転校生二人が転入して来た日の夜、俺は更識にデュノアのことを聞いてみた。
いつもの夜の復習を終え、二人で勉強机の椅子を引っ張りだして向かい合うように座る。
更識の手には、両手で包み込むようにマグカップを持ちコーヒーを啜っている。おい、マグカップそこ代われや。
「なぁ、更識、デュノアって実は女なのか?」
「うん。そうよ」
「それはつまり一夏もしくは俺の情報を得るためのスパイってことか」
「まぁ、そうなるわね。でも、いろいろと事情があるみたい」
「どういうことだ?」
「話すと長くなるわよ?いいの?今更だけれど、それに聞いたら色々と後戻りできなくなるのよ?」
更識はそう言って、少し俯く。世の中知らなくていいことのほうが多い。世の中自分が思っている以上に汚れているし冷徹である。彼女からすれば、心のどこかで親しくなっていく俺を巻き込みたくないという風に思っているのだろう。
「構わない。俺は、世界に二人しかいない男のIS操縦者だろ。そうなった時点で普通でいられないことくらいはわかっているさ」
もうIS学園に入学した時点で自らの重要性と立場は理解しているつもりだ。今から普通の人間に戻れない事くらいわかっている。
「それにな」
「?」
不思議そうな顔をして更識が顔を上げる。
うん。可愛い。上目遣いが俺の理性を削り取る。
「どうせ普通じゃいられないってんならお前の近くで過ごせるほうが楽しいからな」
「っ!!」
流石に、「普通じゃいられないならお前と一緒に居たい」とかはね、彼氏でもないのにここまでは言えねぇよ。ほら、更識ってあんまり男子と関わったことなさそうだろ?彼女の俺に対する思いがlikeなのかloveなのかはわからないだろ。そんな状態でそこまでは言えねぇわ。手堅く行こうや。
……待てよ。俺も今まで女子と関わったことなんかねぇわ。なら、俺の気持ちは果たしてどこに当てはまるのだろうか……
「…く……りょ……亮くん!」
いかんいかん。自問自答していたら思考の沼に嵌ってしまった。更識が俺の顔を覗き込んでいた。
「どうしたの?急に黙り込んじゃって?」
「いや、何でもない」
「本当かしら。もしかして、熱でもあるんじゃないの?」
そう言って更識は俺の額に手を当てる。
ちょ、なんかいい香りするし、手柔らかいし、近い!マジで近い!こう不意に近寄られると心の準備がですね…
「大丈夫だ。本当に大丈夫だから」
身を乗り出して俺の額に手を当てる更識をさり気なく遠ざけて俺は心の平穏を保つ。
嬉しいけどさ、ほら、やっぱり男女の適切な関係をですね。やっぱりIS学園といっても学びの場であるからして健全にあるべきだと思うね。うん。
「やっぱり亮君熱あるんじゃない?」
俺がもしかしたら嘘をついているんじゃないかと思っているらしく更識は立ち上がり腰に手を当ててご立腹のようだ。
とはいえ、更識のことがどう好きなのかなんて言えねぇし、不意に近くにいたから色々と熱くなってたなんて言えねぇわ。
俺は、ごまかす様に詰め寄ってきた更識の頭をわしゃわしゃと撫でまわした。
「きゃ、ちょっと!もう。髪が乱れちゃったじゃないの!」
ぐしゃぐしゃになった髪を手で梳きながら更識が抗議の声を上げる。そして、俺に背を向ける。
「いや…すまん」
拗ねている更識可愛い。
「ふーんだ」
もしかして、本当に怒ってらっしゃる?
