休み時間になり、イケメン君が俺に話しかけようとしていたがポニーテールの女子生徒に何処かに連れ去られていった。リア充かよ。織斑一夏よ、貴様は今日から俺の敵だ。
俺?誰も話し掛けてきてないよ。一人ボッチでしたよ。はいはい。いつものことで最早慣れている。
さて、授業が始まったのだが通常授業はなんとかなる。だが、ISの専門授業については正直ギリギリだ。あの参考書の内容全て覚えろなんざたかが数ヵ月では厳しすぎる。これについては、毎日予習復習をしておかなければ冗談抜きでヤバイ。誰か教えてくれないかなー。まぁ誰もいないよな。
しかし、俺よりひどいのが織斑だった。参考書を電話帳と間違えて捨てるって、大丈夫かよ。もちろん織斑先生の出席簿アタックを受けてました。いやぁいい音出るなぁ。
その後、俺に教えてもらえと言っていたが、俺もギリギリなので丁重にお断りした。織斑よ、そんな絶望した顔をしないでくれ。自業自得だ。捨てた貴様が悪いのだ。君になら周りの女子生徒が教えてくれるだろ。
なんとか、地獄のような授業が終わった。初回の授業はISについての基礎知識の確認などだけだったので今日のところは問題はなかった。とはいえ、基礎の確認でギリギリというのは非常に不味い。確実にこれからの授業は理解できないだろう。在籍中は勉強漬けの日々が続くだろうな。
これから先の生活に辟易しつつボッチで過ごす休み時間。窓の外ではまだ少し冷たい風が新芽の出始めた木を揺らしていた。
視線を教室内に戻すと、織斑が俺に話しかけようとした。しかし、同じクラスの金髪ちゃんが織斑に話しかけ織斑は俺のもとへ到達することができなかった。
さて、金髪ちゃんは織斑と話しているがどうもいい雰囲気ではないようだ。どうやら、金髪は男性操縦者がお嫌いなようだ。しかも、織斑は、代表候補生さえ知らなかったようで、金髪ちゃんをさらに怒らせた。斯く言う俺も最近知ったから余り織斑のことを言えないが。
金髪ちゃんは、近年台頭してきた典型的な女尊男卑思考の持ち主のようだ。ああいったタイプの人間には、関わらないほうがいいだろう。無駄な事に首を突っ込むほど俺は暇じゃないんだ。
逃げたわけではないのだよ?ただ、無用ないざこざを避ける為の手段なだけ。平和大事。
そして、金髪ちゃんと織斑の話はチャイムという救世主の乱入により一時休戦と相成った。
次の時間は、なにやら、クラス代表を決めるらしい。
織斑が推薦されてる。
頑張れよー、なんて呑気なことを考えてたら、
「俺は、大神を推薦する!」
なんてことを言い出した。
「あ゛ぁ?」
あの野郎、俺を巻き込みやがった!
「ひぃ!?」
隣の子が怯えているが、今は無視だ。それどこれではない。
おっと?なに巻き込んでくれてるんだい?冗談にしてはキツいぜ、織斑。
授業についていくだけでも必死なのだ。
俺は、辞退しようとした矢先、
「俺はやら「納得がいきませんわ!」」
金髪ちゃんがいきなり喋りだした。被せんなよ。この野郎。野郎じゃないけど。
(邪魔すんな!金髪!俺は、やりたくねーんだよ。てめーらで勝手にやってろ。)
と言いたいが俺は小心者で臆病者でマイナス思考で見た目だけがいかつい人間なのでそんなこと言える訳もなく、せめてもの抗議として金髪(名前は知らん。一度の自己紹介で全員の名前なんぞ覚えられるわけねぇ)を睨みつけてやった。
しかーし、当の本人は、織斑との口論に夢中で気がついていないがな!憎らしい事この上ない。
その口論だが、途中からお互いの祖国の悪口を言い合うだけになっていたが。
その後、織斑先生の鶴の一声によっていつの間にか織斑、金髪、俺の三人で決闘することになった。
ん?俺も入ってんの?なんで?why?
