AI男はスーパーロボット大戦Kの夢を見るか?   作:トカGE

22 / 47
 キラのキャラがおかしいって?なんでかこうなりました。許してください!なんでもしますから!


かつての平和の国で

 それからオーブを発つまでの間、ミストさんと俺は何度も孤児院を訪れた。

 

「おーい!ミスト兄ちゃん!一緒に遊ぼうよ!」

「お兄ちゃん、こっちこっち!」

「わかったわかった、順番な!」

 

 ミストさん、なんでかわからんけど孤児院の子供たちに妙に懐かれてね。。シンの時といい、ミストさんは年下に好かれるタイプなのかもしれない。彼がそもそも子供っぽいとか言いたいわけではいやいやそんな。

 

「ん、今俺の事馬鹿にしてなかったか?」

【気のせい】

 

 変なところで鋭いな。そんな訳で子供たちの相手をしつつ、キラや甲児と交流を深めていった。ミストさんにとっては久しぶりにできた同年代の友人だし、この出会いは大事にしてほしい所だ。ミストさんが変に過敏になってたりしたのって、腹を割って話せる相手がアンジェリカやシェルディアくらいしかいなかった事も原因の一つだと思うんだ。ある程度親しい、じゃなくてこいつなら何でも話せる。ってくらいの相手を作ってほしい。

 

「でね、ミスト。良ければショーヤを詳しく調べたいんだけど」

「キラ、それはダメだって前も言っただろう?」

 

 え、キラ君そのネタまだ引っ張るの?というか君本当そういうキャラだっけ?

 

「でも、俺も興味あるな。どれだけ大容量なんだ、そのデバイス」

「こ、甲児まで……」

 

 おいマテ、そっちも食いつくのか?。そういや君も天才系でしたね!?

 

「少しプログラムを見るだけでいいから!」

「分解はしないから!ちょっとだけ!(ドライバーの)先っちょだけだから!」

 

 発言が危ない!危ないぞ!?くそう、どうせモテるなら可愛い女の子がいいんですけど!

 

「な、なんかとんでもない事になってしまったぞ!?」

【ええい!落ち着け二人とも! ミストさん、俺を守ってくれ!】

 

 いや、ほんと。ここで俺消滅とかシャレになんないから!

 

 

 

 

 

 無論、遊んでばかりでもない。

 

「ここが前大戦の慰霊碑か」

【多くの人が犠牲になったんだな……】

 

 キラやラクスから前大戦の事を聞いたり、オーブ各所に残る戦争の傷跡。そういったところを、ミストさんは積極的に見て回った。

 

「やっぱ、データだけじゃわからない事あるしさ」

【そうだな】

「思想や利益の問題で同じ星の人間同士が殺しあう……悲しいことだよな」

【ああ】

 

 この先種運命の展開が待っているなら、必然的にミストさんは地球人と戦う事になる。もしその時、シンやキラと戦う事になったとして、塞ぎこんだりしなけりゃいいんだけど。そういう時のためにも、友人関係は広く結んでほしい所だ。ダンナーベースの光司とか、ビルドベースの剣児とか。年は近いんだし、今のミストさんの積極性と社交性があるなら、問題なく友人になれると思うんだけれど。

 

「でも、議長やシンみたいな人もいるんだ。きっともう、こんな事は起こらないよな?」

【そう、信じたいけどな】

 

 先を知ってる身としては、何も言えなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 数日後、俺達がオーブを発つ日が来た。空港にはキラ達が見送りに来てくれた。

 

「俺ももうしばらくしたら日本に帰るからさ。そしたら連絡するからまた遊びに行こうぜ」

「そうなのか!楽しみにしてるよ」

「じゃあ、向こうでもがんばって!」

 

 うん。実に平和な光景だ。後ろにスーツを着てグラサンをかけた砂漠の虎が居なければ。うん、すっげー浮いてる。よく見るとキラと甲児も後ろをチラ見しては苦笑いしてるな。

 

【で、貴方は何をしてるんだ?そこの真っ黒い貴方】

「何ってキラの護衛だよ」

【……変装の必要があるのは理解したが、もう少しセンスをだな】

「AIに服のセンスについて言われるとは思わなかった」

 

 だってマフィアにしか見えないし。別の意味で危ないっての。

 

「アロハの方が良かったかい?」

 

 そういうことじゃないっての。

 

「俺は似合ってると思いますよ、その恰好」

「お、そうかい?」

【ミストさん、そういう問題でもないから】

 

 たまにずれてるんだよなあ、こいつ。

 

 

 

 

 

 

 

 日本行きの航空機内で、俺達はオーブでの事を振り返っていた。

 

「オーブ、いい所だったな」

【楽しかったな】

「戦争とかの話を聞いてさ、地球についてちょっと身構えてたところもあったけど杞憂だったな」

【まあ、いい出会いに恵まれてると思うよ、お前は】

「そうかな。……そうだな」

 

 まさか俺もあの二人とここで出会うとは思わなかったしなあ。ミストさんの地球でのスタート地点がプラントにずれたときはどうしようと思ったりもしたけれど、過ぎてみればシンやキラ、甲児といった良い出会いにつながっていた。この調子で原作とのずれがいい方向に行ってくれればいいんだけどなあ。

 ズレと言えば、アンジェリカ、シェルディア、レムの三人は大丈夫だろうか……アンジェリカはまだしも、あの姉妹に関しては俺のせいで結構変化があるからなあ。大丈夫かなあ、本当。

 

「どうした?」

【ああ、いや。アンジェリカ達の事が気になってな】

「……そうだな」

 

 っと、空気を悪くしちまったな。

 

「そりゃ、俺も心配だよ。でもさ、大丈夫さ」

【む?】

「へっぽこな俺がこうして無事なんだ。きっとみんなも無事だ。そうに決まってるさ!」

【……そうだな。そうだといいな】

 

 励まされちまったなあ。こりゃ、兄貴分失格だな。

 

 

 

 

 




 そんな訳で日本へ。ダンナーベースへレッツゴー
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。