もしや、安易に髪を触ったのがダメだったのか!髪は女の命って言うしな。これは不味い。ごまかす為って言ってもこれは、やりすぎたのかもしれない。
「すまん。更識もうしないから許してくれ」
背を向けている更識に向かって頭を下げる。例え相手が背を向けていようと、しっかり頭は下げておくべきだと思う。
「ちょっと!?亮君、やめてよ!べ、別に本当に嫌だったとかじゃないのよ。むしろ、よかったというか、その、急だったから、私もちょっと驚いちゃったというか。だから、亮君頭を上げてよね。」
頭を下げる俺にオロオロしながら頭を上げてという更識。
「もう、頭を上げてくれないならこうよっ!」
そう言って更識は、頭を下げているので更識の前にある俺の髪をかき回した。そして、そのまま更識は、俺の頭を掻き抱くようにして俺の耳元で呟く。
……あのですね。更識さん。その状態で頭を抱え込まれますとね貴女の胸部装甲が押し付けられて……はい、最高ですね。
「あのね、亮君。私は亮君に触ってもらえるならいいのよ。むしろ……その…」
言いかけて、更識は言葉に詰まる。急に言葉に詰まった。俺は、不思議に思い顔を上げるとそこには、耳まで真っ赤に染め上げた更識の顔がある。
「可愛いな、おい」
可愛いな、おい
「もう!折角人が真剣に話そうってしてるのに亮君はっ!」
おっと、心の声が漏れていたようだ。でも可愛いよな。最高だ。
「亮君のバカー!」
更識は、真っ赤な顔のまま更識はそう言い放ち自分のベッドに飛び込んだ。
今日も相変わらず最高だな。……そういえば、結局何の話してたっけ?
更識がベッドに飛び込んでから一時間ほど経って、顔から赤みが引き、どうにか機嫌を直してもらった更識には本題のほうを話してもらった。
更識の話では、デュノアは、フランスのデュノア社社長の妾の子で母親はすでになくなっていること。そして、フランスのデュノア家での彼女の立ち位置は非常に危うく、半ば迫害されるように過ごしていたようだ。今回のスパイ容疑については、デュノア社が経営不振に陥っているため、脱却の足がかりにするために強制的にデュノアを送り込んだらしい。
「んで、あいつの処遇についてはどうするんだ?」
「まぁ、デュノア社については、それなりの罰を受けさせるわ。シャルロットちゃんについては、そうね、もしこのIS学園に残りたいなら、この学園の生徒会長として一生徒を守るわ。でも、もしIS学園に対して彼女が害意をもって何かするというのなら私は彼女にも罰を与えなくちゃいけないわ」
「そうか、彼女次第だな」
「そういうこと♪」
「ねぇ、彼女が白か黒か確かめるために一芝居うってみない?」
「面白い。いいだろう」
その後、更識と俺は、デュノア社に対する詳しい制裁内容やデュノアに対する様々な対応策を話していた。また、デュノアについては、学年主任以上の教職員には既に女ということが知られているらしく、対応については、生徒会長であり、この学園の守護を任されている更識家当主の更識楯無に一任されているとのことだ。
そして、俺にはデュノアがスパイ行為をしているかなどの監視をしてくれと頼まれた。
次の日から俺は、できる限りデュノアのことを視界にとどめるようにしていた。しかし、どうやら、デュノアはスパイ行為に対して消極的で全く何かをするような気配を出さなかった。それどころか、時たまデュノアは一夏と話している時にとても苦しそうな顔をするのだ。ちなみに一夏についてだが、あいつはデュノアが男だと信じて疑っていないようだ。普通同室でいつも一緒にいるならわかるだろう。デュノアの隠蔽能力が高いと褒めるべきか、一夏の鈍感さに感心するべきかは俺にはわからん。…絶対一夏が鈍感なだけだろうな。
そういえば、眼帯ちゃんについてだが、いつも一人らしい。また、一夏に対して何やら私怨があるようだ。昨日の放課後は、一夏に戦いを申し込んだらしい。そして、今日の放課後には、オルコットとチビッ子をコテンパンにしたようだ。コテンパンなんて言っているが実際は、IS損傷ランクCのかなりの被害だったようだ。バトルジャンキーなのか?凶暴なボッチは嫌われるぞ。経験者からの親切なアドバイスだ。