ちなみに織斑には、専用機が来るらしい。俺にはないけど。
国際IS委員会やら世界各国からすれば、俺にも専用機を与えより多くの男性操縦者のデータを集め、何故、男でISが動かせるかのメカニズムをより早く解明したいらしい。しかし、コアの方に余裕が無いらしく今のところは訓練機だとか。また、ISを動かした際には、その時のデータを必ず委員会に提出するように、と言われた。あと、なにやら、常時ではないが護衛役?がつくらしい。
そういえば、決闘って日本では法律で禁止されてなかったっけ?
えっ?ここは、IS学園だから、どこの国からも干渉を受けないから問題ない?
あっ、そうですか。わかりましたー。
特記事項って便利だなー
さて、俺が現実逃避しているうちに決闘に日程が二週間後の放課後になった。
俺の意思は?えっ?関係ない?あっ、そうですか。
正直に言おう。勝てるわけねー。金髪って代表候補生だろ。専用機もあるらしい。今まで、ISと何の関わりのもない人間にどうやって勝てと言うのだ。無理ゲーじゃね?始まりの村の村人が魔王倒しに行く感じだな。
それにしてもさ、織斑、何でそんなに自信有りげな顔してんの?二週間で出来ることなんかたかが知れてる。精々、無様に逃げ惑うことしかできないだろうなと思うと、入学して早々、陰鬱な気持ちになる。
さて、放課後になったのだが、……俺の部屋はどこにあるんだ?
寮の鍵渡されていない。なにこれイジメ?
途方に暮れる俺に、初めて織斑が話しかけてきた。織斑が自己紹介してきて、俺も気軽に織斑とコンタクトを取ろうと口を開きかけた時、絶妙なタイミングで山田先生が寮の鍵を持ってきてくれた。そして、結局、織斑とのファーストコンタクトの際、俺は一言も言葉を発することはなかった。
えっ?山田先生の話の後に織斑に話しかければよかったって?でもね、彼、山田先生の話を聞き終わった頃には、荷物やら部屋のことで頭がいっぱいで俺のこと忘れて何処かに走りだしたから。
……後ろから多くの女子生徒に追いかけられながら。
自分の部屋も決まったので荷解きをするために、俺も帰るか。
ちなみにこの時、山田先生にこの時これからお世話になるので挨拶をしたのだが、見事に怯えられ、俺の心に深い傷を残してくださいました。しかし、怯えながらではあるが、
「困ったことがあればなんでも相談してくださいね。私、先生ですからね。」
と言ってくれた。いい人だねぇ。
その時、その様子を見ていた女子生徒が
「大神君が入学早々、山田先生を脅迫していた」
などと言う情報を流し、本人の預かり知らぬところでこの噂が流れたという。後にこの事を知った大神が人知れず枕を濡らしたのは、もう少しあとの話だ。
寮への帰り道の最中、俺は綺麗に切り揃えられた芝生を眺めながら、二週間後にある決闘について考えていた。
ISの実技授業などまだ受けてさえいないので決闘のビジョンさえ思い浮かばない始末だ。ましてや、相手は代表候補生なのだ。相手の情報が全くない状態では対策の取りようがない。
結局は解決策など思いつくはずもなく一発くらいは叩き込みてぇなー、とぼんやりしながら、寮に向かって歩いた。
さて、寮に着いたのだが何故か誰一人としていない。さっきまでいたよね?だって外にまで声聞こえてたんだよ?(この時すでに大神が山田先生を脅迫したという噂に尾ひれがついた状態で蔓延していた)
静まり返った寮の中で俺は一人、自分の部屋を探した。
一気に投稿すると前書きも後書きも特に書くことないです
そういえば、最近オーストラリア産のビールにはまってます。