AI男はスーパーロボット大戦Kの夢を見るか?   作:トカGE

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止まったら負ける、攻めろ!


防衛隊でがんばろう:難易度のーまる

 あれからさらに半年、少しはミストさんもマシになって来た、と思う。

 

「ミスト、チェイサーで!」

「任せろ!」

 

 レヴリアスとセリウスのコンビネーション攻撃が、巨大生物をとらえる。アンジェリカ提案のシェイカー・コンビネーションは、何度もミストとの間で使用され、そのたびに最適化されていっている。そんな洗練された連携に、ただの巨大生物が対応できるわけもなく。とどめの一撃の後、相手は動かなくなった。

 

「任務完了!」

「ええ、お疲れ様」

 

 コンビネーションだけじゃない、全体的な練度が上がっている。いいことだ。いくら原作通りに進んでるとは言え、戦いに無事勝てるとは決まっているわけではないのだから、力はあるほうがいい。にしても突撃バカだったミストさんも成長したものだ。いまだにたまに思考ぶっちぎってうおおおおおお!が無いわけではないが。なお、それをした場合は日の最後のトレーニングメニューを3倍にすると言いつけてある。

 

「それとショーヤの組んだモーションも使いやすかったよ」

【役に立って何よりだ】

 

 無論、自分もただミストさんの腕にくっついてまったり過ごしていた訳ではない。ミストさんのトレーニングプランの作成や、時間を見つけては防衛隊のデータベースに接続して、モーションパターンの作成を行っていた。少しは足しになっていると思いたい。

 

「私が組んだモーション使っても微妙な顔するくせに、嫉妬しちゃうわね。ねえ、ショーヤ。今度私のセリウスのモーションもいくつか組んでみてくれない?」

【アンジェリカの方が的確に組めると思うのだが。まあわかった】

 

 実際アンジェリカの方がモーション組むのもうまいんだよなあ。さすが才女。それでもミストさんが俺のつくったモーションを採用してくれているのは、彼の癖を考慮して組んでるからだろうか。

 そんなとき、エルリックから通信が入った。

 

『二人とも、任務終了直後に済まない。緊急事態だ」

「あ、隊長まさか!」

 

 ああ、時間がたって変わったのはミストさん達の技量だけではない。

 

「ああ、エリアDで暴動が起きている。作業用ロボットの姿も見られる。一番近いのがお前たちだ。至急向かい、事態の鎮静化を」

「「了解!」」

 

 このアトリームの治安もだ。

 

 

 

 

 

 

 

「お前ら、邪魔をするな!」

「くっ、落ち着いてください!暴れたって、根本的な解決にはならないでしょう!」

「うるせえ!」

 

 暴れる作業用ロボットを、レヴリアスが素手で抑え込む。後発機のセリウスのよう武器の殺傷、非殺傷を器用に切り替えたりできないからなあレヴリアス。とはいえ日頃の訓練の成果か、危なげもなく鎮圧していくミストさん。いやあ、柔道とか習得させて良かったね。最初見せたときは「何?この謎武術」とか言われたけれど。今じゃエルリックの目に留まって、必修科目みたいになってる。その理由が、この最近増えてきた暴動にあるってのは複雑だが。

 

「みんな、どうしてこんな……」

 

 ミストさんがぼやくのも仕方がない。ここのところ起きている暴動は、明確な原因が無いのだ。ふとしたきっかけから不安や不満が漠然と広がり、突然爆発する。そんなことが、ここ数週間の間に何度も起きている。

 これは、認めたくはないがイディクス襲来が近いという事なんだろうか。

 

「こんな事ばっかりうまくなっちまって……俺は仲間を傷つけるために技術を磨いてきたんじゃない!」

【落ち着け、手を痛めるぞ】

「どうしてこんなことに……」

 

 座席に拳を叩きつけるミストさんをなだめる。まあ、気持ちはわかるが。平和な星に突然吹き荒れる暴動の嵐。しかも原因不明。そりゃ不安にもなる。

 

【かといって、暴動を放っておいては被害が出るばかりだ。わかっているだろう?嘆いていても、それこそさっきのミストさんでは無いが根本的な解決にはならないぞ】

「ああ、そうだ。そうだな。……よし!切り替えていこう!」

 

 その一言で気合が入ったのか、ミストさんの動きが目に見えてよくなっていった。調子戻ったみたいだな。

 

「抵抗するな!鎮圧するぞ!」

「出てこなければ、鎮圧されなかったのに!」

「暴徒が居れば俺だって鎮圧しますよ!」

【調子戻ったっていうか調子乗ってないか?】

 

 なんか途中からテンションおかしくなってた気もするが。うーん、育て方間違ったかな?タマニキリガフカクナル。

 

「ふう、これでラストかな」

「ミスト、お疲れさま」

 

 そうして数十分ほどで暴徒鎮圧も終わった。生身の人々の方を担当していたアンジェリカも戻って来たようだ。結局暴徒側に多少けが人がでたものの、死者は出なかったようだ。良かったよかった、

 

「アンジェリカこそ、大丈夫だったか?」

「ええ。それにしても、最近多いわね」

「ああ。何か良くない事の前触れじゃなければいいんだけど」

 

 うん、前触れなんだよなあ思いっきり。わかっているけど言えないもどかしさよ。子供のころから見守って来た身としては情も沸く。できれば二人には危険な目には合ってほしくないのだけど、そういう訳にもいかないだろう。うん、最初はスパロボ見れる~って浮かれてた俺が、変わったもんだ。

 いや、いまだ見たくはあるけどね?ダン・オブ・サーズデイとか大好き!

 

「ともあれ、任務も終わったし本部に帰りましょう」

「そうだな」

 

 そうして本部目掛け、レヴリアスとセリウスは飛び立った。この日はこの後は特に何事もなく終わるのだった。

 

 

 

 

 

【77、78、79!後30回!】

「で、こんな日でもトレーニングはやるのかよ!わかってたけど!」

 

 なんか今日霧が出てたからね、仕方ないね。健全な肉体に健全な精神は宿るっていうし、頑張れミストさん。




暴徒鎮圧は慣れていますって言えるくらいの状況って、やっぱ異常だよなって思う。
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