ああ、あと忘れていたが、学年別トーナメントが明日らしい。しかも、タッグ戦らしい。やめてくれよ。ボッチには少しばかり厳しすぎる。と思ったら、手を差し出してくれる奴がいた。
「みーくん、明日のタッグマッチ一緒に出ようよ〜」
「いいのか?俺で?」
「うん。いいよ〜。そうそうみーくんって結構人気なんだよ〜。なんかね〜頼りになるお兄様みたい〜だって〜」
「そうなのか?」
「うん〜。でもね〜、みんな、最初は避けてたみーくんになんて声をかければいいかわかんないんだって〜」
「そうか」
今までずっと嫌われていたと思っていたがそうではなかったようだ。お兄さん泣きそうだよ。ここの女子生徒の中にはいいやつがたくさんいるんだな。
その日から、俺はこのIS学園が少し違って見えた。自分でも思うが俺ってちょろいな。
さてさて、デュノアの問題についてだが、案外早く決着が着きそうだ。
本音とタッグの申請を終えたあと部屋に戻った俺が更識と楽しく談笑していた時のこと、俺たちの部屋にデュノアと一夏が来た。
俺は二人を招き入れ要件を聞いたのだが、どうやら更識のことを気にして話を切り出せないようだ。仕方がないので俺から聞くことにした。
「お前たちは何の用で来たんだ?」
「それは……」
「えっとね……」
そう言って一夏とデュノアが顔を見合わせる。というか、デュノアの胸部装甲様が出てる。さらしかなんかで隠していないようだ。これは一夏もついに知ったということか。
「デュノアが実は女だということか?」
「どうしてそれを知ってるんだ!?」
「はぁ、一夏よく見たらデュノアが女だと直ぐにわかると思うんだが。あぁ、あと俺のルームメイトの更識楯無だ。このIS学園の生徒会長をしている。ちなみにデュノアが女だと初めから知っていた」
「こんばんわ♪一夏君にシャルロットちゃん。更識楯無よ。気軽にたっちゃんって呼んでね」
「はぁ、よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いします」
「ねぇ、亮君、二人共とっても緊張してるみたいよ」
「そりゃあ、これからデュノアの処遇についての話を内密にするつもりできたのに、既に他の連中に知られているんだから少し動揺するだろう。今のままではスパイ容疑で刑務所行きだからな」
「待ってくれ!シャルは悪くないんだ。父親のせいで無理矢理やらされただけなんだ!」
「なら、どうするんだ?」
「特記事項第二一があるだろ!それでなんとか「まて、一夏」……なんだよ」
「確かにそれなら学生としてデュノアは守れるだろう。しかし、スパイについてはどうする?いくら特記事項があっても犯罪者は守れんぞ」
「犯罪者って、だからシャルは無理矢理やらされたって言ってるだろ!」
「それでもだ。スパイとしてこの学園に入ったんだ。それ相応の罰は受けるべきだ。悪いことをしたやつには罰を与える。こんなことはガキでも分かるぞ。それに学園側としては、ここを守るために動かなくてはならない」
「でもっ!そんなのおかしいだろ!」
一夏は、俺に掴みかからんばかりの勢いで俺に詰め寄る。一夏は、比較的直情的で感情が表に出やすい。今一夏の中では、俺にこうして言い寄るくらいしか感情の寄る辺がないのだろう。とはいえ、たった数日一緒になっただけに人間に対してでもここまで親身になって助けようとする姿勢は一夏の美点だと思う。場合によっては、一夏も立場を危うくする危険性も孕んでいる。それでもなお、ここまでできる馬鹿正直なところが危うく感じる反面羨ましい。
だが、それでも俺は、一夏の前に立ちはだからなくてはならない。
「一夏、お前は自分が何を言っているのか分かっているのか?犯罪者を庇っているんだぞ!お前もただじゃすまねぇんだぞ」
「もういいよ。一夏。こうなることはわかってたから」
「でも、シャル。それじゃあ、お前……」
俺に詰め寄る一夏をデュノアは止めようとする。その目は、これからの暗い自分の未来を受け入れようとする悲痛な覚悟を感じさせる。まぁ、そう思うよな。協力してくれるかもしれない人間にここまで言われりゃ諦めたくもなる。とはいえ、これで少なくとも、今までの情報と合わせて今のデュノアの行動で彼女の考えが分かりそうだ。
