というか抑えてるけど、俺はブチ切れそうになっている。妹分であるシェルディアがボロボロの姿でいいように戦わされてるんだ。怒らないほうがおかしいだろ。幸いというか、レムの方は怪我はないようだったが。そして当然それはミストさんも同様で。
「くそ、あいつら。絶対許さない!」
【同意だ。だがまずは!】
「わかってる!」
まずはレムだ。言い方はあれだが、今のシェルディアは安全だと言えば安全だ。こっちは手加減してるし、万が一サスページが何か仕掛けてきてもみんなが守ってくれるだろう。だが、レムは未だ相手の手の内にある。まずは彼女を取り返す!
「とはいえ、どうするんだ?」
【不時着させる!】
「できるのか!?」
一応やってやれない事はない。さすがに兵器のコントロールを奪うのは時間がかかるが。だからアンジェリカの時もやらなかったというかできなかった。あの時はミストさんのサポートに手を割かないとこっちが落とされていたからなあ。だが今回は敵戦艦を乗っ取る事に全力を注げる。
「く、シェルディアは大丈夫か?」
【甲児と剣児が旨くやってくれてる。心配するな】
その為にもハリー、ハリー、ハリー!ええい、2分3分がもどかしい!
「まだか!?」
【せかすな!】
気持ちはわかるけどさ!
【っしゃ掌握!ミスト、準備を!】
「わかった!」
不時着した戦艦の側面を、ステアードでぶった切る。レムが居る部屋からは少し遠いが、誘爆とかを考えると仕方ない。他の敵機体がこちらに来ないように、ゾイド組がカバーに入ってくれてるのが見えた。ありがたい!
【頼むぞ、ミスト】
「こういう時の為のトレーニングだ。やってやるさ!」
コックピットから飛び出し、敵陣に乗り込むミストさん。こういう時、体があればいいんだがな。まあないもの
ねだりしても仕方がない。俺は俺でできる事をするだけだ。
【通路、あっちだ。誘導する】
「頼む!」
進む道のロックを解除し、ダリウス兵が来ないように隔壁を降ろしロックしていく。急がないと。こうしてる間にもシェルディアはボロボロでがんばっているんだ。
【そこ、右だ!】
そうして、ようやくレムが囚われている部屋にたどり着いた。久しぶりに見たレムは、少々痩せたように見えたが、怪我などはないようだった。手を縛られてはいるが
「レム!助けにきたぞ!」
「お兄ちゃん!?」
【俺も居るぞ】
「ショーヤも!」
「話は後だ。ここを出るぞ!」
「うん!」
レムの拘束をほどき、来た道を戻る。レヴリアスにたどりついたのは、突入してからわずか3分ほどの出来事だった。
「シェルディア!レムは無事だ!」
「お姉ちゃん!」
「レム!」
シェルディアも無事っぽい。よかったよかった。これで後はサスページを倒すだけだ。……正直、かなり腹が立っている。ただではすまさん。
「ショーヤ、行くぞ」
【わかってる。徹底的にだ】
そのゼルガイアー、なます切りにしてくれる。
そこからはもう消化作業だった。うん、人質なんて手段取ったんだ。こっちのメンツの殺る気スイッチも入るってもんだ。敵機体はミンチよりひでえやな状態になってるのが大半だ。
俺とミストさんもサスページのゼルガイアー相手に大暴れしましたとも。というか今あれ、なんで浮いてるかわからんくらいにボロボロになっている。グルーヴァイン・バスター何発撃ちこんだっけかな……。
「く、今回は引いてやる!」
「逃がすか!」
【まて、ミスト。レムも乗ってるんだ】
「っと、そうだった」
深追いはやめとくべきだろう。今はまず姉妹を再会させてやらにゃあ。あ、シェルディアはレムを取り返した時点で大空魔竜に収容してもらった。今は医務室で休んでいるそうな。
「レム!よかった!」
「お姉ちゃん!」
抱き合う二人を見て、ようやくほっとした。レムが人質になってるときはどうしようかと思ったけれど、さっくり取り戻せて本当に良かった。
で、そっからはお互いに情報交換。シェルディアたちはやはりベザードでの戦いの後、ダリウス界に飛ばされて来たらしい。で、不審な機体があるってことでやって来たサスページにつかまり、協力を要請され、断ったらレムを人質にーと。うん、テンプレだなあ。まあ腹が立つ展開ではあったが、ある意味よかったのかもなあ。二人までアンジェリカみたいな事になってたらどうしようかと。
「ミストが来てくれてよかったよ。侵略の手伝いとか絶対イヤだったから」
「シェルディア……」
そりゃそうだ。侵略者に滅ぼされた星の人間がしたい事でもあるまい。……原作だと一宿一飯の恩だかでさっくり協力してたけど、気にしない。
「ボクたちもミストたちを手伝うよ。また、イディクスの奴らがいるんでしょ?」
「うん、協力します!」
「ああ。でも、今はゆっくり体を休めてくれ。シェルディアはボロボロなんだし」
【レムもだ】
「「はーい」」
セリウスIIも修理しないとだし、二人の参戦はもう少し後かな。
さっくり終わりました。