人しく待ってろよ。ほら、山田先生も困ってんだろ。
「み、皆さん今日は新しくこのクラスに転校生が来ます。しかも、二人ですよ!」
なんか皆を驚かせようとしたようだが皆にはその情報が行き渡っているため、おい、早くその二人出せよ、片方男なんだろ、みたいな雰囲気で山田先生は涙目になっている。そして、皆のリアクションが思いのほか無かった山田先生は、渋々転校生を教室に入れた。
「失礼します」
「……………」
その後二人の転校生が入ってきた。金髪のフランス人がシャルル・デュノアで銀髪ドイツ人の眼帯ちゃんがラウラ・ボーデヴィッヒだそうだ。
デュノアが男なのだが、………前日に更識が妙なことを言っていたためどうも怪しい。なんの前情報もなければ、そんなことを思うこともなかっただろうが、一度気になってしまえば、どうも怪しいと疑ってしまう。本当に男……なのか?
そんなことを思っていると眼帯ちゃんが俺の前まで来た。座ってる俺と立ってる眼帯ちゃんが同じ目線とは…ちゃんと飯くってるか?
「お前が織斑一夏か?」
「違う」
「「………」」
俺がそう言うと眼帯ちゃんは何事もなかったかのように一夏の方に行き、何かを言ったあと平手打ちを食らわせていた。また、一夏か!女性問題も大概にしとけよ。まじでいつか刺されるぜ。
その後なんやかんやざわついたものの出席簿アタックで鎮静化した。その後は実習ということで男三人で更衣室に行くことになった。その途中、デュノアの自己紹介を受けたのだが、俺はどうも本当に男なのかと疑惑の目を向けてしまった。それでデュノアを少し怯えさせてしまったようだ。俺は直ぐに謝っておいた。今日帰ったら更識に本当にデュノアが男なのか聞いてみることにしよう。
移動中一夏とデュノアだけなら女子生徒に囲まれることがあっただろうが、俺がいると違う。俺が先頭をあるくとさながら氷を砕いて進む氷砕船の如くスムーズに進むのだ。
今日の実習のまとめ
・一夏セクハラ
・山田先生にイギリスと中国の代表候補生がボコられる。以上
ふはははは。聞いてくれ。ついに昼食だ。しかも今日から更識の手作り弁当だぁ!
今日は新しく男性操縦者が増えたので男三人で昼食を食うことになったのだが、当然の如く一夏には各種様々な女子がついてくるわけで一緒に居づらい。というわけで俺とデュノアは少しだけ離れた位置で昼食を摂っている。更識の弁当マジうまい。これからずっと食べられるなど最高だ。うまい、うまいぞぉぉ!
「ねぇ、大神君、一夏っていつもあんな感じなの?」
「ああ、そうだな」
「「・・・・・・・・・・・」」
会話が続かないっ!俺がよく話せるのは更識とあと数人くらいなのだ。というか基本的に俺は自分から誰かに話しかけることは無い。それに正直何を話せばいいかわからない。お前って本当に男か?なんていくら何でも失礼すぎるだろ。こういったときはどうするべきなのだろうか?
「あーデュノアは弁当じゃないんだな」
「え?あぁ、うん。まだ来てすぐだから、時間がなくてね?そういう大神君は、自分で作ってきたの?」
「いや違うぞ。作ってもらった」
「へぇ、そうなんだ」
「なぁ、デュノア、「なぁ!二人共そろそろ更衣室行こうぜ」」
失礼にならない程度に女みたいって言われないか?と聞こうとしたのに…いや、これも結構アウトだな。なんていいタイミングで一夏は声をかけてくるんだ。というか一夏の顔色がかなり悪いんだが…まぁ、いいか。多方なにか変なものでも食わされたんだろう。
「ああ、今行く。行くぞ、デュノア」
「えっ。あ、う、うん」
後書きをお借りしまして毎回誤字脱字修正前の指摘をしてくださる方々に感謝申し上げます。書き直した箇所の削除ミスやタイピングミスなんかが結構あるみたいです。