「デュノアが犯罪者である限り学園は彼女を守らない。守れない。犯・罪・者である限りな」
さて、これで気がつくだろうか。相当ヒントは与えたのだ。更識の方を見ると彼女は白でいいようだ。
「犯罪者、犯罪者ってさっきからそればっかりいいやがって………待てよ、犯罪者じゃなきゃいいんだろ?」
気が付いたようだ。俺はニヤリと笑い、もう一つヒントを与えてやった。この時の俺の表情は更識が語るに悪役のような笑い方だったらしい。
「そうだ。犯罪者でなくなればいいんだ。デュノアについているスパイと言う肩書きを書き換えてやればいい」
「書き換えるの?どうやって?」
「一夏わかるか?」
「えっと、スパイの肩書きを逆手に取るってことか?」
「ああそうだ」
その後どうすればいいかを話した。
シナリオはこうだ
デュノア社のスパイ行為を受けさせられたシャルロット・デュノアは表向きデュノア社に従い、IS学園に到着後、自分がスパイとして送り込まれた事を生徒会長に話す。そして、その場で自分の事を含め、デュノア社の不正を暴露する。そして、自分は、スパイとして送り込まれたのは本社に対する偽装であり、より安全に内部告発を成功させる為に止むなくこの手段を使ったと話す。そうすれば、シャルロット・デュノアはIS学園に対するスパイではなく、IS学園に保護を求めてきた一生徒であり、内部告発者として対処できる。
それにまだデュノアがIS学園に来てからデュノア社や父親を含め外部と一切連絡を取っていなかったのが功を奏した。
「どうだ。これならデュノアは、世間からIS学園にスパイとして送り込まれたのではなく、学園に保護を求めてきた一生徒であり、自ら親の会社の不正を訴えた勇気ある人物として受け入れられる」
社会的に抹殺されることは死と同じだ。相手にされないだけではない。存在そのものを否定されるのだ。もし仮に特記事項で3年間守れたとしてもそれ以降の彼女の人生は悲惨なものになるだろう。
「おい、なんか言えよ」
俺がせっかく長く話したのに二人は俺の顔を見て固まったままだ。あぁ、喉が渇いた。そう思っていたら、更識が水を出してくれた。ありがとう。
「い、いや、亮がそこまで考えてくれてたなんて」
「僕、さっきまでもっとひどいことになると思ってたから」
つーか、こいつら言ってること何気にひどいな。俺は、暖かな血潮流れる心優しき人間だぜ。
「まぁ、もしデュノアが本当にスパイ行為をしていたのなら、相当悲惨な未来が待っていただろうな。まぁ、そうじゃなくて良かったな。生徒会は生徒を守る義務がある。助けを求められたなら答えるさ。だが、一つ問題がある。デュノア、わかるか?」
俺の問いにデュノアは、暫し思案する。
「……僕が内部告発することによってデュノア家そのものを破壊することと、内部告発によるデュノア社そのものに与える損害かな」
「ああ、そうだ。だが、デュノア社に対する損害は気にしなくてもいい。まだまだ未開拓市場で現在のデュノア社の経営基盤が悪かろうと早々社内への被害は出ないし、出さないようにする。そうだろ?更識生徒会長さん?」
「ええ、もちろんよ。IS学園生徒会長の名においてそこは保証するわ」
「だそうだ。だが、デュノア家については、そうもいかない。君の父君には、責任を取って引責辞任をしてもらう。そして、役員会からデュノア家にはご退場してもらうことになる。少なくとも、そいつらには恨まれることになるだろう。それを受け入れる気はあるか?別に一人で全部背負いこむ必要はない。バカ正直に助けようとしてくれたそこのバカもいる。」
俺の恨まれるという言葉に息を飲み俯いたデュノアだが、すぐに顔を上げて真っすぐ俺のほう向き、視線を合わせてきた。
「うん。大神君お願いします。僕を…助けてください」
「おう。とはいっても実際に動いてくれるのは更識だがな」
そんじゃまぁ、あとは更識に任せよう。
「更識、あとは任せた」
「は〜い、お疲れ様、亮君。二人共ひどいわね〜。亮君ってわかりにくいけどとっても優しいんだから。シャルロットちゃんの意思を確認する為に汚れ役まで引き受けてくれたのよ」
