AI男はスーパーロボット大戦Kの夢を見るか?   作:トカGE

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 プラント編ってほど長くもならなかった。


ミストさんとシン君

 議長との対談が終わった後、ミストさんは

 

「やっぱりどんな星の人でも、わかりあえるんだよ」

 

なんて言ってたけど、原作を知っている身としては複雑な気持ちだ。デュランダル議長は、確かに善人にみえる。確かにそれも彼の一面だろう。だが同時に、自分の目的のためには誰であろうと切り捨てる冷酷さも合わせもっている。理想の世界に必要無いからと、反対する相手にレクイエムぶっぱしたりするし。この世界でもそうなるかはまだ分からないけど、そうなる可能性は高い。だってあの人、ちょっとじゃそっとじゃブレないだろうし。

 そうなった時、ミストさんがどう思うかが心配だ。あんまり原作以上に親しくなると、余計ダメージが大きいだろうし。うーん……

 

「なるほど、食事に関してはそれほど差はないようだね」

「ええ。むしろ似たような料理がいくつもあって驚いてます」

「ふむ、食材が似ていると調理の方法も似ていくのかもしれないね」

 

 だが、そんな俺の心配を他所に、ミストさんと議長はどんどん親しくなっていくのであった。今日は食文化について話してる。平和だなおい。いや、原作知識を元にして『あんまりあいつと親しくするな』とも言えないじゃない?

 

「ああ、それとこの前頼まれていた君の仲間の件についてだが、情報が入り次第伝えさせてもらうよ」

「ありがとうございます!」

 

 こんな感じで悪い事ばかりでもないしなあ。アンジェリカやシェルディア、レムの捜索に手を貸してもらえるというのだからありがたい。さすがにイディクスに関しては、情報を伝えるだけに留まったけど。ベザードと違って地球、軍備はきっちりしてるし。それらが原作開始時だと連携取れないのが問題なんだけどね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな感じで、プラントに来て3か月が過ぎた。現在ミストさんはというと。

 

「くそ、ミストさんこれやるの初めてじゃないのかよ!」

「似たようなゲームはアトリームにもあったからな!」

 

 シン君とガンシューティングをしています。いやね?最初は議長が、プラントに知り合いが居ないと大変だろうってことで、最初に接触したシン君を連れてきた訳ですよ。いや、あの時は変な笑いが出たね。

 

「彼、実は異星人なんだよ」

「……あの、議長。さすがにそういう冗談はちょっと」

「いやいや、本当なんだって」

「いや、どう見ても地球人ですよ、彼」

「いや、本当」

「……」

 

 あの議長の子供のような笑みと、シン君のなんとも言えない顔はもうね、原作を知ってる身としてはレア物でしたわー。というか議長、結局ごり押してシン君をミストさんの世話係に任命してしまった。ごめんね、シン君。最新兵器のテストパイロットもしてるのに。

 で、最初は胡散臭がってたシン君だったのだが、

 

「議長はああ言ってたけど、俺は信用してないんで。それだけは最初に言っておきます」

「信じてもらえないかあ」

【ベザードの時と議長が特別なんだと思うぞ?】

 

から始まり、

 

「そっか、アンタも大切な人を‥‥大丈夫だって!きっと見つかる!俺もできる範囲で手伝うからさ!」

「そうか、シン君も……ああ、ありがとう!」

 

と共通点があったからか共感し始め、ミストさんもシン君を積極的に気にかけるようになった結果。

 

「負けるかぁ!」

「なんとぉ!」

 

 今じゃ一緒にゲーセンで遊ぶくらいになりましたとさ。完全に兄弟だこれ。仲悪いよりはよっぽどいいんだけどね。

 

「く、負けた……」

「ふふん、どうだ!」

 

 いや、シン君も年相応の顔してるし良いことだ。あ、異星人うんぬんは何とか信じてもらえました。

 

「そういやミストさん、来週地球に降りるんだって?」

「ああ。俺の機体の修理のあてが付いたらしくてね」

 

 そう、傷ついたレヴリアスもただ放置されていた訳ではない。プラントの技術者が直せるところは直してくれたのだが、

 

「こんな謎動力積んだ機体、MSよりもスーパーロボットに近いからそっちに頼んだ方がいい」

 

との意見がでまして、議長が伝手つかってダンナーベースに送ってくれることになりました。いたせり尽くせりだけど後が怖いなぁ。ただの善意でないのはわかってる。レヴリアスのデータ色々取ってたみたいだし。うーん。最初の5機はまあ大丈夫だろうけど、デスティニーとかレジェンドとか魔改造されたりしないだろうな?

 

「俺は任務があるから一緒に行けないけど、気を付けろよ?ショーヤに迷惑かけないようにな?」

「わ、わかってるよ」

【どっちが年上かわからないな】

「うるさい」

 

 そんなわけでミストさんも地上に降りる事になりました。オーブ経由で、日本。目指すはダンナーベース。ようやく本編が近づいて来たって感じだな。

 ただ、不安が一つ。ダンナーベースに伝手があるってことは、おそらくビルドベースにも議長はつながりがある。なのに、アンジェリカの情報が入ってこないんだよなあ。隠してるって事は無いと思いたいけど、そしたらそしたで今度はアンジェリカが居ない可能性がある。ミストさんがプラントに飛ばされたみたいに、別のところに飛ばされている可能性もある。無事だといいんだが‥…

 




次回 オーブ編
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