その後は、更識がデュノアのこれからについて詳しく話していた。俺は、その話を聞きながらコーヒーを入れていた。
もし、このシナリオをデュノアが受け入れたなら、少なくとも社会的にはデュノアは大丈夫だろう。しかし、少なくとも、デュノア社のある特定の関係者から恨まれる事になるだろう。まあ、仕方ないだろうが。そのことを更識が説明したのだが、デュノアはそれでもいいと即答していた。彼女にとってそれは一生付きまとう。例え、彼女自身が何も悪くなくても誰かから恨まれなくてはならない。生きていくということは如何してこうも苦難に満ち溢れているのだろうか。
その後、コーヒーを三人に出し、四人で話していた。話が終わる頃にはデュノアの表情から陰がなくなっていたようで良かった。大丈夫だデュノアお前はもう一人じゃないんだ。
コーヒーを出すときに、なぜ俺に相談しに来たのか聞いてみると、俺が前の昼休みに聞きかけた言葉で女だとバレたと思ったから協力をしてもらおうとして来たらしい。まぁ、来なかったらこちらから行ってデュノアの処遇について更識と話すつもりだったし。
二人が帰り、更識と二人で今日のことについて話していた。実は今日のこのシナリオを更識と事前に決めていたのだ。話の中で俺は二人の気を引き、更識がデュノアの事を観察して、デュノアに本当に悪意などがないのかを見るという役割分担をしていた。場合によれば、デュノアには罰を与えなくてはならなかった。
「亮君、お疲れ様」
「ああ、疲れたな。更識以外にあんなに話したのは初めてだ」
「ふふっ♪そうなんだっ」
「どうだった?俺の演技は?」
「ふふっ。犯罪者を連呼してたところが悪役みたいで似合ってたわ」
「それ、褒めてんのか」
「もちろん」
「嬉しくないな」
「冗談よ。わざわざありがとね。それと汚れ役させてごめんなさい」
「気にするな。」
「そういえば、明日のトーナメントのタッグ組めたぞ」
「えっ、そうなの」
「ああ、本音が組んでくれた。あと、本音の話だと俺はあまり嫌われていないようだった」
「……本音って呼んでるんだ〜。ふ〜ん」
「ああ、二人いるだろ布仏って、だから下の名前で呼んでくれって言われた」
「……そう。私のことはいつまで経っても更識のくせに」
「んあ?なんて?」
「なんでもないわよ。明日がんばってね」
「おお。頑張る」
「………私だって刀奈って呼んで欲しいのに」
さて、次の日、トーナメント当日なのだが、俺は午後の三番目に試合があるようだ。一夏とデュノアの試合は一番始めで対戦相手は篠ノ之と眼帯ちゃんらしい。
この日の朝見た二人の表情は生き生きしていた。その時デュノアにお礼を言われた。それから、女だという事実は内部告発と同時に行うそうだ。
トーナメントについてなのだ、何やら一夏の試合の最中にトラブルが起こったようで、俺たちに試合は、後日にデータ取りだけになった。
生徒会に回ってきた情報によるとドイツの代表候補生のISにVTシステムとか言うのが入っていたらしくISが暴走したらしい。
そして、後日データ取りが終わり、よく晴れた一時間目のこと、眼帯ちゃんが一夏にキスをしていた。お暑いね〜。と見ていたら、二組のチビッ子がISを展開して乱入してきた。おいおい、一夏の女性問題は俺らに被害のない範囲でしてくれないか。
あぁ、あと一夏はデュノアが女と知っていながら昨日の夜二人で大浴場に行っていたらしい。ばっかじゃねーの?何してんだよ。まじでいつか刺されるぞ。というか一度一夏は痛い目にあって学ぶべきだ。
そんないつもと変わらない一夏がボコられる日常だった。
あぁ、更識に会いたいなー。この殺伐とした教室から出て癒されたい。そういえば、もうすぐ、臨海学校だったっけ、更識いないからなー。でも、さすがにサボったら織斑先生の出席簿アタック喰らいそうだな。でも、俺織斑先生より身長高いから頭じゃなくて顔面叩かれそう。やだなー。
あぁ、俺も更識と一緒に風呂に入りたい……いやダメだ。途中で理性が崩壊しそうになる
改訂版では、もうそろそろ物語の筋道が原作と違った方向にしようと思っているので次回あたりから少しづつ手を加える割合が多くなりそうです。